カナダのエンタメサイトWatch Mojoが「大人向けのアニメ映画トップ10」を発表。1位に選ばれた大友克洋原作・監督の『AKIRA』を筆頭に、日本からは『もののけ姫』と『火垂るの墓』のスタジオジブリ作品、『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』の計4作がランクインした。

【関連】海外メディアが選ぶ“泣ける“映画トップ10”発表 『火垂るの墓』がランクイン

 今回のランキングは過激な暴力や表現、性的描写などが含まれる可能性がある、大人向けの題材を扱ったアニメ映画とのこと。1位に選ばれた大友監督作『AKIRA』は、過激な暴力や表現、性的描写を全て含み、人類やその先にある未来に対するシニカルな見解からしても到底子供向けのアニメではないが、時代を画するアニメとしての評判を得るべくして得たとのことだ。同作は8位にランクインした『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』と並び、ハリウッド実写版の企画が進んでいる人気作品だ。

 2位の『もののけ姫』は宮崎駿監督の1997年作品。アメリカなどではPG‐13指定(13歳未満の鑑賞は保護者同意義務付け)での公開だったが、血なまぐさいアクションシーンもあり自然保護と産業開発という成熟したテーマを掘り下げ、傑作アニメとして不動の地位を維持しているとの評価だ。

 ジブリ作品としては他に、野坂昭如の同名短編小説をアニメ化した高畑勲監督作『火垂るの墓』が4位にランクインした。同作は戦争をテーマに、大人にしても観るのが辛い作品だが、大人向けアニメの最たる例の1つとのことだ。

 Watch Mojo選出「大人向けのアニメ映画トップ10」は以下の通り。
1位 『AKIRA』(88)
2位 『もののけ姫』(97)
3位 『ウォーターシップダウンのうさぎたち』(80)
4位 『火垂るの墓』(88)
5位 『ファンタスティック Mr.FOX』(11)
6位 『ベルヴィル・ランデブー』(04)
7位 『サウスパーク無修正映画版』(00)
8位 『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』(95)
9位 『コララインとボタンの魔女 3D』(10)
10位 『ウェイキング・ライフ』(02)

『AKIRA』が1位、「大人向けアニメ映画トップ10」(C) AFLO