『ともぐい』装画:丹野杏香

2012年、第46回北海道新聞文学賞(創作・評論部門)受賞を経てのデビュー以来、自然を相手に書き続けながら数多くの文学賞を受賞し、常に注目を浴びている小説家・河崎秋子さんの最新長編『ともぐい』が第170回直木賞を受賞しました。

河崎秋子さんは北海道で羊飼いの仕事を経て2015年に小説家デビュー。大藪春彦賞、新田次郎文学賞を受賞し、二度目の直木賞候補で受賞されました。

河崎秋子氏 (C)新潮社

<内容紹介>

己は人間のなりをした何ものか――人と獣の理屈なき命の応酬の果てには

明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化……すべてが運命を狂わせてゆく。人間、そして獣たちの業と悲哀が心を揺さぶる、河崎流動物文学の最高到達点!!

< 著者紹介>

河崎秋子(かわさき・あきこ)

1979年10月15日北海道別海町生まれ。2012年「東陬遺事」で第46回北海道新聞文学賞(創作・評論部門)受賞。14年『颶風の王』で三浦綾子文学賞、同作で15年度JRA賞馬事文化賞、19年『肉弾』で第21回大藪春彦賞、20年『土に贖う』で第39回新田次郎文学賞を受賞。他書に『鳩護』『絞め殺しの樹』(直木賞候補作)『鯨の岬』『清浄島』がある。

<書籍データ>

【タイトル】『ともぐい』

【著者名】河崎秋子

【判型】四六判ハードカバー(304頁)

【発売日】発売中

【定価】1,925円(税込)

【ISBN】978-4-10-355341-0

【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/355341/

配信元企業:株式会社新潮社

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