SKY-HI、BE:FIRSTら総勢12組のアーティストが出演した大規模音楽フェス「D.U.N.K. Showcase in KYOCERA DOME OSAKA」が2023年12月に開催。Huluストア(都度課金方式の動画レンタル/購入サービス)で独占配信されている12月2日開催の[DAY1]ライブ(1月18日(木)まで見逃し配信中)には、SKY-HI、Nissy、ATEEZ、BE:FIRST、&TEAM、LIL LEAGUE、MAZZEL、IMP.、RIEHATAらが出演。ライブレポート前編では、本公演1発目のアーティスト・IMP.のライブからSOTA×RIEHATAダンスコラボまでをクローズアップする。

【動画】SOTA×RIEHATAによる世界トップレベルのダンスコラボステージに歓喜

■日本から世界へ、新たなコラボを生み出す「D.U.N.K.」

「D.U.N.K.」は、マネジメント/レーベル・BMSGのCEOを務めるラッパーで音楽プロデューサーのSKY-HIが、「幾多のダンス&ボーカルグループ(アーティスト)が、垣根を越えて日本から世界に発信する」ことを目指し手掛けている大型音楽プロジェクト。この志に共鳴するアーティストたちが集まり、「D.U.N.K」だからこそのコラボレーションを生み出している。

2023年2月からアーティスト同士のトークやダンスコラボなどが見られる番組がスタートし、3月には3日間にわたり音楽フェス「D.U.N.K. Showcase」を開催。さらに同年10月には第2章の番組が放送・配信され、12月には「D.U.N.K. Showcase in KYOCERA DOME OSAKA」が2日間開催された。

SKY-HIが「D.U.N.K.」を歌いながらステージへ向かう姿が楽しい

会場が暗転すると、バスケットボールの弾む音とバスケットシューズの摩擦音が聞こえ、ボールがゴールに入ってバウンドする音から、この音楽プロジェクトのテーマ曲「D.U.N.K.」が鳴り始める。スクリーンにSKY-HIケータリングを配給している姿が写り、カメラに気づき急いでマイクを持ったSKY-HIが、歌いながら移動している姿が楽しい。

SKY-HIがセンターステージに現れると会場中から大歓声。「D.U.N.K.」を歌い終えたSKY-HIから「“長い下積み”、“磨き上げたスタイル”、そこに“強固な今の彼らだから持てる強い意志を込めたパフォーマンス”、受け取る準備はいいですか?」と、本公演1発目のアーティスト・IMP.(アイエムピー)を紹介した。

■初出演のIMP.が力強いパフォーマンスを見せる、SKY-HIとのコラボも

佐藤新の歌声が聞こえ、メインステージにIMP.がせり上がっていく。7人が横並びで登場し「IMP.」を熱唱。「SWITCHing」を歌いながらセンターステージに移動し、「CRUISIN’」で会場の熱気が高まったところに、SKY-HIが登場した。ラップでコラボしたSKY-HIが、サビでは7人と同じフリを踊り、7人組のIMP.が8人組かと錯覚するほど息ぴったりなダンスを披露する。

MCコーナーでは、本公演でフェス初出演となるIMP.は「リハから目が違った」とSKY-HIが明かす。基俊介がSKY-HIがすれ違うたびにグータッチしてくれるとうれしそうに話すと、「拳ぶつけグセあるんだよね」と笑顔を見せるSKY-HI

鈴木大河のマイクトラブルもあったが、ひとりひとり自己紹介を終え、センターステージからメインステージへ移動。本公演の約1週間後、12月8日にデジタルリリースされる「I Got It」で華やかにステージを締めた。

■LIL LEAGUE、ラップでもバラードでもSKY-HIとのコラボでも観客をひとつに

次にステージに現れたのは、2023年の年末「輝く!日本レコード大賞」で新人賞を受賞したLDHの新星・LIL LEAGUE(リル リーグ)。激しい雨音や雷の演出の後、最初に披露したのは「Monster」。平均年齢16歳でデビューした6人が、若さみなぎるパフォーマンスを見せながら、センターステージに移動する。

さらにメンバー全員が得意とするラップで自己紹介を繋げる「48 BARS RELAY」でバックステージに移動しながら、観客のボルテージをあげた。すると今度はやわらかいピアノの音が流れ、マイクスタンドで6人横並びでしっとり「15分」を歌い上げる。

MCでひとりひとり自己紹介した後、タオルと声がけの練習をし歌い始めたのは「Okay」。曲の途中でSKY-HIがメインステージに登場し、「2回目?」と叫んだ後ラップでコラボ。SKY-HIがいるセンターステージにLIL LEAGUEも移動し、7人でメインステージへ行くとステージを大きく使いさらに観客を盛り上げた。ラストはポップな曲調の「Rollah Coaster」で、エネルギッシュなステージを終えた。

■「踊る!RYOKI御殿!!」で、&TEAM、LIL LEAGUE、ATEEZがぶっちゃけトーク

ここで、BE:FIRSTのRYOKIがMCを務めるトーク企画「踊る!RYOKI御殿!!」コーナーに。&TEAM(エンティーム)のHARUAとTAKI、そしてATEEZ(エイティーズ)のYUNHO(ユンホ)とともに始まった。第1章のShowcaseでは、会場の声が聞こえなくて、このコーナーが収録だと勘違いされたこともあり、今回は会場とライブでつながっていることを証明しようと、まずはコール&レスポンス。

早速最初のトークテーマ「ライブで驚いたこと」をスタートさせると、ステージ終わりのLIL LEAGUEの中村竜大と山田晃大もかけつけた。トークに戻り、TAKIがイヤモニが聞こえなくなったことがあったとき、周りのダンスを見て踊りきったことがあると話すと、山田もメンバーの半分がイヤモニが聞こえなくなったエピソードを語った。

さらに「最近不満に思っていること」では、LIL LEAGUEの中村竜大が一軒家にメンバー6人で同居している話をはじめ、同居あるあるネタを披露。しかし自分たちがガサツ側で不満に思わせている2人だとも告白。続く「実は自分は◯◯なんです」のテーマでは、ATEEZのYUNHOが「実は僕は“BESTY”(BE:FIRSTのファン名)」と明かし、RYOKIと同じ歳で仲良くなりたいと話した。

■「MAZZELの伝説が始まります」…初披露の「Fire」をはじめ8人8様に輝く

次のステージを任されたのは“BMSG”の第2弾ボーイズグループ・MAZZEL(マーゼル)。メインステージに登場し「LIGHTNING」からライブをスタートした8人は、「Carnival」でセンターステージへ。次の楽曲「CAME TO DANCE」では、LIL LEAGUE6人と初コラボ。総勢14人が花道に広がり歌い繋ぎ、サビではセンターステージで息のあったダンスを披露した。

「2023年12月2日。今日、この瞬間、僕たちMAZZELの伝説が始まります」というEIKIの言葉でスタートしたのは「Fire」。プレデビュー曲「MISSION」以来のSKY-HIプロデュース曲で、重いHip Hopビートに8人の歌唱力が光る1曲だ。振り付けは世界的ダンスチーム・s**t kingzのNOPPOが担当し、この日初パフォーマンスとなった。

さらに8人のパワーがみなぎる「MISSION」で、観客をMAZZELワールドへ誘う。曲後半でバックステージに移動したMAZZELが最後に披露したのは「Vivid」。8人8様の個性を輝かせ観客をトリコにした。

■パフォーマンスの高さを魅せつける&TEAM、MAZZELと初コラボ

MAZZELからステージのバトンを受け取ったのは、9人組多国籍グループ・&TEAM。まずは「Road Not Taken」を「D.U.N.K」バージョンで披露し、パフォーマンスの高さを魅せつける。MCでひとりひとりが自己紹介をした後、「Dropkick」で爽やかな歌声とダイナミックなダンスを見せながら、センターステージに移動。

さらにメンバーのK(ケイ)が振り付けに参加した「チンチャおかしい」を歌いながら、バックステージに移動した9人が観客の歓声に応える。メインステージに戻り、「Scent of you」を披露していると、先ほどステージを盛り上げたMAZZELが現れ、「D.U.N.K.」の番組で共演した2チームによる初コラボが実現。

コラボ後、KがKAIRYUに「今日、口数少ないですね」と聞くとKAIRYUがKに近づいて、マイクがないことをアピール。マイクを持っていたRANが「ごめんな」などと少しトークして、MAZZELが退場した。&TEAM最後の楽曲は、1stアルバムのタイトル曲「War Cry」。オオカミの群れのような9人の揃ったダンスに魅了された。

■BE:FIRST・SOTA×RIEHATAによる総勢20人のダンスコラボステージが圧巻

ここでBE:FIRSTのSOTAと、国内外のアーティストの振り付けを担い自身もアーティストでダンサーのRIEHATAによるSpecial Dance Collaborationステージへ。MAZZEL8人、LIL LEAGUEの岡尾真虎、&TEAMのK、RIEHATAと師弟関係のダンサー・KAITAとKAZtheFIRE (Dr.SWAG)、BE:FIRSTのSHUNTO、RYUHEI、MANATO、LEO、JUNON、総勢19人による圧巻のステージが始まる。

MAZZELがメインステージの左右で4人ずつダンスした後、SOTAがKAITAとKAZtheFIREとともにセンターで圧巻のダンス。MAZZELRYUKI、SEITO、RANのソロ後には、KAITAがBE:FIRSTの「Boom Boom Back」、KAZtheFIREが「SOS」と自身が振り付けしたフリをさらっと取り入れて踊るところがエモい

センターステージでは、RIEHATAが岡尾、K、SHUNTO、RYUHEI、MANATO、LEO、JUNONとともに登場。花道でSKY-HIも参加し、センターステージからメインステージに戻ったRIEHATAが、SOTAと2人で力強いダンスを魅せつける。ラストのメインステージでSKY-HIも含めた20人のパフォーマンスに観客がくぎづけになった。

コラボ後、SOTAが「ダンサーからアーティストになった身として、ダンスだけで京セラドームで、日本のトップのクイーンとやらせてもらえたこと、光栄に思う」というと、RIEHATAが「今までで一番楽しいダンスができました」とSOTAと熱くハグ。その後SOTAとRIEHATAが退場し、SKY-HIひとりがステージに残った。

■「D.U.N.K.」第2章 Showcaseのライブ映像をHuluストアで独占配信中

「D.U.N.K. Showcase in KYOCERA DOME OSAKA」の類似ライブ映像は、Huluストア(都度課金方式の動画レンタル/購入サービス)で独占配信中。2023年12月2日に開催し、SKY-HI、Nissy、ATEEZ、BE:FIRST、&TEAM、LIL LEAGUE、MAZZEL、IMP.、RIEHATAが出演した[DAY1]ライブは、1月3日1月18日(木)まで。

2023年12月3日に開催し、SKY-HI、Nissy、ATEEZ、FANTASTICS、BE:FIRST、Travis Japan、&TEAM、THE JET BOY BANGERZ、RIEHATAが出演した[DAY2]ライブは、1月19日(金)19:00〜擬似ライブ配信され、ライブ配信終了後〜2月3日(土)まで見逃し配信予定となっている。

Hulu(オンライン動画配信サービス)では、日本テレビにて放送された番組「D.U.N.K. -DANCE UNIVERSE NEVER KILLED-」の未公開映像を含むHulu特別版(第1章、第2章ともに)を全話独占配信中。

※「D.U.N.K.」の「N」の色は正式には赤

※「IMP.」の「.」の色は正式にはマゼンタ

(C)「D.U.N.K」製作委員会

◆文=綱島深雪

SKY-HI×IMP./「D.U.N.K. Showcase in KYOCERA DOME OSAKA」より (C)「D.U.N.K.」製作委員会