2024年1月19日、在チェンマイ日本総領事館は、草の根・人間の安全保障無償資金協力として「メーホンソーン県メーウーコー地区レスキュー車整備計画」への支援を決定し、樋口惠一総領事とターラー・チョムサモーンルート・メーウーコー地区自治体長との間で署名式を実施した。 

 メーウーコー地区は主に山岳民族であるカレン族の村々からなり、平均標高が1,300メートルを超える山岳地域。同地区の山岳集落の多くが送電網につながっておらず、アスファルトの道路や通信網などのインフラが行き届いていない。特に医療体制の面では、山岳地帯で使用できる救急車両が整備されていないため、同地域の住民は救急事案発生時に初動段階で十分な救急処置を受けられず、症状の悪化や生命の危険に晒されている。また、同地区には花の名所の自然公園があり、乾期には観光客が多く訪れるが、急こう配の山道では交通事故が後を絶たず、同地区内で発生した傷病事故に迅速に対応できる救急車両の整備が喫緊の課題となっていた。

 こうした状況を受け、メーウーコー地区自治体における四輪駆動型レスキュー車整備にかかる総額2,010,000バーツ(約765万円)の支援を決定した。

署名式