圧巻の強さを見せつける寺地。カニサレス戦でもハイパフォーマンスを見せるだろう(C)Getty Images

 1月23日、寺地拳四朗(BMB)がWBA・WBC世界ライトフライ級タイトルの防衛戦に臨む。元WBA世界ライトフライ級レギュラー王者のカルロス・カニサレス(ベネズエラ)をエディオンアリーナ大阪のリングで迎え撃つ。

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 寺地は現在の2本のベルトを手にして以降、WBA王座が2度、WBC王座が3度、それぞれ防衛を果たしてきている。2022年3月、ダイレクトリマッチとして行われ、王座に返り咲いた矢吹正道戦から4戦連続でKO勝利を継続中。勢いに乗る寺地だが、今回、拳を合わせるカニサレスは世界戦で日本人選手相手に負けなし(2勝1分け)の記録を誇る。王者がさらなる防衛へ向け、侮れない相手であることは間違いない。

 しかし、およそ4か月ぶりに行われるタイトルマッチに向かう寺地の意気込みが、並々ならぬものであることが、米ボクシングメディア『The Ring』のインタビューを通して伝えられている。

 現地時間1月18日(日本時間19日)、同サイト上において、防衛戦を前にした寺地のコメントを掲載。その中では、「彼は強いボクサーなので興奮している」と語ったとしており、さらに「カニサレスは世界中で戦ってきた。彼はタフでハートもあるし、フットワークも良く、パンチも強い」と警戒しながらも、「ジャブもスピードもある。彼は驚くと思う」として、自信を覗かせていたことなどが紹介されている。

 また同メディアも寺地に対し「2022年11月にヒロトキョウグチを7ラウンドTKOで下しており、世界最高の108ポンド級選手として広く知られている」と称えるとともに、「32歳になったばかりのテラジは、ベネズエラの敵がタフな相手であることを認めながらも、勝利を確信している」と大一番を前にした心境を読み解いている。

 他にも、「カニサレスはテラジを苦しめるには十分な実力者だ」と挑戦者のスキルを評し、その上で「テラジは予想外の敗北を喫した後、タイトル保持者からパウンド・フォー・パウンドの可能性を秘めた選手へと飛躍的に成長した」と寺地の実績を強調。加えて「ここ4試合はストップ勝ちで、もしカニサレスをストップできれば、それは素晴らしいパフォーマンスとなるだろう」とし、「拮抗した展開になっても判定で寺地が明確な差をつけて勝つ」と王者のタイトル防衛への見込みも示している。

 今回の寺地のコメントでは他にも「今年中に3試合戦えればうれしい。まずは1月23日に集中しているが、そのあとチャンスがあれば統一戦かフライ級に転向する」として、今後のビジョンなども明かしている。王者としてその先に見据える目標に向かうため、今年最初のビッグマッチも強い覚悟で勝利をもぎ取りに行く。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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