●牛丼チェーン『すき家』のアルバイト従業員たちの間で流行っているという「ねぎ玉牛丼」の最高に美味しい食べ方とは?

すき家』といえば、牛丼、牛鍋、カレーなど多種多様なメニューがあり、それをアレンジする方法もまた無数に存在します。すき家ファンなら、一つくらいは好きな食べ方や組み合わせがあるのでは?

 筆者の知り合いに、『すき家』の深夜バイトをしている大学生がいます。仮にS君としておきましょう。彼のお気に入りメニュー、それはズバリ「ねぎ玉牛丼」(並580円)。青ネギがたっぷり載った牛丼で、生卵付き。溶き卵をかければすき焼きのように楽しめることもあり、すき家の丼人気ランキングでは、いつも上位に入っている人気メニューです。S君によれば、これをさらに美味しくする食べ方があるんだそう。

「ねぎ玉牛丼はそのまま食べても十分美味しいんですが、バイト仲間の間では、これに納豆をトッピングするアレンジ方法が主流です。バイトの先輩に教えてもらったんですが、これが旨すぎて、めちゃくちゃハマりました。もう普通のねぎ玉牛丼では物足りない体になってしまいました(笑)」(S君)

 そこで筆者もその方法をマネしてみたら、これが確かに美味しいんです。これまで食べた牛丼の中で、一番ウマいんじゃないか? とさえ思えるほどのスペシャルな味わい。しかも納豆で栄養価(特にタンパク質)がグンと上がるのもいいですよね。

 というわけで、S君を始めとするすき家のバイトくんたちがドハマりしているという、納豆×ねぎ玉牛丼の具体的な注文法と、最高に美味しい食べ方をご紹介していきましょう。

ポイントはなんと卓上のアレ!

ねぎ玉牛丼(ミニ・530円)と納豆90円
ねぎ玉牛丼(ミニ・530円)と納豆90円

 さて、まずは「ねぎ玉牛丼」のミニサイズ(530円)と、単品で「納豆」(90円)を購入しましょう。ミニサイズにする理由は、「ごはんとネギ、肉、納豆とのバランスがちょうど良く、最後までごはんだけ残ることなく美味しく食べ切れるから」(S君)とのこと。

 卵は別添えなので、まず専用の容器の上で卵を割って、卵黄だけを丼のネギの上にのせておきます。続いて、納豆のパッケージの蓋を空けてかき混ぜるのですが、ポイントは付属の納豆タレを使用しないこと。

「『ねぎ玉牛丼』は特製ピリ辛コチュジャンで牛肉に味がついているので、納豆のタレを使うと濃くなりすぎるんです」(S君)

納豆のタレを使ってはいけない
納豆のタレを使ってはいけない

 さて、かき混ぜた納豆を丼のネギの周りにのせます。上から見ただけだと、 “納豆タマゴかけご飯”のようにも見えますが、この下にちゃんと牛肉が控えているわけです。

 これで完成ではありません。ここからが最大のポイント。

「ここに、卓上にある『すき家』オリジナルのフレンチドレッシングをたっぷりかけてください。味の想像がつかない人もいるかもしれませんが、これがあるのとないのとでは大違い。よくかき混ぜて食べてみてください」(S君)

卓上にあるフレンチドレッシングをたっぷりかけるのがポイント!
卓上にあるフレンチドレッシングをたっぷりかけるのがポイント!

 レンゲを使ってよくかき混ぜて食べてみると、納豆と生卵によって丼の中のごはんや肉が一体化してとろ~り。まるでとろろご飯を食べているような食感です。もともと牛肉が柔らかいこともあって、まるで飲むように食べられます。そこに加わるのが青ネギのシャキシャキ感。これがアクセントとしていい仕事をしてくれます。

 そして味わい。特製コチュジャンのピリ辛加減、牛肉の旨み、卵黄のコク。それらを、あのフレンチドレッシングが見事にまとめてくれるんです。ほんのり甘くてまろやか、さらに酸味もあるフレンチドレッシングが、丼ぶり内のバラバラな味を上品にまとめて底上げしてくれるわけです。

全体の味のバランスを底上げするのがフレンチドレッシング
全体の味のバランスを底上げするのがフレンチドレッシング

 スルスル食べられて、S君の言うようにご飯とおかずのバランスもちょうど良く、最後まで美味しく食べられました。しかも肉、納豆、タマゴで、良質なタンパク質もたくさんとれて、ものすごく健康的じゃないですか!

 未体験の方は、ぜひこの「ねぎ玉牛丼」アレンジをお試しあれ。普通の牛丼には戻れなくなると思いますよ。

(撮影・文◎土原亜子)

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