火災から文化財を守ることを目的に定められた1月26日の「文化財防火デー」を前にした、令和6年1月22日(月曜日)、同市内の安岡寺で、高槻市消防本部の消防隊員や同寺関係者、地域住民ら約20人が参加して防火訓練を実施しました。

文化財防火デーは、昭和24年1月26日に現存する世界最古の木造建造物である法隆寺奈良県生駒郡斑鳩町)の金堂が炎上し、壁画が焼損したことを受けて昭和30年に制定。1年のうちでもっとも火災の起こりやすい1、2月に文化財を火災、震災などの災害から守り、文化財愛護に関心を持ってもらうことを目的としています。高槻市でも、毎年、文化財防火デーにあわせて、寺社関係者と消防本部が協力して文化財防火訓練を実施しており、今年は市内6カ所の寺社で実施します。

この日訓練を行った安岡寺は、宝亀6(775)年、光仁天皇の子である開成皇子の創建と伝えられる天台宗系の寺院で、昭和49(1974)年に国の重要文化財に指定された平安時代作の木造千手観音坐像を安置しています。

訓練では、10時30分、安岡寺の北側山林から出火、本堂に延焼拡大のおそれがあるとの想定で訓練を開始。火災を発見した同寺関係者が119番通報を行い、地元住民らと協力してバケツリレーで初期消火と文化財を運び出す訓練を実施。通報を受けた消防車が現場に急行すると消防隊員らが直ちに放水し消火活動を行いました。

市消防本部は「今後も火気管理など出火防止の徹底と、火災が発生した際の適切な対応にご協力をお願いします」と貴重な文化財を後世へ引き継いでいくために同寺関係者へ火災予防を呼びかけていました。

配信元企業:高槻市

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