アリババグループのデジタルテクノロジーとインテリジェンスのバックボーンであるアリババクラウドは、国際オリンピック委員会IOC)のデジタルトランスフォーメーションのさらなる推進を支援するため、最新のクラウド技術で江原2024冬季ユースオリンピック(以下、「江原2024」)をサポートしています。アリババクラウドはIOCの公式クラウドサービスパートナーとして、効率的な冬季ユースオリンピック大会を構築し、スポーツファンのエンゲージメントを最大化しています。

アジア初の冬季ユースオリンピック大会として、江原2024組織委員会はアリババクラウドのスケーラブルでセキュアなクラウドインフラストラクチャ上にスタッフ管理ポータルやチケット販売システムなどの主要な運営プラットフォームを展開し、業務効率を最適化しています。アリババクラウドの革新的なテクノロジーを活用することで、江原2024はスタッフやボランティア、観客、世界中のスポーツファンを含む参加者のエンゲージメント体験を向上させます。

江原2024は、2024年1月19日から2月1日まで韓国で最北端に位置する江原道で開催され、81カ国から15歳から18歳までの1,900人以上の若いアスリートがアルペンスキーやカーリングを含む15競技に参加します。

IOCテレビジョン&マーケティングサービスのマネージングディレクターであるAnne-Sophie Voumard氏は、次のように述べています。

「江原2024は、スポーツを通じて世界中の才能ある若者を集めることを目指しています。アリババクラウドとの継続的なパートナーシップにより、私たちは世界中の視聴者やスポーツファンと創造的な方法で交流し、実績のある最新のクラウド技術を活用して運営効率を向上させることができます。」

アリババクラウドインテリジェンスの国際事業担当プレジデントであるセリーナ・ユアン(Selina Yuan)は、次のように述べています。

アリババは、2017年にIOCと締結したTOPパートナーシップを基盤に、大規模スポーツイベントのデジタル変革を推進するため、当社のソリューションを拡大しています。アリババクラウドの革新的なクラウド技術を活用し、江原2024組織委員会との協力を通じて、若い世代のアスリートやスポーツ愛好家との新たな機会を創出します。江原2024では、当社のテクノロジーがイベントの運営効率向上だけでなく、参加者に忘れられない体験を提供します。」

スケーラブルで堅牢なクラウドインフラストラクチャにより、イベントの運用効率向上

アリババクラウドは、江原2024組織委員会の要望に応え、より合理的で利用しやすいスタッフ・ボランティア管理(SVM)ポータルを立ち上げました。このポータルはスタッフやボランティアのトレーニング、アプリやSMSでの通知、スケジュールや勤怠管理を含むカスタマイズされた機能を提供し、準備段階のボランティア募集のための特別なポータルで補完されています。これらのツールが統合されたプラットフォームは、イベントの開催前から開催期間中まで、シームレスなコラボレーションを実現するように設計されています。

SVMポータルは、大会の主要な運営システムの重要な構成要素で、アリババクラウド上でホストされています。SVMポータルは、江原2024の5,000人以上のスタッフやボランティアの効果的なコラボレーションをサポートしています。

江原2024組織委員会はまた、アリババクラウド上にチケット販売システムを展開し、クラウドコンピューティングの安定性、弾力性、スケーラビリティを活用して、チケット販売キャンペーンやイベント開催時の現場でのチケットチェックなど、トラフィックが多いシナリオでもサービスが中断されない仕組みを実現しています。アリババクラウドの弾力的なコンピューティングとネットワークセキュリティ製品に支えられ、江原2024のチケットシステムは14日間で46万人以上の観客をサポートします。

革新的なクラウド技術でオリンピック精神を広める

江原2024組織委員会はクラウド技術を活用し、若い世代のオリンピックスピリットに火をつけるために、ユニークなデジタル体験を提供しています。開会式では、観客がオリンピックの聖火とともにクラウドベースのデジタル聖火が初めて「点火」される瞬間に立ち会うことができます。江原のオリンピック公園に設置された物理的な「大釜」(8.6m x 2.5m x 2.7m)に表示されたデジタル聖火は大会期間中に点灯され、リアルタイムの気象データを統合することで、背景は江原道の32種類の気象条件に合わせて変化します。これはアリババクラウドが開発し、アリババクラウド上で稼働するコンテンツ管理システムによって実現され、ライブコンテンツのレンダリング、保存、管理、提示を処理することができます。

さらに、オリンピック放送機構(OBS: Olympic Broadcasting Services)とアリババクラウドが共同開発した「OBSクラウド」は、ライブ配信サービスのLive Cloudを通じて、競技の高解像度ライブ信号をメディアライツホルダー(放送権者、MRH:Media Rights Holders)に送信し続けています。Live Cloudが導入される前は、高価な国際通信光回線と長時間の現場設定が必要でしたが、アリババクラウドのスケーラブルでセキュアなインフラにより、コスト効率に優れ、迅速なセットアップで高品質のライブコンテンツを配信できるようになりました。

また、韓国の若い世代に創造性を引き出すために、江原2024組織委員会はアリババクラウドと協力し、「江原2024冬季ユースオリンピック アリババクラウド ハッカソン」を開催します。若い技術者たちは、江原2024とアリババクラウドのブランド要素を取り入れつつ、現実の課題に対処するウェブベースのメタバースアプリケーションを作成します。優勝者は江原2024の期間中に発表され、革新的なプロジェクトを紹介するファイナリストから選ばれます。

アリババクラウドについて】

2009年に設立されたアリババクラウドは (www.alibabacloud.com)、アリババグループのデジタルテクノロジーとインテリジェンスの中枢です。アリババクラウドは、エラスティックコンピューティング、データベース、ストレージ、ネットワーク仮想化サービス、大規模コンピューティング、セキュリティ、管理およびアプリケーションサービス、ビッグデータ分析、機械学習プラットフォーム、IoTサービスなど、あらゆるクラウドサービスを世界中のお客様に提供しています。IDCの調査でアリババクラウドは2018年以降、Infrastructure as a Service(IaaS)分野で世界3位のサービスプロバイダーに認定されています。また、ガートナーには、アリババクラウドは2018年以降、売上高で世界3位、アジア太平洋地域で1位のIaaSプロバイダーとして認定されています。

配信元企業:アリババクラウド・ジャパンサービス株式会社

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