ご存じの通りドーナツはアメリカで人気のスイーツだ。サウスカロライナ州にあるおいしいと評判のドーナツ店では、開店前からドーナツを求めて多くの人が列を作る
しかし、どんな人間よりも早く開店を待ちわびる者がいる。毎朝一番乗りでやってくるのは、猫のオレオだ。
オレオはドアの前に張り付き、じーっと中を覗き込みながら、ひたすらドアが開くのを待っているという。
アメリカでは猫もドーナツを食べるのか?実はそうではない。オレオはドーナツ店がふるまってくれる、おいしいキャットフードがもらいたくて、毎日いそいそとやって来るようだ。
サウスカロライナ州チャピンの人々は、朝食といえば朝一番に地元のベーカリー「チキンバット・ドーナツ」に立ち寄るのが大好きだ。
揚げたての生地と魅惑的な甘さのグラサージュの匂いに引き寄せられ、顧客たちは早朝から店の外に集まって午前6時の開店までの時間を指折り数えている。
しかし、いつも1番乗りは猫のオレオだ。
「行列はこの猫の後ろから始まる」とチキンバット・ドーナツのFacebookアカウントで綴られてあるように、オレオは店のスタッフともすっかり顔なじみだ。
ベーカリーのスタッフはたいてい日の出前から朝6時の開店に向けて、ドーナツやフリッターのトレイを準備する。
時間に関係なく、オレオはいつも目を輝かせ、ドーナツ屋の仲間を迎える準備をしている。
おいしいキャットフード目当てに毎日通う
チキンバット・ドーナツのスタッフたちはオレオが玄関で待っているのを見るのが大好きだ。オレオは愛想を振りまくことはなく、ただひたすらじと~っと店内を見ながら、店が開くのを待っている。
オレオは店のスタッフから、おいしくて健康に良いキャットフードをいつももらっていて、それが早く欲しくてたまらないのだ。
「この店の人は美味しいごはんをいつもくれる」と知っているからこそ、オレオは1番乗りで店にやってくる。
しかし、時には欲望に負けてしまうこともある。
・合わせて読みたい→サンドウィッチ店「サブウェイ」の前で仲良くおこぼれを待つ猫とネズミ
甘い香りをさせた焼きたてのドーナツを食べたくなってしまうこともあるようだ。
スタッフは猫の健康を思えば与えない方が良いのはわかっていても、オレオかわいさに少しだけあげてしまうこともあるという。
チャピンの住民は、チキンバット・ドーナツのおいしい商品をいつも最初に手に入れられるとは限らないが、その理由に腹を立てることはない。
オレオは店の名物というかアイドル的存在となっており、誰もがオレオの姿を見るのが好きなのだ。
オレオは地域猫の可能性
オレオは地域住民の間ではよく知られた猫で、ドーナツ店の他にも近隣する店や地域住人が皆で面倒をみてかわいがっているという。
オレオの立派な体型はドーナツをたまに食べるからなのか、みんながこぞって餌を与えているかどうかはちょっとよくわからない。
今回、 チキンバット・ドーナツがオレオをSNSでシェアしたことで、オレオは現在世界中で注目を集める猫となったようだ。
References:Chunky Neighborhood Cat Is Always First In Line At His Local Donut Shop/ written by Scarlet / edited by parumo
コメント