令和5年12月15日、成女学園中学校・成女高等学校(所在地:東京都新宿区、校長:小泉潤)は、キャリア教育に関する文部科学大臣表彰「第16回キャリア教育優良教育委員会、学校及びPTA団体等文部科学大臣表彰」を受賞しましたのでお知らせ致します。

【キャリア教育に関する文部科学大臣表彰】

 この表彰は、キャリア教育の充実発展に尽力し、顕著な功績が認められた教育委員会、学校及びPTA団体等に対して、その功績をたたえ、文部科学大臣が表彰することにより、キャリア教育の充実を促進することを目的とします。

 文部科学大臣表彰の受賞校等は、教育委員会の部8団体、学校の部98団体、PTA団体等の部4団体、合計110団体です。受賞校等は、各都道府県指定都市教育委員会からの推薦を受け、文部科学省が決定しました。

【受賞理由】

 成女学園中学校・成女高等学校は、「自律・自立」の教育方針のもと、自分の好きなこと・得意なことを将来につなげるキャリア教育に徹底して取り組んでいる。学校が社会に出る準備をする場所であるならば、上位大学進学を目指すだけでなく、一人ひとりが将来誰か(社会)の役に立つことが最上位目標であり、そのためには全ての生徒が早期に将来の夢を見つけその方向に進み始めることが肝要である。これが一人ひとりの主体性の土台となり、ひいては日本社会の発展と幸福につながる。

 本校が好き・得意を将来につなげる仕組みとして2020 年に立ち上げたのが、探究学習とキャリア教育を組み合わせた「自主研究ゼミ」である。生徒は好きなことを題材に自ら問いを立て、調査や実験で仮説を検証し、自分なりの答えを導き出し、発表をする。

 「自主研究ゼミ」の第一のポイントは、研究内容を大学の学部・学科につなげていることである。最初は好きなことから取り組ませているが、高校1年後半からは自分の研究内容に応じたゼミ(人文・社会・生活・芸術・自然科学の5種類)に配属し、研究と将来の夢を結びつけていく。研究内容が変わればゼミも移ることができる。研究内容と進路(学問分野・業界・職業など)が重なっているため、生徒は授業を通して常に進路について具体的に考えることとなり、本質的なキャリア教育の肝となっている。

 第二に、各ゼミはそれぞれ大学(学部)と高大連携の関係を結んでおり、大学教授や学生との交流や大学の施設・設備を使用するなど、高校レベルを超えた教育が実現している。生徒が次のステージをイメージすることができる点は、キャリア教育として大きな要素となっている。

 第三に、調査や実験のプロセスにおいて、企業・施設・関連団体などの現場訪問に積極的に取り組んでいる点である。生徒が訪問先選定からアポイント取りまでを行い、実際に訪問してヒアリングや議論を行う。自分の研究内容に関連のある職場を訪れ、社会人と直接話をする経験は、キャリア教育において非常に効果的である。これらの取り組みの結果、研究活動自体が大学入試の総合型選抜にも非常に適合する結果となっており、社会が求める人材の育成方法の一つの形だと考えている。

 さらに、キャリア教育を支える取り組みとして本校は2020 年に「表現プログラム」も立ち上げた。社会で活躍するには自分が目指すこと・得意なことを周囲に伝えるための自己表現力が不可欠である。学校教育も受動的な授業からの脱却を図っているが、それを加速する取り組みとして自己表現に特化した授業を導入している。これは自主研究で年2 回行う全校発表に役立つものである。ジャンルは7種あり、言語表現のトーク・ボイス・エッセイと視覚表現のデザイン・フォトは自主研究発表に直接的な効果を生んでいるほか、身体表現のミュージカルチアリーディングはさらに豊かな表現力をつけ日常生活の振る舞いにも変化を与えている。どのクラスでも、自分が考えていること・得意なことを周囲に伝えるという点は共通である。講師にはそのジャンルの専門家を特別非常勤講師として招聘しており、一般教科では学ぶことのできないユニークな教育が実現している。

 これらの結果、大学進学率はこの 3 年間で大幅に上昇し、総合型・推薦型入試の合格率は100%となった。

■学校概要

法人名     :学校法人創志学園

学校名  : 成女学園中学校・成女高等学校

校長   : 小泉 潤

所在地  : 〒162-0067 東京都新宿区富久町7-30

電話番号 : 03-3351-2330

URL   : https://www.seijo-gk.ac.jp/

配信元企業:学校法人創志学園

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