皆さん、お正月はいかがおすごしになりましたか? お正月は日本の伝統行事、家族で集まってゆったりと過ごす大切な時間です。そんな時間の中心にあるのが、誰もが楽しみにしているおせち料理です。でも高齢化や夫婦共稼ぎの増加、価値観や行動様式が変化により、最近では自宅で用意する人が減ってきているのも事実。

そこで、紀文食品が2023年から「家族でつくろう!お正月プロジェクト」を開始しました。このプロジェクトは、お正月おせち料理の意味や慣習を見直し、次世代に伝えていくことを目的としたものです。実際、日本人がお正月おせち料理をいかに大切にしてきたのか、紀文が毎年行っている調査からも浮かび上がってきます。

この「紀文・お正月全国調査2023」は、全国47都道府県20代~60代の既婚女性7015人を対象に「お正月」「おせち料理」をテーマにしたもので、「正月は日本の大切な伝統行事のひとつだ」に肯定的な回答をしたのは全体の9割以上、また「お正月は、家族で過ごせる大切な時間だ」に肯定的な回答をしたのは全体の8割以上。また昨年、2023年のお正月に「おせち料理を食べた」と回答した人は、全体の約7割。お正月が日本人にとって大切な行事であることがよくわかる調査結果です。

自宅でのおせち料理の用意率は約5割。2023年のお正月に自宅でおせち料理を用意したかについて聞いたところ、「例年通り用意した」(41.8%)、「今年初めて用意した」(2.2%)、「最近は用意していなかったが、久しぶりに用意した」(2.1%)となり、46.1%の方が自宅でおせち料理を用意していました。

2023年のお正月に自宅で用意したおせち 料理について聞いたところ、全体1位は「かまぼこ」となっています。

そしてとても興味深いのがエリア別・好きなおせち料理ランキング。北海道、東北、関東甲信越首都圏、中部、関西、中四国、九州においては、お雑煮が1位。またほとんどの地域において2位、3位は黒豆か栗きんとん(筆者はかまぼこ伊達巻しなので、この結果には歯噛みをするばかり!)。そして沖縄は他地域と異なりの1位がだし巻き・厚焼き玉子となっています。

紀文食品の「家族でつくろう!お正月プロジェクト」のキックオフイベントが昨年12月7日にABCクッキングスタジオで開催されました。元サッカー日本代表選手の本並健治氏と元なでしこジャパン選手の丸山佳里奈氏夫妻がゲストに登場。和文化研究家で「行事育」を提唱している三浦康子氏とABCクッキングの安河内みゆき氏が、夫妻におせちのアレンジレシピを指導し、夫妻はお重詰めを披露しました。三浦氏は、「行事は文化、愛情、食べもの、知識、智恵などを含む」とし、人としての根っこであり、絆が深まり、心豊かになり、賢く元気になると『行事育』だとして、おせち料理の大切さを夫妻に伝えました。

また紀文食品の堤裕社長は同プロジェクトについて「おせち料理の楽しみ方やお正月料理がいかに大切であるかを伝えていきたい。おせち料理の次世代への継承、未来に向けて進化、発展を目指していきたい。家族皆で主体的に楽しむことで、わが家の記憶、未来の思い出として絆を育んでほしい」とコメントしました。

実際、おせち料理はそれぞれに縁起があり、今回アンケートの上位にランクインした黒豆なら「『まめ』は元来、丈夫・健康 を意味する言葉でおせち料理に は欠かせない。」ですし、栗きんとんなら「黄金色に輝く財宝にたとえて、 豊かな1年を願う」といった意味が込められています。次のお正月も、日本の伝統行事を見直し、家族で一緒におせち料理を作って、食べて、楽しんでみませんか?