イラクに屈した日本。この悔しい敗戦からチームはいかに立ち直るか。(C)Getty Images

 サッカー日本代表は現地1月19日アジアカップのグループステージ第2戦でイラク代表に1対2で敗れた。この結果、イラクが決勝トーナメント進出を決め、日本はグループステージ突破を懸け、インドネシア代表との最終節に臨むことになった。

 前半で2点を先行された日本は、後半もイラクの堅牢を前に苦戦。アディショナルタイム3分に遠藤航のヘディング弾を決めるのがやっと。最後の最後まで攻めあぐねた感が否めない試合だった。

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 下馬評を覆され、見事なアップセットを食らったサムライブルーの苦闘は、隣国メディアでも辛辣な批判の的となった。とりわけ韓国のメディアは手厳しい。

 日刊紙『朝鮮日報』は、「1993年の悲劇が繰り返された。日本の選手たちはふたたびドーハで涙を流した」と指摘。31年前に行われたアメリカ・ワールドカップのアジア最終予選でイラクに敗れ、本大会出場を逃した因縁の一戦を引き合いに出し、「日本はまたもイラクの痛烈な逆襲を前に敗れた」と森保ジャパンの苦戦ぶりを皮肉交じりに伝えた。

 また、同紙は別の記事においても「衝撃だ。ドイツを撃沈させるなど上り調子だった日本サッカーが容易く崩れた」と指摘。このイラク戦前の会見で「自分の経験(ドーハの悲劇)がよぎることは仕事をしているなかではない。隣にいる板倉など、私が経験した時には生まれてもいない。すでに日本サッカーの発展の中で全てを克服し、世界で戦えるという自信のもとで戦ってくれていると思う」とした森保一監督のコメントにクローズアップし、「過度な自信が毒になった」と辛辣なメッセージを綴った。

 なお、グループステージで「最大の難敵」とみられていたイラクに敗れたことで、日本は最終戦のインドネシア戦に勝ったとしてもD組2位通過の可能性が大きくなった。

 このまま2位通過となれば、決勝トーナメント初戦はE組の1位チームと当たる。E組は、現在1試合終了時点ながら勝点3でヨルダンと韓国が並んでいる状況。1月20日に行われる両国の直接対決の勝者が1位となる可能性が高い。ベスト16でいきなり日韓戦が実現する可能性が出てきている。

 グループ敗退の可能性も消えてはいない森保ジャパン。大会前の“楽勝ムード”から一転して逆風に晒されているチームは、今まさに地力が問われている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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