陣営も「打倒・井上尚弥」に自信を覗かせている。現地時間1月18日、メキシコ・メディア『Esto』の取材に応じた元2階級制覇王者のルイス・ネリ(メキシコ)のプロモーターを務めるフェルナンド・ベルトラン氏は「勝てる」と語った。
井上(大橋)との待望の決戦はほぼ秒読み段階にある。今月9日には、米スポーツ専門局『ESPN』のマイク・コッピンジャー記者が「両陣営が契約合意したと関係者が明かした」と報道。今年5月初旬での日本開催正式決定が迫っていると伝えられた。
かねてから井上には「俺はザコとは勝負しない」と挑発的に対戦を切望してきたネリ。それだけに正式合意となれば、陣営にとっても最高のプロモートを仕掛けられるこれ以上にない“メガマッチ”となる。
「契約はすでに結ばれた」
そう語るベルトラン氏は、対戦実現に向けた課題とされた日本ボクシングコミッション(JBC)がネリに命じていた無期限の国内活動停止処分も「その問題に関する対応は終わっている」と強調。そして、井上有利の下馬評に対する持論を展開した。
「衝撃的な戦いになる。イノウエがサウスポーを苦手としているのは分かっているし、ネリは他のサウスポーよりも強く打てる。私は彼(ネリ)を本当に信頼している。これはそんな彼が強く望んだ試合だ」
井上戦実現のために、「我々はこの1年間、一生懸命に努力を重ねてきた」と熱弁を振るったベルトラン氏は「イノウエはとても良いファイターだ。軽量級のかなり低いところから自分自身を強くし続け、あらゆるスタイルを身につけてうまくやっている」と井上を称賛。そのうえで自身の“顧客”であるネリが、モンスターに勝ると断じた。
「ネリのキャリアにおいても完璧なタイミングでの試合だ。今の彼は全盛期にあるからね。すでにチャンピオンとして2度戦っていて、日本のジムや食事制限の難しさも知らないわけではない。彼はイノウエと最高の状態で戦えるはずだ」
果たして、井上との対戦でネリはいかなる戦いを見せるのか。正式決定が間近に迫る両雄のパフォーマンスに注目だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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