吉高由里子

8日から放送が始まった今年のNHK大河ドラマ『光る君へ』。女優・吉高由里子が主演し、日本初にして最高傑作の長編小説と言われる『源氏物語』を書いた紫式部の人生に迫る物語だ。

 

■王道「戦国時代」で大苦戦

2023年の大河ドラマ『どうする家康』は、王道とも言える戦国時代を舞台とし、嵐の松本潤が主演、脚本は『コンフィデンスマンJP』や『リーガル・ハイ』を手掛けた古沢良太という万全の布陣だった。

しかし、蓋を開けてみると、フィクションとはいえ歴史の通説を全く無視して現代の価値観を採り入れたような珍妙なストーリーに、違和感を覚える視聴者が続出。

お市と茶々の1人2役で演じた北川景子の名演など光る部分はあったものの、視聴率だけでなく内容についても評価も厳しい声が目立った。

 

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■珍しい「平安時代」設定

一方、『光る君へ』は、大河ドラマでは珍しい平安時代が舞台。合戦や甲冑姿の武者といった、大河らしいド派手な絵は見られない。

戦国時代であれば、ゲームや漫画、小説などでも身近だが、平安時代紫式部は謎が多く、「源氏物語が聞いたことがあるけれど…」と尻込みしてしまう人も少なくないだろう。

すでに放送が始まった今、昨年と比べて今年の大河ドラマの期待度はどうなっているのだろうか。

 

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■「昨年より期待」は5割弱

Sirabee編集部が、1月9〜11日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「今年のNHK大河ドラマへの期待度」について調査したところ、「昨年よりかなり期待できる」と答えた人は5.9%。

「やや期待できる」が最も多く、40.5%だった。ただ、昨年より期待できると答えた人は少数派で、「やや期待できない」が35.0%、「かなり期待できない」も18.5%に及んでいる。

光る君へ

 

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■女性のほうが共感?

今回の大河は、女性が主演で、王朝の雅が描かれるためか、期待度についても男女差が大きいようだ。男性では3.8%にとどまった「かなり期待できる」は、女性では8.3%と2倍以上。

「やや期待できる」も、女性のほうが男性より12ポイント以上多い。女性は、マツジュン効果で昨年のほうが期待したかと思いきや、全く逆の結果となった。

光る君へ

 

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■執筆者プロフィール

タカハシマコトニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター

1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。

著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社

吉高由里子主演のNHK大河ドラマ『光る君へ』 苦戦した『どうする家康』と比べて期待度は…