レンジャーズオランダ人FWサム・サマース(26)を今季終了後に売却する方針だという。

へーレンフェーン時代の2018-19シーズンにエールディビジ16得点を叩き出したことで注目を浴びたラマース。しかし、191cmと長身ながらも足元の技術に長けたストライカーは、20-21シーズンに移籍したアタランタで“ガスペリーニ戦術”にフィットせず、1年でレンタル放出される。

21-22シーズンはフランクフルトで公式戦24試合2得点、22-23シーズンはエンポリで公式戦34試合2得点…ならばと今季はリーグレベルこそかなり下がるが、スコットランド1部のレンジャーズからお声がかかり完全移籍する。

それでも昨年12月までの公式戦31試合で2得点…半分以上で先発したなかでもネットを揺らせない日々が続き、今月10日、母国はユトレヒトへの半年レンタルが発表された。

イギリスフットボールインサイダー』によると、レンジャーズはラマースをユトレヒトから帰還次第売却する方針。アタランタからの獲得に費やした移籍金は350万ポンド(約6億6000万円)と、スコットランドのクラブとしてはかなり高額な費用であったことは想像に難くない。

フットボールインサイダー』のコラムニストを務める元スコットランド代表のフランク・マカベニー氏は、ラマースについて「タックルされたら勝てないし、彼を目掛けたクロスやCKは意味がない」と、長身ながらもフィジカルタイプではない点を憂い、故に肉弾戦が多いスコットランドでの活躍は不可だとした。