1月18日(木)から2月14日(水)まで、ジェイアール名古屋タカシマヤ(愛知県名古屋市中村区)で開催される日本一のバレンタイン催事「2024 アムール・デュ・ショコラ~ショコラ大好き!~」。イベント開始に先駆け、北海道発の冬季限定ブランド「SNOWS(スノー)」が、1月15日にバレンタインの新商品お披露目会を開催。会場となったVERMICULAR RESTAURANT THE FOUNDRY(愛知県名古屋市中川区)には、「SNOWS」公式サイトでの抽選によるファンが来場した。

【写真】ジェイアール名古屋タカシマヤでしか買えないハイブリッドスイーツ、森ノ幹(黒)。1本1296円

「SNOWS」は、前回の「アムール・デュ・ショコラ」では初日の開店と同時に500人以上のファンが詰めかけ、期間途中で入場予約制を導入するほどの大反響を呼んだ話題のブランドだ。今季の販売は昨年11月からスタートしたが、オンラインショップでは連日販売開始数分で完売。新千歳空港のショップでは商品別の月間売上ランキングで11・12月ともに圧倒的1位を記録している。

3回目の出店となる今回の「2024 アムール・デュ・ショコラ~ショコラ大好き!~」には、本拠地である北海道でも買えないジェイアール名古屋タカシマヤだけの限定商品を含む圧倒的ラインナップで参戦。商品へのこだわりとともに、気になる新商品や限定品をチェックしよう。

■「SNOWS」が冬季限定ブランドである理由

「SNOWS」の商品には、北海道日高町にある直営の放牧酪農場で搾った100%の生乳を使用している。放牧牛乳は季節によって味が変わる。夏の放牧牛乳はあっさりとしているが、冬の放牧牛乳には濃厚なコクと豊かな風味があるのだ。「SNOWS」を手掛ける北海道コンフェクトグループ代表取締役の長沼真太郎氏は、「冬の放牧牛乳の持つ豊かな風味がチョコレート作りに最適」と確信。この冬の放牧牛乳を贅沢に使ったチョコレートブランド「SNOWS」を立ち上げた経緯を語った。

循環型の製造システムを構築している点も、大きなポイントだ。菓子作りには牛乳と卵が欠かせないが、商品製造の過程で出る菓子屑は直営の平飼い養鶏場で鶏のエサになり、鶏糞は放牧酪農場での牧草の肥料になっている。こうして循環させることで、年を重ねるごとに原材料の品質が向上し、「毎年進化するスイーツブランド」が出来上がった。

「今年の牛乳は過去最高の出来栄えです」と、長沼氏も大絶賛。会場では、北海道から持参した搾りたての牛乳が振舞われた。飲んでみると、確かにコクは感じるものの、軽やかな甘味が印象的。徹底した原材料へのこだわりが、ブランドのおいしさを支えている。

■看板商品「スノーサンド」がパワーアップ

「SNOWS」は各店舗により販売商品が異なるが、すべての店舗で必ず購入できるシグネチャーアイテムが、スノーサンド。長沼氏が「こだわった冬の放牧牛乳で一番作りたかった商品」と紹介する、ブランドにとって原点の逸品だ。

なめらかな生チョコレートを、カリッと香ばしいラングドシャで挟んだスノーサンドは、ミルクの風味がブワッと広がるリッチな味わいが特徴。直火で熱した鉄板にギュッと挟んで焼き上げる製法と、生チョコレートの水分が外側の生地に移らない工夫が、この奇跡のような食感を実現させた。

さらに、今年は原材料の牛乳が過去最高のおいしさになったことに加え、製法も改良。生チョコレートを作る際、空気が入らないよう真空状態で攪拌することで、よりなめらかに、雑味のない豊かな風味に仕上がっている。昨年はすぐに完売する日が多く手に入りにくかったが、「今年は数もたくさん準備しました」と、販売業務を担うSNOWS事業部長の今野慎太朗氏も気合十分。ぜひ会場で購入したい。

■今季の新商品や名古屋限定商品などをチェック!

バレンタイン催事には札幌、東京、大阪にも出店するが、それでも全国の「SNOWS」ファンが名古屋に注目しているのは、他地域をしのぐ圧倒的なラインナップがそろうから。ポップアップショップ最多の8商品を携え、ジェイアール名古屋タカシマヤに出店する。

スノーサンドは中の生チョコレートが異なる白と黒があり、7アイテムを販売。山の版画家と呼ばれた大谷一良氏の作品が彩るパッケージにも心が躍る。白と黒が3個ずつ入るバレンタイン期間限定缶は、昨年からデザインを変更して登場。

ジェイアール名古屋タカシマヤに初出店した時に開発されたスノーボールは、今やスノーサンドに次ぐ人気商品に。まろやかでフワッと軽い口当たりのフレッシュな生クリームを、コクがありつつも口溶けのいい生チョコレートで包んだ商品で、手で持つには難しいほどの柔らかさが特徴だ。

このスノーボールに北海道イチゴフリーズドライを加えたスノーボール(赤)は、バレンタイン限定商品として開発。購入できるのは、ジェイアール名古屋タカシマヤだけだ。「中の生クリームには砂糖などを使わず、イチゴだけで甘味を加えています」と話すのは、商品づくりを担当する企画開発部の星ゆみ氏。イチゴの爽やかな風味がスノーボールの"ダブル生"とどのようなハーモニーを奏でるのか、自分の舌で確かめてほしい。

さらに今季、スノーの名を関する商品がもう一つ仲間入りした。粉雪のような口溶けを目指した、スノーチップスが新商品として登場する。チップスというもののポテトは一切使っておらず、生地はほぼチョコレート。このチップスにビターな味わいのチョコレートを噴射し、仕上げに細かく砕いた粒状のミルクチョコレートをまとわせて完成させた、トリプルチョコレートの異なる食感と風味が醍醐味だ。

森ノ幹(黒)は、スノーボール(赤)と同じく、今季はジェイアール名古屋タカシマヤだけで販売する商品。長沼氏が「個人的に一番おすすめ」と語る、バームクーヘンマカロンハイブリッドスイーツだ。

森ノ木(黒)は、昨年まではホワイトチョコレートを使った森ノ木(白)として販売をしていた商品のバージョン違い。「SNOWS」のパッケージデザインに採用されている大谷一良氏の版画作品の一つ「森の見る夢」に描かれた木のイラストから型を取り、サクサクした食感のクランチチョコレートを作り出した。

さらに、ジェイアール名古屋タカシマヤ限定として、2つの商品が登場。1つは、昨年デビューしたものの入手困難で幻と化した、どんぐりぼうし。冬の放牧牛乳を使ったとろけるチョコレートムース、粗めに刻んだアーモンド、挟み焼きの技法を使った香ばしいクッキーが組み合わさり、かわいらしいフォルムに反して、材料や製法にはこだわりが満載だ。こちらは店頭には並ばず、「2024 アムール・デュ・ショコラ」の公式サイトで事前予約をして店頭で受け取る方法を採用している。

もう1つは、今季の新商品でもある雪びさし。濃厚でしっとりとしたチョコレートスフレの上にこんもりとのる生チョコレートクリームが、北海道冬の風物詩である雪びさしのように見えることからこの名が付けられた。商品を開発した星氏は、「スフレには小麦粉を使わず、3種類のチョコレートを混ぜ合わせてしっとりと蒸し焼きにしました」とポイントを解説。チョコレートの柔らかさと滑らかさを存分に感じられる。

名古屋では「日時指定入場券」による事前予約制に!

最後に、「2024 アムール・デュ・ショコラ~ショコラ大好き!~」における「SNOWS」の入場方法をチェックしよう。昨年は会期途中から先着順による事前予約制になったが、今年は少しシステムを変更。初日から、抽選による事前予約制になっている。抽選受付期間の最終日は2月1日(木)。「2024 アムール・デュ・ショコラ」の公式サイトの左上にある三本線のアイコンをクリックし、「会場のご案内」から「入場方法のご案内」を確認しよう。

北海道の新たな定番土産として浸透しつつあり、今後ますますファンが増えていくであろう「SNOWS」。今季販売するほぼ全ての商品が並ぶ名古屋の出店は、スイーツ好きとしては見逃せない!

看板商品のスノーサンドは、バレンタイン期間限定缶1566円が登場