小田井涼平がMCを務める「小田井涼平のあい旅」(毎週木曜夜8:00-9:00、BSJapanext<263ch>)。1月11日の放送回では、小田井が「第2のふるさと」だという宮城・仙台を訪れ、変わり種グルメに出会う。さらに伊達政宗が愛したという名湯に浸かると、「ちょっと静かにしましょう」とじっくり身体を癒すシーンも見られた。

【写真】小田井涼平、伊達政宗が愛した「湯浴み御殿」をしっぽり堪能

■“第2のふるさと”宮城・仙台で「サメの心臓」を実食

冒頭、小田井は「懐かしいですねー!」と声を上げながら街を一望できる場所へと足を運ぶ。懐かしいという言葉の通り、「昔、住んでたんですよ。この街でサラリーマンをやっていました。いい思い出しかありません」と5年間暮らした当時の思い出を振り返る。

20代の小田井を支えた「第2のふるさと」では、まず仙台朝市へ向かうことに。にぎわう仙台朝市は新幹線仙台駅から徒歩5分に位置しており、地元食材が豊富に取りそろえられている。観光客がおみやげを購入することでも有名な場所だ。

軒を連ねているおよそ60店舗のなかから小田井が足を止めたのは、「こがね海産物」。数多くの商品が並ぶ店内で、店員からすすめられた“モウカの星”が気になったようだ。「モウカの星って…?」と恐る恐る聞く小田井。その正体は、鮮度がいいがゆえに刺身で食べることのできるサメの心臓だった。

「食べたことないな」という小田井のために、特別に試食させてくれるという。サメの心臓というとまったく味の想像ができないところだが、小田井は口にした途端「うまー!めっちゃうまいやん!」と仰天。「めっちゃ気に入ってもうたわ」とごま油&塩でいただく“モウカの星”のとりこになったようだ。

その後も赤貝や大間のマグロなど仙台の食を堪能し、腹を満たしてご満悦の小田井。続いて仙台の奥座敷「秋保温泉」へ向かう途中、「秋保ワイナリー」という看板を発見して足を止める。同店に立ち寄った小田井は入口に一歩足を踏み入れた瞬間、ほころぶような笑顔に。「めっちゃ久しぶり!毛利さんじゃないですか!お元気ですか!」と店主に声をかけつつ、1年半ほど前に同店へ立ち寄っていたと明かす。

2015年にオープンした宮城初のワイン醸造所「秋保ワイナリー」では、ブドウの栽培、醸造、販売まで手掛けている。自社農園でリリースできたと話す店主に、小田井は「後で買う気まんまんで来てますから!」と堂々宣言。店主もうれしそうに笑い、「せっかくですからちょっと」と試飲を薦めると小田井は、食い気味で「いいですか!?飲みたいです!飲みたいです!」と返答。

しかも今回飲ませてもらうワインは、ちょうど以前小田井が訪れた際に実っていたブドウで造ったものだという。ラベルもなく、できたてほやほやなワインに「いいですね…!」と感動しっぱなしだ。同ワインの発売は再来年になるそうだが、小田井のためにと一足先に用意してくれたのだとか。

小田井は店主の毛利さんと乾杯し、テイスティング。「おお~!」とフルーティーな香りと力強い味わいに感動した。社長も「いままでで一番いいかもしれない」と手ごたえを感じたようす。しかしワインの味に感動しつつも、「(おいしいのは)俺のチカラかな…」と小ボケで笑いまで誘った。

羽生結弦も訪れたパワースポットで「番組成功」を祈願

小田井は、“勝負の神”といわれているパワースポットと呼ばれる「秋保神社」へ。そこには数多くのスポーツ選手のぼりがあり、小田井からは「関ヶ原の戦いかっちゅーくらい、のぼりがたっている」という独特の例えツッコミが飛び出す。

808年創建の「勝負の神」を祀る神社と知られている「秋保神社」は、全国から参拝客が訪れているのだとか。珍しいところでは、アスリートとして活躍していた羽生結弦もいたという。

「え、結弦さん来てはるんですか?」と興味津々の小田井は、羽生がいつ来たのかなどのエピソードを聞かせてもらった。さらに神社の好意で、羽生がお礼参りの際に持ってきたくれたという記念品を見せてもらえることに。

直筆のサインや奉納された絵馬を見た小田井は、ご利益にあやかるべく番組の成功を祈願。「たくさんの出会いとふれあいがあるように」というメッセージを書いたのぼりが、後日神社に飾られてることになった。

■「伝承千年の宿」で伊達政宗が愛した名湯を堪能

「秋保温泉」にやってきた小田井は、伊達正宗が愛したとされる温泉を堪能するため「伝承千年の宿 佐勘」を訪れる。宿の入口に書かれた「伊達家湯守り」という文字にテンションが上がる小田井。実は同宿は代々「湯守」を務め、江戸時代には伊達家の「湯浴み御殿」として栄えたといわれている。

歴史ある宿だけにその景観も見事で、露天風呂に通じる廊下は「能とかできそう」と小田井がはしゃぐほど。その一方で、眼下に望む名取川のせせらぎを感じて「ちょっと静かにしましょう」とスタッフを制する。「贅沢ですね~ホントに!」と、温泉に浸かる前からワクワクが止まらないようだ。

川のすぐ近くまで続く廊下を降りたところで、源泉掛け流し露天風呂「河原の湯」に浸かった小田井。「あー!最高やね!」と声を裏返しつつ、温かいお湯に身体を預けた。川底に沈む落ち葉が見えるほど穏やかな流れ、そして透明度が高く美しい川。絶景を堪能しながら、「ええね…これは…!」としみじみこぼし、旅の疲れを癒やした。

■地元の人とふれ合う“わちゃわちゃ感”もパワーアップ

番組がリニューアルしてから2回目の放送となる今回。以前よりも、地元の人との距離が近いように感じた。その理由は、小田井自身が「第2のふるさと」に対してリラックスしていたことが要因ではないだろうか。

たとえば農産物直売店で堪能したお茶の足湯「茶っぽりん」のシーンでは、小田井が店員へ「一緒に入りましょう」と告げて仲よく足湯を堪能。店舗スタッフも「ちょうどいい」とコメントする姿は、気安い友だちどうしのようだった。

さらに足湯から出て餅をつく男性らの姿を見ると、小田井が笑いながら「疲れてきてない?」と餅つき役に声を掛ける。そして素直に「変わってください」と返事をする男性の頼みを引き受けて、小田井が餅をつくことに。小田井が餅をつくたびに、店員からは「よいしょ!」と元気よく声が上がる。威勢のいい掛け声は続き、小田井が「もうええって」とツッコむまで終わらせない雰囲気があった。

もともと道行く人との距離は近い小田井だが、今回は特に地元の人と近い距離感で接していた気がする。リニューアル後は、いままで以上に“旅のふれ合い”にフィーチャーするようだ。小田井のサービス精神豊富なコミュニケーションは、見ているだけでも楽しい。これまでよりさらに“ほっこり”なシチュエーションが増えた同番組だけに、今後も心温まるふれあいに期待したい。

小田井涼平が「第2のふるさと」で見せる素のふれあい/※提供画像