アメリカで非番の警察官が地元の教会でボランティア活動を行っていた。教会に来ていた1人の女性を車で家に送り届けるため駐車場に向かっていると、女性が何かの声が聞こえると言い出した。
警察官が懐中電灯でゴミ箱を照らしたところ、小さな子猫が彼に走り寄ってきて、助けを求めて鳴き声をあげた。
この出会いが後に彼の人生を有意義に変えることとなる。生まれて初めてペットという家族を飼うことになるのだ。
サウスカロライナ州ノースチャールストン警察のドンタビス・ジョーンズ巡査は、非番の日に、地元の教会でボランティア活動を行っていた。
そこに参加していた女性を車で家まで送ってあげることとなり、2人で駐車場へと向かった。すると女性が、何かの鳴き声がすると言い始めた。
ジョーンズさん氏が懐中電灯で周囲を照らすと、一匹の子猫がゴミ箱から飛び出してきた。ジョーンズさんの近くに駆け寄ると鳴き声を上げた。
ジョーンズさんは子猫を抱き上げた。どうやら子猫は置き去りにされたようだった。彼は女性に、自分が猫を一晩保護すると言い、一緒に車に乗せた。
これまで猫を飼った経験はないものの、情報を調べながら甲斐甲斐しく子猫のお世話をしたジョーンズさん。猫は安心しきった様子でジョーンズさんに身を任せていた。
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一晩限りではなく永遠の家族に
翌日ジョーンズさんは子猫に里親を見つけてもらおうと、動物保護施設「チャールストン・アニマル・ソサエティ」に連れて行った。彼は自分の果たすべき役目はこれで終わりだと思っていた。
だが運命は違っていた。
子猫は施設で体をきれいにしてもらい、健康診断と予防接種を受けた。幸いなことに子猫の健康状態は良好だった。
ジョーンズさんが子猫を見つめるやさしいまなざしに気が付いた施設のスタッフは「この子を飼ってみたらどうでしょう」と提案したのだ。
ジョーンズさんは最初冗談かと笑っていた。これまでペットを飼った経験がないからだ。
だがジョーンズさんは1晩を共にした子猫にすっかり情が移ってしまっていた。
この子にとって自分は今、たった1人の友人だ。せっかく自分を頼ってくれた子猫を失望させるわけにはいかない
ジョーンズさんの考えは決まった。
この子を家族として迎え入れることを決意したのだ。
ジョーンズさんは子猫に「タビー・ラシャード・ジョーンズ」と名付けた。今や彼の人生においてなくてはならない存在になっている。
子猫がまっすぐジョーンズさんに向かってきた時点でNNNからの指令があったかどうかはわからない。
「NNN本部、応答願います。こちらGRTB5245。指令された男性に接触を試みた結果、無事潜入することに成功しました」
という事後連絡がいったのかどうかもわからないが、子猫にとってもジョーンズさんにとってもハッピーエンドになれたんだからよかったんじゃない?
written by parumo
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