マドンナ(65歳)が、ステージに2時間遅れたとして訴えられた。

しばしば開始予定時刻よりも遅れてコンサートを始めるマドンナだが、業を煮やしたファンのマイケル・フェローズジョナサン・ハッデンが、昨年12月13日のNYブルックリン、バークレイズ・センターでの「セレブレーション・ツアー」公演で数時間待つ羽目になったとして訴訟を起こした。

原告はマドンナプロモーターのライブ・ネイションに対し、虚偽の広告をしたとして、ニューヨーク東部地区連邦裁判所へ訴状を提出。RadarOnline.comによると、「過去40年間、第一線でのパフォーマーの1人によるバークレイズ・センターでのコンサートのチケットを消費者らは騙されて購入した」と主張しているという。

また、昨年7月に予定されていた同コンサートが「病気」を理由に12月に延期され、当日は午後8時30分にスタートすると告知されていたものの、「マドンナはバークレイ・センターでの3公演全てで、午後10時30分まで姿を現さず、観客らが会場を後にしたのは午前1時を回っていた」としている。

その結果、「公共交通やライドシェアの利用が制限され、その費用も上がる問題が発生した」と原告は主張、「翌日の仕事や家族の世話などで早起きしなければならず、睡眠時間が削られた」と続けた。

さらにマドンナに対して、原告は「時間通りにパフォーマンスを終わらすことが極めて困難である」と批判。「虚偽広告による不当行為、過失による不実表示、不公正、欺瞞の取引慣行」であるとしている。

他にも原告は訴状の中で、開始時刻の遅れを通知せず、観客らが会場で数時間待ちぼうけとなったとし、2016年の「レベル・ハート・ツアー」や今回の「セレブレーション・ツアー」の他公演でのマドンナの遅刻も例に挙げ、「マドンナには到着時間、コンサート開始時間が遅れた歴史があり、数時間遅れることも頻繁」「被告はチケット所有者らにコンサートがチケットに表示、及び告知された開始時間よりもずっと遅れることを伝えるのを怠った」と主張。「損害賠償、法定損害賠償、三倍賠償、懲罰的損害賠償、コスト、弁護士費用」、そして同公演のチケットでマイケルジョナサンがそれぞれ支払った155.90ドル(約2万3000円)、ジョナサンの292.50ドル(約4万3000円)の賠償を求め、陪審裁判を申請した。