スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めるミュージカル映画『カラーパープル』より、スピルバーグから監督に抜てきされたブリッツ・バザウーレが心境を語る姿や、プロデューサーのオプラ・ウィンフリーやスピルバーグらが監督について語る特別映像が到着した。

【動画】プロデューサーのオプラ・ウィンフリーやスピルバーグらがブリッツ・バザウーレ監督について語るコメントも! 『カラーパープル』特別映像

 本作のオリジナルは、スティーヴン・スピルバーグが初めてシリアスな作品に挑戦した映画『カラーパープル』(1985)。アカデミー賞(R)10部門にノミネートされながらも無冠となり世界を驚かせた。しかし観客には愛され、口コミで6週目にして全米1位、5ヵ月以上のロングランとなった“伝説”の作品である(BOXOFFICE Mojo調べ)。記録よりも記憶に残る名作『カラーパープル』が38年の時を経て、ミュージカル映画としてスクリーンによみがえる。

 プロデューサーはスピルバーグをはじめ、オリジナル版で映画初出演にしてアカデミー賞(R)助演女優賞にノミネートされたオプラ・ウィンフリー、オリジナル版でアカデミー賞(R)作曲賞と歌曲賞にノミネートされたクインシー・ジョーンズらが務め、新鋭ブリッツ・バザウーレ監督が、希望と自己肯定感を求める女性たちの姿をエモーショナルにとらえ、圧巻の歌声が観る者の心を奮い立たせる力強いミュージカルとなっている。

 優しい母を亡くし横暴な父の言いなりとなったセリーは、父の決めた相手と結婚し、自由のない生活を送っていた。さらに、唯一の心の支えだった最愛の妹ネティとも生き別れてしまう。そんな中セリーは、自立した強い女ソフィア、歌手になる夢を叶えたシュグと出会う。彼女たちの生き方に心を動かされたセリーは、少しずつ自分を愛し未来を変えていこうとする。そして遂に、セリーは家を出る決意をし、運命が大きく動き出す―。

 今回、本作より特別映像が到着。監督に大抜てきされた俊英ブリッツ・バザウーレが「COLOR PURPLE Let's GO!!」とキューを出す姿から始まる。続いて「監督の打診が来たとき、ハードルが高すぎて自分には無理だと思った。ピューリッツァー賞を受賞し、スピルバーグが映画化し、舞台はトニー賞を受賞」と、輝かしい歴史を重ねてきた作品に携わることに重責を感じたと明かす。

 そして、躍動的でゴージャスな本編のミュージカルシーンや撮影風景の映像に続き、『イン・ザ・ハイツ』の実力派俳優コーリー・ホーキンズが登場し、「ブリッツの映画は細部へのこだわりが完璧なんだ」と語る。さらに、バザウーレ監督の過去作『コジョーの埋葬』や、監督がビヨンセらと共同監督を務め、グラミー賞最優秀ミュージック・フィルム部門にノミネートされた映画『ブラック・イズ・キング』の映像が紹介される。

 そんなバザウーレ監督について、製作のスコット・サンダースは「ビヨンセの映像作品でブリッツに監督を依頼した時、音楽もできると知った」と語り、ミュージシャンとしても活躍し世界ツアーの経験もあるバザウーレ監督が手掛けたミュージック・ビデオが映し出される。同じくプロデューサーのスティーブン・スピルバーグは「彼以上の適任はいない」と断言。

 本作で、第81回ゴールデングローブ賞ノミネートのファンテイジア・バリーノ、ダニエル・ブルックス、そしてベテラン俳優コールマン・ドミンゴら実力派キャストとの撮影を見事な手腕で進めていったバザウーレ監督も、「クレイジーな構想を受け入れてくれた」と製作陣に感謝を述べる。

 映像のラストには、今回の映画化を進めた立役者であるオプラ・ウィンフリーが登場し「ビジョンに刺激を受け魅了されるはずよ」とアピール。そして、タラジ・P・ヘンソン、ハリー・ベイリー、ダニエル・ブルックスらが力強く歌い踊る本編&メイキング映像に続き、バザウーレ監督の「これは魔法だ。楽しんでくれ」というメッセージで締めくくられている。

 映画『カラーパープル』は、2月9日より全国公開。

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