下着の買い替え時というのは難しいものですよね。

あなたは、ブラジャー、ショーツ、インナー製品の買い替え時をどのように見極めていますか。

本記事では、女性下着の大手メーカーであるワコールに取材しました。

下着の買い替えサインを見逃さないで!

ワコールにうかがったところ、「下着の種類によって買い替え時のサインが出ているので、それを見逃さず買い替えるのがおすすめ」とのことでした。

ブラジャー、ショーツ・インナーそれぞれの買い替えサインは以下です。

ブラジャーの買い替えサイン

まず、ブラジャーはこのような状態になったら、買い替え時だといいます。

・カップにしわ、へこみがある。

・ストラップを調整してもずれる。

サイドメッシュが薄くなっている。

サイドのゴムが伸びている。

・ワイヤーの変形が見られる。

ブラジャーの買い替えるタイミングのチェックシートの図

ショーツ・インナーの買い替えサイン

続いて、ショーツ・インナーはこのような状態になったら、買い替えを検討しましょう。

・摩擦で毛玉ができている。

・引っかいたなどで糸の一部が出ている。

・ほつれが発生している。

・ショーツの履き心地が悪くなった。

インナーの肌触りが悪くなった。

・保温性が低くなった。

機能性が損なわれたと感じた時には「買い替え時」と考えるのがいいそうです。

下着は洗濯と干し方に注意!

せっかく購入した下着は長く使いたいですよね。では、下着の機能性を損なわないためにはどうすればいいのでしょうか。

ワコールの話によれば「下着をなるべく長くご愛用いただくためには洗濯と干し方に注意してください」とのこと。

アイテムごとに洗濯表示があるので、まずそれを確認して表示どおりに洗濯することが大事です。

ブラジャーはワイヤーやレースが傷む可能性があるので、手洗いを心掛けましょう。

ブラジャーの正しい干し方

ブラジャーの場合は、干し方にも注意してください。

ストラップやサイドが伸びないように下向きにして、ワイヤーの中央部分を2か所洗濯ばさみで止めるのが、おすすめの干し方です。

洗濯したブラジャーを干している写真

また、左右のカップの真ん中で二つ折りにし、ハンガーにかけて干すのもおすすめの方法です。

洗濯したブラジャーを干している写真

下の写真のような干し方はNG!重みが生地に集中する干し方は型崩れの原因になります。

洗濯したブラジャーを干している写真

干す場所は、風通しのよい日陰、もしくは室内にしましょう。室内でも日光が差し込むところは避けてください。日光や紫外線は黄ばみや素材を傷める原因になります。

ショーツの場合には、洗濯ばさみ、ピンチでウエストの部分を2か所止めて干しましょう。片一方だけ止めて干すと、生地が伸びてしまうので気を付けてください。

洗濯した下着を干している写真

ブラジャーの捨て方は難しい!

下着を買い替えた後、古い下着の扱いに困る人は多いでしょう。ワコールにうかがったところ、やはり下着を捨てるのにちゅうちょする人は多いとのこと。

特にブラジャーの場合、ワイヤーやホックといった燃えない素材が使われていることもあり、「どうやって捨てよう」と悩む人が多いのだとか。下着の捨て方は各地方自治体の規定に従うのが第一です。

また、ワコールでは毎年、10月から翌年3月までの6か月間、『ブラリサイクル』というキャンペーンを行っています。

ワコールのリサイクルプログラムの図

使わなくなったブラジャーをメーカーに関係なく回収してもらえて、それがリサイクルされるので、捨てる側からすれば安心ですね。

詳細は以下のウェブサイトを参照してください。

ワコール ブラリサイクル

最後にワコールから、下着の買い替え時についてのアドバイスをもらいました。

長く使っていると下着にも愛着が湧き、緩くなっても『使いやすい』という方がいらっしゃいます。

お気に入りだから捨てられないこともあるかもしれません。しかし、伸びたり、型崩れしたりした場合には、やはり新しいものに買い替えましょう。

体重が変化していなくても体型は変化し、合わなくなったりします。自分の体型に合ったものを購入し、お使いいただくことをおすすめします。

下着は洗濯と干し方に注意するのが、できるだけ長く愛用するためのコツです。

今回の記事を参考に、大事に使いたいですね。また、買い替え時のサインを見逃さないようにしましょう。


[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]

取材協力ワコール
※写真はイメージ