圧巻の強さを見せつける寺地。まずはロドリゲスを下して勢いをつけたい(C)Getty Images

 プロボクシングWBA・WBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(BMB)の防衛戦が目前となった。1月23日エディオンアリーナ大阪で、WBA 1位・WBC 2位のカルロス・カニサレス(ベネズエラ)と対戦する。

 現在4連勝中の寺地はこれが昨年9月以来の防衛戦。これまで23戦22勝1敗14KOの戦歴を残してきており、毎試合のように相手を凌駕するアグレッシブファイトが、多くのボクシングファンを惹きつけている。

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 そして、大一番が近づく中、2団体王者への期待の声は国内外で高まっている。米ボクシングサイト『BOXING NEWS 24/7』では現地時間1月20日、寺地の特集記事を配信。すでに寺地自身が意思を表明している、階級転向など今後のビジョンについて見解を綴っている。

 同メディアは「WBA・WBCと『リングマガジン』のライトフライ級王者に君臨するケンシロウ・テラジは、今日の世界最高のファイターの1人である」として、その上で「彼は、今年後半に“日本限定のスター”を改善するアイデアを持っている」と論じており、続けて「テラジは、その後、現階級での統一戦か、新スターのジェシー・“バム”・ロドリゲスとの試合のどちらかを望んでいるという」と指摘した。

 寺地が現IBF・WBO世界フライ級統一王者であるジェシーロドリゲス(米国)との対戦を熱望していると語ったことは、すでに国内外で報じられている。それについて同メディアも関心を寄せており、「『できるだけ多くのベルトを獲りたい』と語るテラジは、ロドリゲスとの一戦のためなら112ポンド(フライ級)に体重を上げることは間違いないという」と寺地の意向を説明。

 また、寺地のコメントとして他にも、「もし、日本以外の国で試合をしてほしいと言われたら、どこでも喜んで戦う」と語った内容を紹介しており、同メディアも「テラジとロドリゲスの一戦は、ほぼ間違いなく名勝負になるだろう」と見通している。

 プロデビュー以降、現在の主戦場であるライトフライ級で10年にも及ぶキャリアを積み上げてきた寺地は、さらなる進化を望んでいる。そして、壮大な目標を実現するためには、無論、目の前に迫るタイトルマッチをクリアすることが至上命題だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

寺地拳四朗とロドリゲスの対戦は「ほぼ間違いなく名勝負になる」 米ボクシングサイトが壮大なビジョンにも見解