米ジョージア州出身のラッパー=21サヴェージの新作『アメリカン・ドリーム』が1位に初登場した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 『アメリカン・ドリーム』は、2018年12月に発表した『アイ・アム>アイ・ワズ』から約4年ぶり、3枚目のスタジオ・アルバムで、メトロ・ブーミン、ドレイクとのコラボレーション・アルバムを含む以下の4作連続で1位を獲得した。

『アイ・アム>アイ・ワズ』(2018年)
『サヴェージ・モード II with メトロ・ブーミン』(2020年)
『ハー・ロス with ドレイク』(2022年)
『アメリカン・ドリーム』(2024年)

 『アメリカン・ドリーム』の初動ユニットは133,000で、そのほとんどがストリーミングによるポイントだった。週間ストリーミングは全15曲で1億6,953万回を記録している。

 上記のコラボレーション・アルバムを除く自身の作品としては、前作『アイ・アム>アイ・ワズ』が初週で記録した131,000ユニット、1億5,187万回ストリーミングを上回る自己最高記録を更新した。

 本作は、今年の1月9日にリリースが告知され、3日後の1月12日に発表された。アルバムには、メトロ・ブーミンやドージャ・キャット、リル・ダーク、トラヴィス・スコット、ヤング・サグ、サマー・ウォーカーなどの人気ラッパーが多数参加している。

 続いて今週2位には、コロンビア出身のシンガー・ソングライター=カリ・ウチスの新作『オルキデアス』が初登場。本作は、2023年3月に発表した前作『レッド・ムーン・イン・ヴィーナス』から約1年ぶり、4枚目のスタジオ・アルバムで、その前作が記録した4位を上回る最高位更新と、2作目のTOP10入りを果たした。

 『オルキデアス』は、今週の集計期間(2024年1月12日1月18日)にアルバム・ストリーミングが38,000(全14曲で5,101万回)、アルバム・セールスが31,000をそれぞれ記録して、合計69,000ユニットを獲得。週間ストリーミング、週間セールスいずれも自身の最高記録を更新して、今週のトップ・セールスにも輝いた。

 なお、前作『レッド・ムーン・イン・ヴィーナス』は英語によるアルバムだったが、『オルキデアス』はほぼ全編スペイン語で構成されている。

 先週17週目の首位に返り咲いたモーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』は、上位2作の登場により3位にダウンしたが、週間ユニットは前週と横ばいの61,000で安定している。

 ドレイクの 『フォー・オール・ザ・ドッグス』(52,000ユニット / 10%減少)は先週の2位から4位、テイラー・スウィフトの『1989(テイラーズ・ヴァージョン)』(50,000ユニット / 11%減少)は3位から5位、ノア・カハンの『スティック・シーズン』(45,000ユニット / 1%減少)は5位から6位、ニッキー・ミナージュの『ピンク・フライデー2』(44,000ユニット / 16%減少)も4位から7位に、それぞれ順位を下げた。

 以下、テイラー・スウィフトの『フォークロア』(43,000ユニット / 24%増加)が10位から8位に上昇して、シザの『SOS』(41,000ユニット / 6%減少)は6位から9位、テイラー・スウィフトの『ラヴァー』(38,000ユニット / 8%減少)も8位から10位にダウンした。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは1月27日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『アメリカン・ドリーム』21サヴェージ
2位『オルキデアス』カリ・ウチス
3位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
4位『フォー・オール・ザ・ドッグス』ドレイク
5位『1989(テイラーズ・ヴァージョン)』テイラー・スウィフト
6位『スティック・シーズン』ノア・カハン
7位『ピンク・フライデー2』ニッキー・ミナージュ
8位『フォークロア』テイラー・スウィフト
9位『SOS』シザ
10位『ラヴァー』テイラー・スウィフト

【米ビルボード・アルバム・チャート】21サヴェージ4作連続首位、カリ・ウチスが2位に続く