アジアカップ2023を戦う日本代表。トレーニングパートナーとして帯同しているDF本間ジャスティン(ヴィッセル神戸)が初のA代表に帯同しての感想を語った。

今回のアジアカップには26名のメンバーに加え、5人のトレーニングパートナーが帯同。U-19世代の5名が参加している。

本間U-19日本代表としてもプレーガンバ大阪の下部組織から、神戸のU-18に加入。2023年には2種登録されるとYBCルヴァンカップでデビュー。2024シーズンから正式にトップチームに昇格した。

U-17、U-19の日本代表を経験している本間。トップレベルのトレーニングを体感している中で感想を語った。

「毎日刺激的なことがいっぱいあって、トレーニングパートナーとしてここに来ましたが、久保くんとか自分たちの代からA代表の選手として日本を背負って試合をしていたので、自分も18歳ですけど、まだまだ力不足だなと感じました」

トップレベルとのレベルの差を痛感したという本間。最も違う部分については、「自分は基礎が全然足りてない」とコメント。「代表の人は基礎が当たり前にできていて、プラスルファ自分の武器があったりします。基礎が全然できていないので、日本に帰ってしっかり鍛えていきたいです」と語り、更なる成長に向けて刺激を受けているとした。

一方でできている部分については「ゴール前の守備はやってみて全然ダメでしたが、右サイドバックの対人とかはやってみても抜かれなかったりしたので、右サイドでの守備は自分的にできているかなと思いました」とコメント。中村敬斗(スタッド・ランス)と対峙しても一定の手応えがあったとし「特別早いという感じではないですが、シュートがうまくて打たせると終わってしまうので、どれだけサイドプレーさせるかということを意識しました」と対策について言及。「ユースでは力任せでなんとかカバーできていましたが、トップトップに来ると能力だけじゃなく、頭も使って守備しないとダメだと気がつかせてもらいました」と、もっと伸びなければいけない部分があると語った。

その中で最も驚いた部分については、「久保くんです」と久保建英(レアル・ソシエダ)の名前を出し、「ボールを持った時もそうですし、ボールを持っていない時の動きも他の選手と比べて飛び抜けているなと思いました」とコメント。年齢は4つしか離れていないものの、「スペインでやっているからだと思いますけど、凄いです。ボールを持った時は触れないというか、上手く隠されているイメージです。久保くんは凄いなと思います」と感心していた。

具体的な凄さについては「守備をしていて思ったのは、自分が出たら背後を使われたり、自分が動かされてゴールに持って行かれている気がします」と語り、「そういう部分は頭が良い、サッカーIQが高いんだなと思います」とコメント。「後出しジャンケンみたいな、向こうが出してきて、転がされている感じです」と、久保の凄さについて語った。

そんな久保も2018年のロシアワールドカップ(W杯)で17歳ながらU-19日本代表の一員としてトレーニングパートナーとなり、2019年には日本代表デビュー。現在では主軸となっている。

本間は「ここで選ばれているということは、将来は日本を背負うと信じてもらっているから。今回はトレーニングパートナーでしたけど、3月からも代表活動があるので、日本に戻ってしっかり選ばれていけるようにしたいと思います」と、A代表のメンバーになる意欲を口にした。

また、守備陣では冨安健洋(アーセナル)に刺激を受けたと言い、「トミくんはアーセナルでやっているのもあって、見て学んでいます」とコメント。「距離や寄せるスピード、相手との駆け引きもすごくて、ご飯の時にも聞いて、ためになる話しかないです」と、多くを学んでいるようだ。また中山雄太(ハダースフィールド・タウン)についても語り、「雄太くんも、1聞いたら100返してくれるので、そういう面では今日も帰ってから聞いていこうと思います」と、常に学んで行きたいと語った。

その中で三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)の言葉が印象に残っているという。「薫くんの言葉なんですけど、カイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ)とやっていて、僕の憧れの選手がカイル・ウォーカーなんですけど、『ディフェンスはリアクションじゃなくアクションだ』って言ってくれました」とコメント。「リアクションになると負けてしまうと言われて、1つ行く動作とかが大事で、ウォーカーがやっているよと言ってくれました。そういう面では自分でも意識してやっています」と語り、イングランド代表DFカイル・ウォーカーのようになるために、ヒントを得ていると明かした。