田中圭主演、林遣都吉田鋼太郎らが出演するドラマ「おっさんずラブ-リターンズ-」(毎週金曜夜11:15-0:15ほか、テレビ朝日系)の第2話が1月12日に放送された。家政婦としてやってきた黒澤武蔵(吉田)が牧(林)とキッチンでバトルするようすに思わず笑ってしまう。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】笑顔がかわいい林遣都“牧

■「おっさんずラブ-リターンズ-」とは

おっさんずラブ」は、2016年に単発ドラマ、2018年に連続ドラマが放送され、2019年には映画化、さらに航空業界に舞台を移したパラレルワールドドラマも放送。

今回の「おっさんずラブ-リターンズ-」は2018年に放送された“初代おっさんずラブ”の続編となっており、新婚生活を送る“はるたん”こと春田創一(田中)&牧凌太(林)と、彼らの新居に乱入してくる“家政夫の武蔵さん”こと黒澤武蔵(吉田)が、新しい“愛のカタチ”を模索していく“爆笑胸きゅんホームドラマ”となっている。

“初代おっさんずラブ”は、結婚したいのに全然モテない、33歳のポンコツ独身サラリーマン・春田が、ある日突然、ピュアすぎる乙女心を隠し持つおっさん上司・黒澤と、同居しているイケメンでドSな後輩・牧から告白されるという、新感覚の胸キュン純愛ラブストーリー。

連続ドラマの最終回では、黒澤のプロポーズを受けることにしたものの、結婚式当日、教会で愛を誓うその瞬間、ようやく“本当の気持ち”に気付く春田。「行け!」と黒澤に背中を押された春田は、号泣しながら牧の元に走り出し「俺と結婚してください!」と横断歩道越しに愛を叫ぶという愛の結末で終わった。あれから5年。おっさんずラブが真摯(しんし)に追求してきた、“人を好きになるとは…どういうこと?”という変わらないテーマを描く。

月日がたち、変わらないことと変化が訪れた春田と牧、そして黒澤。また、時がたてば、周りの人間関係も変わってゆく。シンママになり仕事と育児の両立に悩むちず(内田理央)、恋愛迷子になってアプリに没頭する武川(眞島秀和)、二世帯住宅で暮らし始める栗林(金子大地)と蝶子(大塚寧々)、4人家族になった舞香(伊藤修子)と鉄平(児嶋一哉)。そして、中途採用で入社してきた春田の歳上の部下・和泉幸(井浦新)、天空不動産の近くで、移動式おかかおむすび専門店「おむすびごろりん」を営む謎の男(三浦翔平)も現れる。

■家政婦としてやってきた武蔵と牧の間に不穏な空気が流れる

初めて人を愛する気持ちを知った春田、春田の思いを汲んで背中を押す道を選んだ黒澤、そしてついに春田と結ばれた牧。あれから5年の月日が経ち、コロナ渦の遠距離恋愛を経て、春田と牧は遅れてきた新婚生活を歩み出す。しかし、課長に昇進した牧は帰国早々大忙し、春田も天空不動産で係長になり、中途採用で入社してきた歳上の部下・和泉の教育係を任されることになり、すれ違ってしまう。

そんな2人を見かねたちずが自らも利用しているという家事代行サービス「ばしゃうまクリーンサービス」を紹介すると、春田と牧の家に現れたのは、早期退職後、再就職を果たした“家政夫の武蔵さん”こと黒澤だった。

武蔵はスケジュールの都合で初回だけになるだろうと言いつつ、なんだかんだと毎回家政婦として春田と牧のうちにやってくる。春田より先に牧が帰宅したある日。武蔵は掃除が行き届いていないことを指摘し、牧は料理の味付けが濃いと文句をつけ、穏やかでない空気が流れる。

■武蔵が牧の顔を餃子の袋ではたき、嫌味を言う

武蔵は「薄味!心がけます」と作り笑顔で言うが、「ただ…」と言葉を続ける。「私がお伺いしないときはどうも食事を簡単に済ませ過ぎているようにお見受けするんですが」と武蔵は言って、生ゴミから加工食品の餃子の袋を取り出す。「塩分5g、ちょっと多すぎるなぁ」と言って武蔵は牧の顔を餃子の袋ではたき、「一汁五菜とは言わない、せめて一汁三菜心がけてください」と言う。

作り笑顔で堪えていた牧がお玉を振り上げ、武蔵が「何をする!」と声を荒げると、牧は「味見です」と静かに答える。鍋の味噌汁をお玉ですくってひと口含むと流しに勢いよく吹き出し、「しょっぱ!」と言い捨てる牧。武蔵が麺棒を持ち出せば、牧はロール状のペーパータオルで応戦し、フライパンで頭を叩いたりとキッチン用品でバトルが繰り広げられるのだった。

春田を巡るライバル同士であった武蔵と牧の子どもじみたバトルに思わず笑ってしまった。

◆構成・文=牧島史佳

バトル開始する林遣都“牧”&吉田鋼太郎“黒澤”/(C)テレビ朝日