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(写真:時事通信

また発言が一変したーー。石川県の馳浩知事(62)は21日、自民党安倍派清和政策研究会)に所属していた国会議員時代の2018年から5年間で計819万円のキックバックを受け、政治資金収支報告書に記載していなかったことを認めた。これまでは繰り返してきた「適切に処理されている」との認識から一転し、「私の監督不行き届き」だと謝罪した。

馳知事は昨年12月19日、報道陣の取材に対し、自身の国会議員時代のキックバックの有無について「政治資金規正法に基づいて適切に処理をされていると認識している」と発言。その後の関連する質問に対しても、同じように繰り返していた。

ところが、馳知事によると、1月11日安倍派の塩谷立座長から還流された金額について直接連絡があったため、当時の秘書に確認したところ、不記載が判明したという。秘書は馳氏に対し、「一部を政治活動の旅費や通信費など事務所経費に支出した」と話し、「清和研から収支報告書に記載しなくてもよいと聞いていたので、それに従い処理した」と説明したという。

馳知事といえば、東京五輪招致の際に “機密費を使って贈答品を渡した”発言でも、撤回したり、説明を拒んだり、同じ回答を繰り返すなどし、発言が二転三転したことは記憶に新しい。

東京五輪の招致決定当時、招致推進本部長だった馳知事。昨年11月17日東京都内で行われた講演会で「メモを取らないように」と釘を刺した上で、当時首相だった安倍晋三氏(享年67)に「馳、金はいくらでも出す。官房機密費もあるから」と言われたことを明かしていた。さらに、IOC委員105人全員のアルバムを作成したと言い、「官房機密費使っているから。1冊20万円するんですよ」と述べていた。

五輪関係者への贈答はIOCの倫理規定に抵触する可能性がある。そのためこの発言が問題視されると、同日夜に馳知事は「誤解を与えかねない不適切な発言であり、全面的に撤回する」と弁解するハメに。

「翌日に記者会見を開きましたが、記者の追及に対して全く噛み合っていないのもお構いなしに『撤回した』を連発。その後、12月の県議会で、馳知事自身が過去にブログで記述した”想い出アルバム作戦”について『参考資料として数冊作った』と初めて認めたものの、予算の出どころについては『自民党の予算』と述べて、”官房機密費”の話はなかったことに。それ以降は、『全面撤回しているので、五輪招致に関して今後一切発言することはない』と一貫して説明を拒否し続けています」(前出の記者)

いとも簡単に発言を撤回したり、二転三転してみたり――。馳知事の”嘘つきぶり”に、Xでは呆れ声があがっている。

嘘つき、馳知事!》
《こんな嘘つきが元文科大臣だから笑っちゃうよね、我が国。道徳とか良く語れたもんだと、あきれかえっちゃうよね》
《よりによって、この有事の際に知事の不誠実さが露呈する石川県民が悲惨すぎる というかアルバム騒動の時から知事に振り回されっぱなしでマジで悲惨》
《この人裏金だの五輪汚職だのではニュースにはなるけど、知事として頼りになるという話は聞かないよね。。。》
《コロコロ発言を変える嘘つきを政治に関わらせてはいけないのでは?》