世界最大の収集品オークション会社であるヘリテージ・オークションズの2023年の総売上高は17.6億米ドルに達し、同じく記録更新年となった2021年と2022年に続き、同オークションハウスにとって過去最高額となりました。ヘリテージは、2022年の売上高を21%上回る驚異的な成長を達成しました。

米国テキサス州ダラスを本拠とするヘリテージ・オークションズの2023年の総売上高は17.6億ドルに達し、同じく記録更新年となった2021年と2022年に続き、47年の歴史を持つ同オークションハウスにとって過去最高額となりました。ヘリテージは、2022年の売上高を21%上回る驚異的な成長を遂げたことになります。

またヘリテージは、希少コインからコミックアート、バットマンからミッキーマントル、米国建国当時の独立宣言書からデス・スターを破滅に導いたXウイングまで、約50種類の取り扱い分野の多くで、何十もの重要なオークション記録を打ち立てました。米国の人気テレビシリーズのセットなど、2023年に行われたオークションの出品作品の多くが世間の注目を集めました。

「昨年は、コレクターの衰えることのない熱意と、収集家の情熱を燃え立たせる魅力的なコレクション品の世界が広がり続けていることを改めて証明する年となりました。2023年にヘリテージを利用してくださった方々に心から感謝し、2024年も素晴らしい発見、スリリングなオークション、そして素晴らしいコレクション品への情熱的な探求に満ちた年になることを楽しみにしています」CEO兼共同設立者 スティーブアイビーはこう述べています。

希少コイン

1870-S 3ドル金貨 SP50 -- 893刻印 -- PCGS

TrueView画像提供:Collectors Universe(コレクターズ・ユニバース

https://coins.ha.com/itm/three-dollar-gold-pieces/1870-s-3-sp50-893-engraved-pcgs-unique/a/1355-9013.s

2023年にヘリテージが収めた輝かしい記録は、総売上高が3億6,860万ドルを突破した米国コインと世界&古代コイン部門によって牽引されました。金価格の高騰とコイン市場の好調により、プライベートセールの取引額は2022年を大幅に上回りました。2023年の年頭に歴史的なハリー・W・バス・ジュニア・コア・コレクションから出品された1870-S 3ドル金貨が記録的な552万ドルで落札され、その4ヵ月後には、現存数2枚とされている1829年キャップドヘッド・レフトハーフイーグル プルーフ金貨のうちの1枚が同じくバス・コレクションから出品され、288万ドルという記録的な価格で落札されるなど、数多くの伝説的なコインがコレクターの手に渡りました。

バス・コレクションは、特に注目されたイベントとなりました。この歴史的なコレクションは4回に分けてオークションに出品され、2023年8月に最終オークションが終了しました。落札総額8,366万ドル(オークション前の予想額を2,000万ドル以上上回る額)を記録し、その収益の全額がハリー・W・バス・ジュニア財団が支援するダラスの数十の非営利団体に寄付されます。ヘリテージは、この由緒あるコレクションに関わることができたこと、また、その売上が今後何年にもわたって地域に影響を与えるであろうことを誇りに思います。

また、日本のコインでは明治9年の旧20円金貨が198,000ドルで落札されたほか、万延大判金が28,800ドルで落札されるなど、人気を集めました。

コミック&コミックアート

フランク・フラゼッタ絵画『ダーク・キングダム』(Dark Kingdom)原画(1976)

画像提供:ヘリテージ・オークションズ(HA.com)

https://comics.ha.com/itm/original-comic-art/covers/frank-frazetta-dark-kingdom-painting-original-art-1976-/a/7340-91009.s

コミック&コミックアート部門もまた、2023年中、フランク・フラゼッタの作品によって保持されていた最高記録が同じくフランク・フラゼッタの作品によって更新されるなど、数々の記録が打ち立てられ、素晴らしい成功を収めました。6月、同イラストレーターの1976年の絵画『ダーク・キングダム』(Dark Kingdom)が600万ドルで落札されました。これは、2019年にヘリテージで出品されたフラゼッタの1969年の作品『エジプシャン・クイーン』(Egyptian Queen)の540万ドルという落札額を上回る額で、これにより、コミックブック&ファンタジーアートの原画の最高値が更新されることとなりました。また、2023年には、カルヴィン&ホッブスからアイアンマンまで、原画落札額において数々の記録が打ち立てられました。とりわけ、バットマンが初登場したことで有名なコミックブック、『ディテクティブ・コミックス』第27号(Detective Comics No.27)は、発売から84年目にして過去最高の174万ドルを記録しました。

スポーツ

1958年ミッキーマントルが試合で着用したニューヨーク・ヤンキースユニフォーム、SGCスーペリア/スーペリア-エクセレン

画像提供:ヘリテージ・オークションズ(HA.com)

https://sports.ha.com/itm/baseball-collectibles/uniforms/1958-mickey-mantle-game-worn-new-york-yankees-jersey-sgc-superior-superior-excellent-with-multiple-photo-matches/a/50063-80094.s

スポーツ部門も、世界一価値の高いスポーツ・コレクターズ・アイテムの記録を持つミッキーマントルの牽引により、2023年も目覚ましいシーズンとなりました。2022年にヘリテージによるオークションで、ミント+9.5の1952年ミッキーマントル トップス・カード(Mint+ 9.5 1952 Topps Mantle)が1,260万ドルで落札された1年後、同じくヘリテージによるオークションで、ミント9のミッキーマントルカードが450万ドルで落札されました。これは、2023年にオークションで落札されたスポーツカードの中で2番目に高い落札額であり、スポーツカードオークション史上5番目の高値となる価格です。

同じ8月のオークションでは、マントルが1958年のシーズンを通して着用していたニューヨーク・ヤンキースのホームユニフォーム468万ドルで落札されました。これは、それ以前のマントルのユニフォームオークション落札記録を大きく上回る史上最高額となりました。ユニフォームの落札最高額が更新されたのは、球界のレジェンドマントルだけではありませんでした。11月には、カリーム・アブドゥル=ジャバーがNBAデビュー早々輝かしい成績を収めた歴史的な2シーズンに着用したミルウォーキー・バックスのロード・ユニフォームが67万5000ドルで落札され、オークションで落札されたアブドゥル=ジャバーの記念品としては、世界最高額を記録しました。

エンターテインメント

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』レッドリーダー(レッドワン)Xウイング・スターファイター撮影用ミニチュア

画像提供:ヘリテージ・オークションズ(HA.com)

https://entertainment.ha.com/itm/movie-tv-memorabilia/props/screen-matched-hero-red-leader-red-one-x-wing-starfighter-filming-miniature-with-articulating-servo-controlled-wings-and-l/a/7278-89464.s?type=PR

エンターテインメント部門もまた、3,900万ドルという記録的な大ヒットを収めたことからもわかるとおり、2023年はヘリテージにとってまさに大成功の年となりました。エンターテインメント史上大きな影響を残した人気テレビ番組から1,000点を超える小道具、衣装、セットが集められたジェームズ・コミサールのコレクションや、アカデミー賞エミー賞にノミネートされた特殊効果ミニチュアモデルのデザイナー、グレッグジーンが所有したアイコニックなSFモデル、小道具、衣装、アートなど550点以上が一堂に会した名高いコレクションなど、スター級の出品が勢ぞろいしました。どちらも、エンターテインメント界において最も知名度が高く、愛され、誰もが切望するアイテムの数々が出そろったことから、世界的な注目を集めました。

ジーンオークションでは、『スター・ウォーズ』の撮影で使用された小道具の落札額としては、オークション史上最高額が更新されました。1977年の『スター・ウォーズ』で反乱同盟軍のデス・スター襲撃を指揮したXウイング・スターファイターが、313万5,000ドルで落札されたほか、同オークションでは、ジョージ・ルーカスの最初の”スペースオペラ” 『スター・ウォーズ エピソード4』で使用された、現存する数少ない帝国軍のストームトルーパーのコスチュームが645,000ドルで落札されました。

コミサールのコレクションの目玉のひとつである人気シットコム『チアーズ』(Cheers)のバーカウンターは、白熱した競り合いの末、675,000ドルで落札されました。コミサールの壮麗なコスチューム・コレクションには、1960年代の『バットマン』TVシリーズに登場したアダム・ウェストのバットマンやバート・ウォードのロビンの衣装も含まれていました。この2人の相棒が着用したコスチュームは615,000ドルという落札額を記録しました。

また、日本発のトレーディングカードやゲームソフトが引き続き人気を集め、2023年にはポケモンカードゲーム「イラストレーター」(『コロコロコミックプロモカード)が495,000ドルで、アメリカ版NES用ゲームソフト「ゼルダの伝説」が120,000ドルで落札されました。

イラストレーション&アメリカン・アート

アンディ・ウォーホルAndy Mouse』 スクリーンプリント

画像提供:ヘリテージ・オークションズ(HA.com)

https://fineart.ha.com/itm/prints-and-multiples/keith-haring-1958-1990-andy-mouse-1986portfolio-of-4-screenprints-in-colors-on-lenox-museum-board38-x-38/a/8139-65134.s

長年にわたり、イラストレーションとアメリカン・アートの分野を代表するオークションハウスとして自負してきたヘリテージは、2023年も引き続き、アンディ・ウォーホルキース・ヘリング、ジョージ・トゥッカー、アーサー・ウェスリー・ダウなど、このカテゴリでいくつもの記録を打ち立てることができました。

10月には、アンディ・ウォーホル1985年に発表した『Ads』というタイトルの作品群から、当時まだ創業間もないマッキントッシュ社のアイコニックな広告を再構築したスクリーンプリント『Apple』が250,000ドルで落札されました。このほか、4点のスクリーンプリントで構成された、ヘリングの『Pop Shop II』(1988年)と『Pop Shop IV』(1989年)もまた、それぞれ112,500ドルと106,250ドルで落札され、歴史に残る作品となりました。同じオークションで、アンディ・ウォーホルミッキーマウスを融合させたキャラクターが主役のへリングによるスクリーンプリント4点セット『Andy Mouse』が945,000ドルの値をつけ、ウォーホルが伝説的な地位へと上り詰めるというヘリングのビジョンが実現した形となりました。

6月には、マジックリアリズムの力作として有名なトゥッカーの1951年の作品『Sleepers I』が、同アーティストの絵画としては最高額となる615,000ドルで落札されました。ダウの1912年の絵画『Cosmic Cities, Grand Canyon of Arizona』の375,000ドルという落札額もまた、同アーティストの作品としての最高記録を更新しました。

ヘリテージでは、2023年を通して、あらゆるアートカテゴリの巨匠たちの多くの作品が取引されました。アニメーション部門では、ディズニーの100周年を祝して行われた2つのオークションで出品作品が完売し、落札総額は、アニメーションアートとしては最高額となる810万ドルを記録しました。コロンビア人アーティスト、フェルナンド・ボテロが馬の健康的なプロポーションを遊び心ある眼差しで表現した2011年の彫刻作品『Cavallo con Sella』は、11月に765,000ドルという高値で落札されました。また、オーストラリア人画家ブレット・ホワイトリーの1963年の作品『Nude Beside the Basin』は、5月に705,000ドルの値がつき、世界的な話題となりました。

歴史

[独立宣言]

画像提供:ヘリテージ・オークションズ(HA.com)

https://historical.ha.com/itm/political/posters-and-broadsides-pre-1896-/-declaration-of-independence-/a/6275-42010.s

1976年の創設以来、ヘリテージは歴史を体験する最高の場所、そして歴史が作られる場所として知られるようになりました。これは、米国建国から247年後の2023年、建国記念日に近い7月のある日に、ヘリテージのオークションにより、マサチューセッツで印刷された最初の独立宣言書の広幅版が289万5,000ドルで落札されたことからも明らかです。2023年末には、エイブラハム・リンカーンの署名入りのカルト・ド・ヴィジット(名刺写真)が181,250ドルで落札され、大統領のサイン入り肖像画のオークションの最高記録を達成しました。

Heritage Auctions(ヘリテージ・オークションズ)について

ヘリテージ・オークションズは、米国で設立された最大の美術品・収集品オークションハウスであり、世界最大の収集品オークショニアです。ヘリテージはニューヨーク、ダラス、ビバリーヒルズ、シカゴ、パームビーチ、ロンドン、パリ、ジュネーブ、アムステルダム、香港、東京にオフィスを構えています。

またヘリテージは、地球上に存在するオークションハウスの中で、最も高いオンライントラフィックと取引額を誇るオークションハウスです(出典:SimilarWebおよびHiscox Report)。インターネット上で最も人気のあるオークションハウスのウェブサイトであるHA.com(https://www.ha.com/)は、175万人以上の登録入札者会員を擁し、過去のオークション記録600万件の検索が可能な無料アーカイブには、落札価格、詳細、拡大可能な写真が掲載されています。メディア関係者には、写真のクレジットを明記することで複製権が付与されます。

ヘリテージ・オークションズは2023年に日本支社を設立しました。オークションへの参加、出品、査定、輸送手配などにつきまして、日本語でのサポートを提供しております。

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Heritage Auctions Japan株式会社

Japan@HA.com

配信元企業:Heritage Auctions Japan株式会社

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