※このコラムは『LOVE CATCHER Japan』エピソード1~6のネタバレを含みます。

■美良をめぐる三角関係

6日目となったこの日、ラブミッションの実施はなし。女性は気になる男性を2人指名し、男性は複数の相手から指名された場合、女性1人のみを選んでデートするという条件付きのデートができることが明かされます。つまり、女性は選んだ男性が2人とも複数の相手から指名されていて、どちらも他の女性を選んだ場合は誰ともデートに行けず、逆に選んだ男性2人から選ばれた場合は両方とデートに行けるということ。

毎回簡単にデートさせてくれないのがなんともつらい。私は本当に恋愛リアリティを見ているのだろうか? と思わせられるくらい、「きゃ~!キュンキュンする~!」と手放しで喜べる展開がまじでない。お互いが惹かれあっていく幸せな展開すらも、自分に生まれる「え? だまされてない?」という疑心暗鬼。最終回まで見終わって全てが明かされた時、正気でいられる気がしません……。

ちなみに、このルールにより希望する男性2人とデートできることになったのが、前回の放送でマネーのような動きを見せつつも、亞門と夏輝から好意を寄せられている美良。

(C)AbemaTV, Inc.

「絶対ラブだろ!」「唯一安心できる」と番組MCや視聴者から言われている亞門にこのタイミングで行く美良が私にはどうしてもマネーにしか見えないのですが、美良ちゃんレースにバチバチに火がついている亞門にそんな声は届きません。美良とのピクニックデートで口についたサンドウィッチを取ってもらうというドキドキな展開にも、亞門のテンションと緊張が爆上がりだったに違いない。

一方、亞門の次にデートした夏輝はというと、美良から「(夏輝が)来てくれないかも」と不安になっていたことを明かされ「美良の気持ちは一旦置いといて、俺の美良への気持ちは信じてもらいたい」「美良が不安になるのが一番嫌」と一途な思いを伝えます。美良自身は気持ちをはっきり伝えていないのに相手にここまで言わせるって、美良はまじでモテますね。

なんというか、積極的に“好きアピ”して相手を落とす美沙紀とは違い、興味関心があることは伝えながらも、“一歩引く”ことで相手に来させる別タイプのモテなので、知らないうちに罠にかかっている感覚なんですよね。どちらも男は好きだよな~!!! 恐ろしいけど、正直どちらも見習いたいし、どちらも恋愛をうまくいかせるコツなのでしょう。

クラッシャー美沙紀の止まらない暴走と掻き乱し

そしてこの“2人指名制”によってまさかの美良以外の4人から指名されたのが凌。初音と両想いだったものの友貴が美沙紀から“初音ちゃんが凌のことをマネーって言ってる”と聞いた真相を確かめるべく、凌はまさかの初音ではなく美沙紀を選んでデートへ。

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そこで凌は初音が自分のことを100%マネーだと言っていたのかという真相に迫りますが、まっっっじで美沙紀の言う初音の発言が「そんなこと言ってた……?」だらけすぎて、画面に向かって野次が止まらない。さらに、何度も「私は初音ちゃんはマネーだと思っている」という美沙紀。純粋に初音と向き合っていた凌の心は「(美沙紀ちゃんの見解で言うと)俺はずっとマネーの人とデートしてきてたんだ」という美沙紀の発言によってかき乱されます。なんでよその畑まで荒らすんだよ……。

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それだけではなく、あろうことか美沙紀は凌の前に意中の相手である友貴とデートして「結構好きになっている」「守りに入ろう」と他の人へと行かないようにとしっかりと釘を指していたにも関わらず、現在好きなのは友貴だが「私は他を知りたくなかった。すぐ好きになっちゃうし、恋愛体質だし熱しやすく冷めやすい性格だから」と前置きしながら、凌とのデートが楽しかったと伝え、「私は最後まで友貴に行けるのかな」と言い出します。まじで「なんでそんなことするの……?」ともう苛立ちを通り越してクラッシャー美沙紀の止まらない暴走と掻き乱しに泣きそうになってしまう。

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でも、こうやってどう考えてもマネーに思えてしまう美沙紀の言動の全てにかき乱されるメンバーも見届けている視聴者も、正直美沙紀からすると台本通りで彼女の思うツボなのでしょう。悔しい。

また、それぞれが2ショットデートを楽しむ中、男性2人を指名したものの、どちらにも選ばれずデートに行くことができなかったのが、凌と亞門を選んだ雪乃と、夏輝と凌を選んだ瞳。雪乃は2日連続で誰とも2ショットデートができておらず、デートするはずだった場所で1人待ちぼうけ、そのまま帰る姿に胸が痛すぎて見ていられませんでした。

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ここまで見ていて思ったのが、今のところマネーにしか見えない美良と美沙紀は自身が選んだ男性2人とデートできて、それぞれの相手が2人の思い通りに動いている一方、場を荒らさず、他を蹴落とすことなく真面目にやっているのに自分から積極的になれなれなかったが故に、自分が気になっている相手に振り向いてもらえない雪乃と瞳を見ると、“真面目にやってきた人が世渡り上手な人に全部持っていかれる”という展開が、恋愛や就活でよく見るような“社会の現実”を見せつけられているようでかなりキツイ。ラブキャッチャーは、社会の縮図だ……。

■8人中5人が“賞金目当て”の衝撃展開

どんどんと胸が苦しくなるような展開が待ち受ける中、さらに参加者に追い討ちをかける出来事が起こります。それがまさかの「脱落者発表」。さらに、「マネーキャッチャーだと思う男女をひとりずつ選んでください」の指示の元、参加者が友達を疑った結果、脱落者が選ばれる酷すぎる試練が与えられます。

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どこまでも酷すぎる展開に戦慄しながらも、マネーぽい凌や夏輝、美沙紀や美良に票が集まるのでは?! 今出来上がっているカップルの生態系崩れない?! どうなるの?! と心臓バクバクのまま見届けていると、結果選ばれたのはまさかの海世と瞳。

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正直この結果には「え? 全然マネーっぽくなくない?」と思ってしまい、なんというか“最もマネーっぽい人”というよりは、“今恋をしていない人”として、今いるメンバーが現在の生態系を崩さないように選んだ気がしてなりませんでした。だって2人とも全然マネーっぽさなかったじゃん!!!

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それもそのはず。2人が別れを惜しむ間もなく、一緒に過ごしたラブマンションから立ち去ると、2人の正体が純粋に本気の恋を求めてやってきたラブだったことが明かされます。

そして同時に、ラブ2人の脱落によって残るメンバー8人中5人が“賞金目当て”の衝撃の現状が浮き彫りに。一気にラブ同士のカップル成立の確率が下がりましたし、何より1組もラブ同士のカップルが成立しないorたった1組だけラブ同士のカップルが成立する可能性しかなくなってしまったことに動揺が止まりません。私は本当に恋愛リアリティを見ているのだろうか?(2回目)

過半数以外が“嘘つき”の中、最後まで相手を信じるって難易度が高すぎる。ここまでくると相手がラブだと“信じる”というより、“だまされてもいいや”と思える相手を選ぶのが一番いい気がします。

さらに次回は、“今一番正体が気になる人”としてメンバーから注目が集まった、凌の正体が明らかに。さらに加速する怒涛の展開に期待が高まります。

◇『LOVE CATCHER Japan』番組概要

毎週土曜夜10時~放送中(全8回)
放送チャンネル:ABEMA SPECIAL
配信URL:https://abema.tv/video/title/90-1904

(瑞姫)

まるで生贄……。“賞金目当て”のモテ女たちが引き起こしたエグすぎる衝撃展開【LOVE CATCHER考察】