日清オイリオグループは2月28日、酸化を抑制する新技術「ウルトラ酸化バリア製法」により、開封後も鮮度が長持ちする食用油「日清ヘルシークリア」(800gPET、オープン価格、写真)を新発売する。

2024年は、1924年に「日清サラダ油」を発売して100年目の年となるが、「ウルトラ酸化バリア製法」は、日清オイリオグループがこの100年で開発してきた酸化抑制の技術を結集し、さらに進化させたものと強調する。

日清オイリオグループは菜種やごまを原料とする食用油が一般的だった100年前に、日本で初めて精製度の高い大豆油の製造・販売を開始した。野菜サラダにそのままかけて食べられる「サラダ油」は、野菜の生食文化の普及に寄与した。それから100年の間、日清オイリオグループは数多くの技術を開発し、商品として上市することで食用油を通して新たな価値を提供し続けてきた。

日清オイリオグループは、「特に酸化は、食用油の品質を左右し、多くの消費者の不安や関心のポイントの一つ」だとする。酸化を抑える技術は、従来から数多く開発してきたが、これまでの技術を結集し、さらに進化させた「ウルトラ酸化バリア製法」を開発したとしている。

日清オイリオグループは「酸化に対する漠然とした不安をクリアにした『日清ヘルシークリア』により、開封後もつくりたての油のおいしさが続くという新たな価値を提供し、クッキングオイルの魅力をさらに高めることで、家庭用食用油市場をさらに活性化していく」としている。

「ウルトラ酸化バリア製法」の技術の1つは、低温・高真空の状態で精製する「Neoナチュメイド製法」で、製造時の酸化油脂の生成を抑制する。また、油中の酸素を微細な窒素バブルで追い出す「日清ウルトラファインバブル製法」の技術や、開封前の酸化を抑えるため、容器のヘッドスペース内の酸素を追い出し、代わりに窒素を充満させる「酸化ブロック製法」の技術を用いている。

日清オイリオグループ「日清ヘルシークリア」パネル評価
日清オイリオグループ「日清ヘルシークリア」パネル評価

新商品は、つくりたての油のおいしさが開封後も持続し、一定期間経過した油でもすっきり、油っこくないのが特徴だ。調理時のにおいが少なく、新油はもちろん、開封後にも油特有の加熱時のにおいを大幅に抑制するという。コレステロール0で、ビタミンEも豊富としている。

〈大豆油糧日報2024年1月17日付〉

日清オイリオグループ「日清ヘルシークリア」