●全国に370店舗を展開するとんかつチェーン『松のや』で食べるべきはとんかつではなく、実はアジフライ? 『松のや』のアジフライの味わいとその魅力をレポートします。

 牛丼チェーンの『松屋』が手掛けるとんかつ専門店『松のや』といえば、看板メニューはもちろんとんかつ。特に今年(2024年)1月に復活した「ロースミルフィーユかつ定食」(790円)が大人気で、SNSなどでも話題です。なにしろ昨年(2023年)に行われた松のやオリジナル揚げもの人気投票では、「厚切りとんかつ」などを抑え、人気No.1に輝いたほど。

東京・明大前にある「松のや」
東京・明大前にある「松のや

 しかし、今回取り上げたいのはこの「ロースミルフィーユかつ」ではなく、もう1つのめちゃくちゃ美味しい隠れメニュー「アジフライ」です。

 実は『松のや』はとんかつ以外にアジフライエビフライカキフライといった海鮮系のフライも充実していて、なかでも「アジフライ」は、「ロースミルフィーユかつ」に負けず劣らずの美味しさ。いや、もっと言えば、アジフライ専門店レベルにウマいのです。

 というわけで、『松のや』の「アジフライ」をまだ食べたことがないという人に、その魅力をご紹介したいと思います。

サックサク、ふわふわのアジフライ

『松のや』の大きなアジフライは単品で300円
松のや』の大きなアジフライは単品で300円

松のや』での注文はイートインもテイクアウトも全てタッチパネル方式。イートインの場合、「定食」、「盛り合わせ定食」、「丼」、「カレー」、「惣菜」、「サイドメニュー」などのジャンルから選択していきます。

『松屋』や『松のや』『マイカリー食堂』が一緒になった店舗『松屋食堂』(東京・明大前駅)のタッチパネル(食楽web)
『松屋』や『松のや』『マイカリー食堂』が一緒になった店舗『松屋食堂』(東京・明大前駅)のタッチパネル(食楽web)

アジフライ」を食べたい場合は、「定食」メニューではなく、必ず「盛り合わせ定食」を選びましょう。または、お好きな「定食」メニューに単品で「アジフライ」(300円)を付けてください。

「盛り合わせ定食」は、揚げ物をいくつか組み合わせた定食となります。そこに「アジフライ」が組み込まれた定食がいくつかあるのです。例えば「ロースミルフィーユかつとアジフライ定食」(1090円)、「超厚切りロースかつ&アジフライ定食」(1220円)、「ロースかつ&アジフライ定食」(880円)などがそうです。

『松屋食堂』では、食券を買ってから後はすべてセルフサービス。こちらは提供口
『松屋食堂』では、食券を買ってから後はすべてセルフサービス。こちらは提供口

 その中でもひときわ贅沢なのが、エビ、カキ、アジの海鮮系フライを3つ組み合わせた「海鮮3種盛り合わせ定食」。洋食屋なら2000円前後はしそうな豪華な内容ですが、『松のや』なら、たった1090円で味わえます。もちろん丼ごはんと味噌汁付きです。

 そして待ち時間も10分かからずに提供されます。それがこちら。

「海鮮3種(カキフライ2個、アジフライ、エビフライ)盛り合わせ定食」1090円
「海鮮3種(カキフライ2個、アジフライエビフライ)盛り合わせ定食」1090円

 トレイに丼ごはんと味噌汁、そして網の上に、揚げたてのアジフライエビフライカキフライ、千切りキャベツ、タルタルソースが載っています。

 長くてまっすぐなエビフライ、小ぶりながらカキフライが2個。どちらもちゃんと美味しいのですが、何と言っても注目してほしいのが「アジフライ」です。手のひらくらいはありそうなビッグサイズ!

衣はサクサク、身がフワフワのアジフライ
衣はサクサク、身がフワフワのアジフライ

 食べてみると、サックサク&フワッフワ。アジフライ好きの人には伝わると思いますが、サクサクの薄衣と、それに包まれた純白のアジの身のふっくら食感のコントラストの秀逸さときたら。まさに唯一無二。噛むたびにジュワ~ッと口内に広がるアジの風味と旨味。ご飯が止まりません。

まとめ

丼にキャベツを載せて、その上にアジフライなどを載せて“ソースアジフライ丼”にしても旨し
丼にキャベツを載せて、その上にアジフライなどを載せて“ソースアジフライ丼”にしても旨し

 この美味しいアジフライを、さらに美味しく食べる方法があります。魚介フライたちを丼にのせ、オリジナル丼を作るのです。

松のや』が素晴らしいのは、ごはんが茶碗ではなく丼に盛られているということ。途中からごはんの上にキャベツを敷き、アジフライエビフライカキフライを載せてソースやタルタルソースをかければ、この世でたった一つの“ソースアジフライ丼”が完成。さまざまな魚介の風味やソースの味がご飯に乗り移り、これがまためちゃくちゃウマいのです。

 というわけで、未食の人はぜひ『松のや』のアジフライを食べてみてください。ビックリするほど本格的で美味しいですよ。

(撮影・文◎土原亜子)

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