株式会社TBSグロウディア(東京都港区、代表取締役:園田憲)が、楽天チケット、朝日新聞社と共に主催
する『ヌッチ、来日 ~ イタリアの至宝レオ・ヌッチ、有終の美 ~』。こちらの公演が2/7・2/10に開催される。待ちに待ったレジェンドの魅力を改めて伝える。


聴き手の心を最高に揺さぶるのはバリトン、と気づかせるヌッチの絶唱



                  ©foto Mirella Verile


バリトンには人気のテノール以上に抗しがたい魅力がある。ヴェルディバリトンに重要な役を歌わせた。それは、無理のない声で人間感情の深奥を描ける、というバリトンの魅力を知り尽くしていたからだ。事実、すぐれたバリトンの歌唱にこそ、聴き手の涙腺は刺激される。
そんなバリトンの最右翼がレオ・ヌッチである。艶やかで深い声に人間存在の光も影も滲ませ、圧巻の響きで迫る歌唱に、いくたび魂を揺さぶられたことか。
いま80歳を超えたヌッチの歌は、過去の歌手たちがとても及ばなかった深みを加えている。衰えがないといえば嘘になるが、卓越したテクニックに支えられ、奇跡的に声が保たれている。そこに年齢を重ねてこそ得られる精神性が加わり、声力と深みが異次元の水準で両立している。
これまでもヌッチが歌えば、トスティの歌曲は歌詞とともに胸に刺さり、ヴェルディのわずか数分のアリアに人生が描かれた。すべてが一期一会の特別な時間だった。
2月の公演は、おそらくヌッチの日本での最後の歌唱になる。その声を浴びる幸福に浴した人は、バリトンが刻む人生の深さに身震いするだろう。
香原斗志(オペラ評論家)



【公演名】 ヌッチ、来日
イタリアの至宝レオ・ヌッチ、有終の美
【開催日時・出演】
2024年2月7日(水) 東京オペラシティコンサートホール 開演18:30
イタリアセレナータ&オペラの名曲<原点への回帰>
※アフタートーク付き 
2024年2月10日(土) サントリーホール 大ホール 開演14:00
ヴェルディ・プログラム
素晴らしい出演者の組み合わせでお届けします!
バリトン:レオ・ヌッチ 《バリトンの巨匠、生ける伝説》
ピアノ:ジェイムズヴォーン(2/7のみ) 《スカラ座で絶大な信頼を得ているピアニスト》
指揮者:フランチェスコ・イヴァン・チャンパ(2/10のみ)《イタリアで人気の若手指揮者》
演 奏:東京フィルハーモニー交響楽団(2/10のみ)
【公式HP】https://r-t.jp/nucci
【演奏曲目(予定)】
2024年2月7日(水)  東京オペラシティコンサートホール 
フランチェスコ・パオロ・トスティ》
いとしい女よ、私は死にたい、君なんかもう愛していない
《エルネスト・デ・クルティス》
夜の声、とても君を愛してる、忘れな草、帰れソレントへ
《G.ヴェルディ
 歌劇「椿姫」より『プロヴァンスの海と陸』
歌劇「イル・トロヴァトーレ」より『君の微笑み』
歌劇「リゴレット」より『悪魔め、鬼め』 ほか
2024年2月10日(土) サントリーホール 大ホール
《G.ヴェルディ》  
歌劇「椿姫」より『プロヴァンスの海と陸』
歌劇「二人のフォスカリ」より『ああ、年老いた心よ』
歌劇「マクベス」より『哀れみも、誉れも、愛も』
歌劇仮面舞踏会」より『お前こそ心を汚すもの』
歌劇「ドン・カルロ」より“ロドリーゴの死”『私の最期の日』 ほか


■チケット情報■
2024年2月7日(水) 開場17:45 開演18:30 東京オペラシティ コンサートホール
[ S席22,000円 A席18,000円 B席14,000円 C席11,000円 ] 
2024年2月10日(土) 開場13:15 開演14:00 サントリーホール 大ホール
[ S席26,000円 A席22,000円 B席18,000円 C席15,000円 ]
※価格は全て税込表記です。
※チケット販売プレイガイド:楽天チケット、イープラス、ぴあ、ローソンほか
※両日ともに全席指定・税込、未就学児入場不可
演奏者、プログラム、演出などが変更となる場合がございます。
※公演中止の場合を除き、ご購入されたチケットの取替・変更・キャンセルはお受けできません。


【出演者プロフィール】
■レオ・ヌッチ/Leo Nucci(バリトン
1942年イタリア・ボローニャ近郊の生まれ。1967年にデビューして以来、艶やかな声と、ハートフルな歌で世界の聴衆を魅了し続けている。ミラノ・スカラ座をはじめとする世界の一流オペラ・ハウスで数多くの主役を歌っており、中でもロッシーニ《セビーリャの理髪師》、ヴェルディ《リゴレット》などは当たり役として有名。スカラ座来日公演に1981年の初回から最後の2013年まで何度も同行している他、日本でのコンサートも常に大好評を博す。コロナ後には歌手活動をいち早く再開した。近年は若い歌手たちへの指導のために演出も手がけ、ますます活動の幅を広げている。ウィーン宮廷歌手。フランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエ受勲。



ジェイムズヴォーン/James Vaughan(ピアノ) (2/7のみ)
長年にわたりヨーロッパで最も優れたリサイタルの伴奏者、およびボーカル・コーチとして高く評価されている。ミラノ・スカラ座ではリッカルド・ムーティの助手筆頭として17のプロダクションに携わり、2001年のヴェルディ記念年の全プロダクションに参加、加えてムーティが指揮をした全ての外国ツアーやフェスティバルに同行した。また、2007年以降はスカラ座の音楽監督を務めたダニエル・バレンボイムから絶大な信頼を得ている。ミラノ・スカラ座では、高名なバリトン歌手レオ・ヌッチの同劇場デビュー30周年記念リサイタルで伴奏し、このコンサートは後にDVDもリリースされている。



フランチェスコ・イヴァン・チャンパ/Francesco Ivan Ciampa(指揮) (2/10のみ)
パッパーノ、ダニエル・オーレンのアシスタントを務め、2010年より多くの賞を受賞。その後、英国ロイヤルオペラ、モンテカルロ歌劇場ベルリンドイツオペラ、アレーナ・ディ・ヴェローナ、ハンブルク国立歌劇場、サン・カルロ劇場、パルマ王立劇場、フェニーチェ劇場、トリノ王立歌劇場など、世界の主要劇場で指揮をするに至る。近年は、トッレ・デル・ラーゴのプッチーニ音楽祭で『トゥーランドット』と『蝶々夫人』、パルマヴェルディ音楽祭では『海賊』『群盗』『ナブッコ』を指揮し、中心的指揮者として知られている。またアレーナ・ディ・ヴェローナでは2018年に『カルメン』、2019年に『アイーダ』を指揮した。



東京フィルハーモニー交響楽団/Tokyo Philharmonic Orchestra(演奏)  (2/10のみ)
1911年創立。日本で最も長い歴史をもつオーケストラ。メンバー約160名、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。名誉音楽監督にチョン・ミョンフン、首席指揮者アンドレア・バッティストーニ、特別客演指揮者にミハイル・プレトニョフを擁する。Bunkamuraオーチャードホール、東京オペラシティ コンサートホール、サントリーホールでの定期演奏会や「渋谷/平日/休日の午後のコンサート」等の自主公演、新国立劇場等でのオペラバレエ演奏、『NHK名曲アルバム』『NHKニューイヤーオペラコンサート』『題名のない音楽会』『東急ジルベスターコンサート』などの放送演奏の他、2020年にはドキュメンタリー番組『情熱大陸』や『NHK紅白歌合戦』にも出演。また、各地学校等での訪問コンサート等により、全国の音楽ファンに親しまれる存在として、高水準の演奏活動とさまざまな教育的活動を展開している。海外公演も積極的に行い、国内外から高い評価と注目を集めている。1989年よりBunkamuraオーチャードホールとフランチャイズ契約を結んでいる。東京都文京区千葉県千葉市長野県軽井沢町新潟県長岡市と事業提携を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。



©Takafumi Ueno


■主催■
【主催】TBSグロウディア、楽天チケット、朝日新聞
【後援】BS-TBSイタリア大使館、在日イタリア商工会議所
【企画】イタリカ
【本公演に関するお客様からのお問い合せ】
楽天チケット株式会社 ticket-concert@mail.rakuten.com