吉高由里子が主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第3回「謎の男」が1月21日に放送され、町田啓太、金田哲(はんにゃ. )、黒木華凰稀かなめら新キャストが続々と登場。平安の貴族社会に属する人々の優雅な立ち振る舞いに、視聴者から歓声が上がった。(以下、ネタバレがあります)

【写真】姫君たちの女子会は優雅「光る君へ」第3回より

■イケメン公達、“恋バナ”に興じる

平安時代を舞台に、のちに世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を生み出した紫式部の人生を描く「光る君へ」。大石静が脚本を務め、主人公・紫式部(まひろ)を吉高、紫式部の生涯のソウルメート・藤原道長柄本佑が演じる。前回、第2回「めぐりあい」では師貞親王(本郷奏多)の“痴(し)れ者(愚か者)”ぶりが話題を集めたが、第3回では優雅で知的な貴族社会の人々が新たに登場した。

道長と男子トークを繰り広げたのは、教養豊かな藤原公任(ふじわらのきんとう/町田)と才気あふれる藤原斉信(ふじわらのただのぶ/金田)。宮中の当直勤務“宿直(とのい)”をしながら公任に贈られた色とりどりの恋文を回し読みしたり、道長の「俺のように字が下手で歌も下手だと困る」というぼやきに公任が「訪ねてしまえばいいんだよ」とイケメンらしいアドバイスをしたりと、“恋バナ”を楽しむ様子が描かれた。

一方、まひろが参加したのは親戚筋にあたる左大臣家の姫・源倫子(みなもとのともこ/黒木)らのサロン。ここでは、偏の札とつくりの札を合わせて漢字を完成させる“偏つぎ”など、優雅な遊びを楽しむ姫君たちの様子が描かれた。

■「モテ男っぷりがエグい」町田啓太“公任”に熱視線

平安貴族たちの日常がこまやかに描かれた第3回。特に、公任の二次元から飛び出したような“イケメン公達”ぶりに視聴者からも「世界一美しい…」「モテ男っぷりがエグい」「すべてが完璧すぎる」「イケメンすぎてしんどい」といった声が続出。

斉信役の金田にも「色白の面立ち…普通にイケメン公達として成立してる」「狩衣姿がよく似合う」などの声が上がり、このシーンから「源氏物語」の一節“雨夜の品定め”の場面を連想したファンも多かったようだ。

一方、姫君たちのサロンも平安貴族の高貴なムード満点。倫子はのちに道長の嫡妻となる人物。今後、まひろ(紫式部)とも長く関係が続いていく。姫たちに学問を指南する女房(貴族の家に仕える女性)で女流歌人の赤染衛門(あかぞめえもん/凰稀)も登場した。

初登場の倫子に、視聴者からは「心の底で何を考えてるのかわからない怖さがあるな…」「あの『すご~い』は本心なのか、嫌味なのか…ゾクッとした」の声が上がった一方で、「空気が読めないまひろを『漢字がお得意なのね』とフォローしてくれるあたり、倫子様はいい人だと思う!」「芯からの姫君だけど底知れぬ懐の深さがある」といった好感の声も少なくなかった。

徐々に主要人物がそろいつつある「光る君へ」。「高貴な人々の日常が新鮮で楽しめる」といった声も多く、第3回もX(旧Twitter)では「#光る君へ」がトレンド1位になる盛り上がりを見せた。ところどころで「源氏物語」を連想するシーンが登場するのも、平安好きにはたまらない趣向だ。

次回は、1月28日(日)に第4回「五節の舞姫」を放送する。倫子からの依頼で、まひろは天皇の前で舞う“五節の舞姫”に選ばれる。まひろ役の吉高が美しい衣装をまとった場面写真も公開され、早くも視聴者の関心を集めている。

イケメン公達の男子会「光る君へ」第3回より/(C)NHK