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Little Glee Monsterの全国ツアー「Little Glee Monster Live Tour 2023 "Fanfare"」のファイナル公演が昨日1月21日神奈川パシフィコ横浜 国立大ホールで開催された。

【写真】ハーモニーを重ねるLittle Glee Monster

2022年11月に加入したミカ、結海、miyouを含む編成で臨む初の大規模ツアーは、昨年4月にスタート。年をまたいでツアーファイナルが行われた。

私たちの音楽が希望の歌になればいい

バンドメンバーがステージに登場すると、会場に歓声が沸き上がる。BGMに合わせたクラップで一体感が作られると、そのまま場内が暗転。バンドメンバー5人がそれぞれ息の合ったマーチンドラムを披露すると、客席の中にメンバーが姿を現し、本ツアーのオープニングナンバー「Fanfare Opening」を歌い始めた。このサプライズにガオラー(Little Glee Monsterファンの呼称)は大興奮し、かれんの合図に導かれて会場一体となって歌声を響かせていく。

続いて、バンドメンバーが軽やかにインストナンバーを奏でると、メンバーがステージへ移動する姿がスクリーンに映される。走りながらステージへ向かうその様子に、客席からは「がんばれー!」と声が沸き起こり、メンバー6人がステージに勢ぞろいしたところで「全力REAL LIFE」にてライブは本格的にスタート。白を基調にした衣装をまとったメンバーはパワフルで伸びやかな歌声を客席に届け、続くソウルフルな「青い風に吹かれて」とともに会場の熱気を高めた。

最初のMCでは、MAYUが「今年は新年に入ってから胸が苦しくなる出来事がたくさんあったんですが、そんな中でも私たちにできることは歌を届け続けること。微力かもしれませんが、私たちの音楽が希望の歌になればいいなと、そんな気持ちで今日は最後まで歌わせていただきます」と挨拶。続けて「(会場が)広いし、せっかくなので踊りながら楽しんでいただけたら」と、「WONDER LOVER」を筆頭にダンサブルな楽曲を立て続けに披露する。その後も「Heart feels...」「Rolling Rolling Rolling」とグルーヴィなナンバーで会場を巨大なダンスフロアへと一変させた。

結海が「温かく迎えてくれる皆さんがいるから、新体制1周年を迎えることができました。これからも6人で新しいことに挑戦していきたいです」と告げると、その第一歩としてメンバー全員で作詞に挑戦した楽曲「Go For It」をライブ初披露。6人の思いが込められたこの曲に対し、客席からは温かなクラップや声援が送られる。ポジティブさがダイレクトに伝わる「HELLO NEW DAY」で客席に幸福感のある空気を充満させると、続くミディアムバラード「今この瞬間を」では心温まる歌声と美しいハーモニーで聴き手を優しい空気で包み込む。代表曲の1つ「ECHO」ではたくましさや力強さを伴う歌声でガオラーたちを圧倒させた。

ライブ中盤のMCでは、ミカが「すごく長いツアーだったんですけど、私はあっという間だったと感じました」と本ツアーを振り返り、ガオラーに向けて改めて感謝の言葉を届けた。そして「小さな恋が、終わった」や「ギュッと」といった切ないラブソングで穏やかな空間を作り上げてから、バンドメンバー紹介を交えたインストパートへとつなぐ。そこから衣装替えをしたかれん、ミカ、結海が「恋を焦らず」をそれぞれの個性を発揮させながら巧みなボーカルワークで表現。間髪をいれず「書きかけの未来」へとつなげるとMAYU、アサヒ、miyouがカラーの異なる歌声を重ねて、唯一無二のハーモニーを構築した。

結成10周年イヤーの始まりに伝えた決意

miyouが「今日はツアーファイナル、特別なことをするでしょ?」と告げると、昨年夏にSNSで募った「リトグリに歌ってほしい曲」の上位3曲を披露することが明かされる。客席から歓喜の声が沸き上がる中、リトグリの6人は「ガオガオオールスター」「きっと大丈夫」「Everything could be your chance」とレア曲や人気ナンバーが混在する3曲で観る者を満足させることに。約8年ぶりに本格的にライブで披露された「ガオガオオールスター」では、ステージ上の6人も観客も満面の笑みで心をひとつに踊り楽しみ、「Everything could be your chance」ではメンバーの心情がストレートに伝わるエモーショナルな歌声に客席から惜しみない拍手が送られた。その後、最新シングル「UP TO ME!」でギアが一段高く入ると、「世界はあなたに笑いかけている」や「SAY!!!」といった代表曲が連発される。最後にはこの6人にとっての“はじまりのうた”である「Join Us!」でライブ本編を盛大に締めくくった。

アンコールを待っていると、突如スクリーンに鍵で扉を開ける映像が映し出される。すると、3月20日にニューアルバム「UNLOCK!」が発売されること、続いて3月30日から新たなツアー「Little Glee Monster Live Tour 2024 "UNLOCK!"」がスタートすることが発表され、会場中に喜びの声が響き渡った。メンバーが再登場すると、アサヒが「タイトルの『UNLOCK!』は自分自身を解き放つという意味」と伝える。そして、「リトグリは今年で10周年を迎えます。私たちにはまだまだ叶えたい夢があって、この先の未来に向かって、リトグリにしか伝えられないハーモニーを世界中に届けていきたいと思います」と力強く宣言し、長きにわたり愛され続ける日本の名曲「上を向いて歩こう」をアカペラメインのアレンジで歌唱。繊細な歌声で表現されるこの名カバーで聴き手の心を温めると、バンドメンバーも加わって「CELEBRATE」で再度一体感を高めた。

大きな節目を祝福するような1曲を終えると、この日のライブも終わりの時間が近づく。メンバーを代表してかれんが「ここまでツアーを回ってきて今日を迎えられたのは、皆さんのおかげです。リトグリはみんなのことが本当に本当に大好きです。いつもありがとう!」と感謝の言葉を口にし、「最後に私たちからのメッセージ、皆さんに愛を込めて、心を込めて歌います」と美しいアカペラから「Fanfare Ending」へとつなげる。曲中、6人はそのまま客席へ降りてガオラーとコミュニケーションを図りつつ、生命力あふれる歌声を響かせる。クライマックスでは再び会場がひとつになるシンガロングが発生し、最高の一体感を作り上げたところでツアーファイナルを大成功のうちに終えた。

セットリスト

Little Glee Monster「Little Glee Monster Live Tour 2023 "Fanfare"」2024年1月21日 パシフィコ横浜 国立大ホール

01. Fanfare Opening
02. 全力REAL LIFE
03. 青い風に吹かれて
04. WONDER LOVER
05. Heart feels...
06. Rolling Rolling Rolling
07. Go For It
08. HELLO NEW DAY
09. 今この瞬間を
10. ECHO
11. 小さな恋が、終わった
12. ギュッと
13. 恋を焦らず
14. 書きかけの未来
15. ガオガオオールスター
16. きっと大丈夫
17. Everything could be your chance
18. UP TO ME!
19. 世界はあなたに笑いかけている
20. SAY!!!
21. Join Us!
アンコール
22. 上を向いて歩こう
23. CELEBRATE
24. Fanfare Ending

ツアー情報

Little Glee Monster Live Tour 2024 "UNLOCK!"

2024年3月30日(土)大阪府 オリックス劇場
2024年3月31日(日)大阪府 オリックス劇場
2024年4月20日(土)広島県 上野学園ホール
2024年4月21日(日)岡山県 岡山芸術創造劇場ハレノワ
2024年4月26日(金)富山県 新川文化ホール
2024年4月27日(土)長野県 まつもと市民芸術館
2024年4月29日(月・祝)千葉県 森のホール21 大ホール
2024年5月6日(月・祝)北海道 カナモトホール(札幌市民ホール)
2024年5月11日(土)神奈川県 よこすか芸術劇場
2024年5月18日(土)栃木県 栃木県総合文化センター
2024年5月19日(日)宮城県 仙台サンプラザホール
2024年5月26日(日)愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
2024年6月8日(土)山口県 下関市民会館
2024年6月9日(日)福岡県 福岡サンパレス
2024年6月16日(日)奈良県 なら100年会館
2024年7月6日(土)東京都 東京ガーデンシアター

Little Glee Monster(Photo by Yusuke Satou)