関西~北陸方面を走っていた特急「雷鳥」。485系車両は全国各地で活躍した名車両

【大人がハマるプラレール】あの185系、485系が“感動のリアル化”!? ファン急増中のプレミアムおもちゃを徹底解説!の画像一覧

30~50代が子どもの頃に熱中したおもちゃが今注目されている。時代に合わせて大きな進化を遂げた姿は、子どもはもちろん大人も手に取りたくなるハイクオリティ!そこで今回は、大人がハマる秘密を探しにタカラトミーに大潜入!人気上昇中のプレミアムおもちゃ「プラレール リアルクラス」を徹底解説する。

大人向けおもちゃ活況でおもちゃ市場は過去最高額!

日本玩具協会によると、国内のおもちゃ市場は出荷額で2022年度9525億円と過去最高を記録している(比較可能なデータがある2001年度以降)。少子化にもかかわらず好況を支えているのが、トレーディングカードプラモデル、フィギュア、鉄道模型などの大人向け需要。かつて遊んだなじみ深い玩具をベースに、最新の技術を使って大人向けモデルを作ることで懐かしさと新しさを生み出し、大人が興味を持ちやすくする工夫がなされている注目株だ。

「ライター 金山 靖さん」
鉄道おもちゃ、テレビゲーム、特撮おもちゃなど、今も人気のおもちゃ類をひととおり通過して育った昭和世代。本企画の進行中、最新おもちゃの精緻すぎる造形に大感動 ! 仕事を忘れていつまでも遊び続けていた……。

<ど真ん中世代が遊んでみた> ライター 金山 靖さん
鉄道おもちゃ、テレビゲーム、特撮おもちゃなど、今も人気のおもちゃ類をひととおり通過して育った昭和世代。本企画の進行中、最新おもちゃの精緻すぎる造形に大感動! 仕事を忘れていつまでも遊び続けていた……。

プラレール規格の中で最大限のリアル化を模索した

「タカラトミー プラレール事業部 企画開発課 岩田峰人さん」
プラレールシリーズの企画開発を担当。「プラレール リアルクラス」は企画の立ち上げから携わっている。

タカラトミー プラレール事業部 企画開発課 岩田峰人さん
プラレールシリーズの企画開発を担当。「プラレール リアルクラス」は企画の立ち上げから携わっている。

現在おもちゃ市場は好調だが、それを支えているのは「大人向けの商品」。その中でも人気上昇中なのが、タカラトミーの「プラレール リアルクラス」だ。これまでのプラレールとは一線を画すリアルなデザインは瞬く間に話題となり、「東京おもちゃショー」などでも注目の的に。鉄道玩具の中でもトップクラスの知名度を誇る「プラレール」から、大人向けの「プラレール リアルクラス」を開発したきっかけを企画開発担当の岩田さんに聞いた。

デザインが異なる特急踊り子の2車両をプラレール化。鉄道ファンにはたまらないデザインが異なる特急踊り子の2車両をプラレール化。鉄道ファンにはたまらない。

大人も興味をもつ「プラレール」を作りたい

「おもちゃ市場の状況を受けて、弊社も大人向け商品を作ろうということになりました。タカラトミーのロングセラー商品『トミカ』ではすでに大人向けの『トミカプレミアム』を発売し好評を得ていましたが、『プラレール』にも大人向け商品があれば、子どもから大人までより幅広い世代に興味を持ってもらえるのではないかと思い立ち企画開発を始めました。2020年にテストモデルを作り社内でプレゼンしたところ、製品化のGOサインが出たのです」

開発で重視したのは、もちろんリアリティ。細部まで実物を表現するため、何度も鉄道博物館ロマンスカーミュージアムに足を運んで実際の車両を確認した。しかし、すべては表現できず、取捨選択に苦労したそうだ。

【大人がハマるプラレール】あの185系、485系が“感動のリアル化”!? ファン急増中のプレミアムおもちゃを徹底解説!

「重要視したのは、普通のプラレールと一緒に遊べるようにすることでした。それを実現するためには、プラレールの規格に沿った設計にしなければなりませんでした。車両の長さや高さが決まっており、お子様の安全への配慮も必要なため、どの部分を追い、どの部分を省略するかとても悩みました。例えば、窓ガラス部分にクリアパーツを使うと、シャーシの横幅が規格内に収まらなくなったんです。どう薄くしようかとかなり苦心しました。そのほかに、高さが出る運転席部分やクーラー部分のデザインに悩みました。最終的に飾る用のハイタイプと走らせて楽しむ用のロータイプを別に作り、取り替えられる仕様にすることで理想とするボディを完成することができました」

実は、このアイテムにはもう一つ大きな特徴がある。それが、「飾っても楽しめる点」だ。そのために一般の青いレールではなく、飾ることも楽しめるリアル直線レールも開発するなど工夫を凝らしている。さらに、製品化する車両選びにもこだわった。プラレールでは特急車両が人気なことから、国鉄時代の特急と、私鉄特急の代表格をセレクト。第1弾・第2弾の発売時には「今後も集めたい」と上々の反響を集めファンの心をひきつけている。これはもしや次作も期待できるかもしれないと思い、いちファンとして今後について尋ねてみた。

【大人がハマるプラレール】あの185系、485系が“感動のリアル化”!? ファン急増中のプレミアムおもちゃを徹底解説!

「リアルクラスシリーズは、お客様の心に残る名列車をラインナップしていきたいです。全国の名列車を車両基地のように並べられるぐらい、『プラレール リアルクラス』という路線図を広げていけたら嬉しいです」

令和のプラレールは飾ってもよし!遊んでもよし!

タカラトミー/プラレール リアルクラス 
185系特急電車(踊り子・緑ストライプ)、
小田急ロマンスカー3100形NSE、
485系特急電車(雷鳥)、
185系特急電車(踊り子・湘南ブロック色) 
各¥7,700

1959年に発売されたロングセラーの鉄道玩具「プラレール」の新シリーズ。子どもの頃にプラレールを楽しんだ大人に向けて作られており、造形・塗装・屋根・座席・パンタグラフなど細部まで本物の車両らしさを追求。「走らせる楽しみ」はもちろん「飾る楽しみ」もある。枕木を表現したリアル直線レール(グレー)が同梱。

関西~北陸方面を走っていた特急「雷鳥」。485系車両は全国各地で活躍した名車両関西~北陸方面を走っていた特急「雷鳥」。485系車両は全国各地で活躍した名車両。

1999年に登場したオレンジと緑の185系。湘南色ともいわれる東海道線系の伝統色だ1999年に登場したオレンジと緑の185系。湘南色ともいわれる東海道線系の伝統色だ。

<こだわりの造形!> ボディは取り外しが可能。「プラレール リアルクラス」は車内もリアルに表現されている<こだわりの造形!> ボディは取り外しが可能。「プラレール リアルクラス」は車内もリアルに表現されている。ロマンスカーの展望席は進行方向にかかわらず座席が窓方向を向いていることも忠実に表現。

<こだわりの塗装!> 実物の185系車両と同じく、グリーン車の窓枠を金色に塗装するこだわり<こだわりの塗装!> 実物の185系車両と同じく、グリーン車の窓枠を金色に塗装するこだわり。本体が作られた後に塗装を施すため製造に手間がかかるが、リアルを追求するため譲れない部分だった。

「プラレール リアルクラス」のパッケージ。大人でも買いやすいデザインで、前面の鉄道写真が美しいプラレール リアルクラス」のパッケージ。大人でも買いやすいデザインで、前面の鉄道写真が美しい。

こんなおもちゃも令和版にアップデート!

タカラトミー/ゾイド AZ-05 セイバータイガー
¥12,100©TOMY ©shopro

動物の姿をした金属生命体「ゾイド」シリーズ40周年を記念して発売。生命感あふれる動きを突き詰め、アニメの再現性を高めたハイエンドモデル。電動ユニットにより動物のリアルな歩行を再現。目や胸部がLEDで点灯する。2024年7月下旬発売予定。予約受付中。

タカラトミー/人生ゲーム(8代目)
¥5,500タカラトミー/人生ゲーム(8代目)©1968,2023 Hasbro. All Rights Reserved. ©TOMY

1968年に発売され、その後何度も時代に合わせてリニューアル。2023年に8代目モデルが登場した。基本のゲームシステムはそのままに、ベーシックステージ+4つのエリアが用意され、自由に組み合わせて遊べる。動画クリエイターなど現代風職業も。

© TOMY 「プラレール」は株式会社タカラトミーの登録商標です。JR東日本商品化許諾済 JR西日本商品化許諾済 小田急電鉄株式会社商品化許諾済

取材・文/金山 靖 撮影/坂下丈洋(BYTHEWAY)

【大人がハマるプラレール】あの185系、485系が“感動のリアル化”!? ファン急増中のプレミアムおもちゃを徹底解説!