「あの大騒動」は、今年に入ってからも鎮まる気配が見られない。「宇宙人の遺体」をめぐる激論である。

 これはメキシコ議会で行われたUFOに関する昨年9月の公聴会で、UFO研究家として知られるメキシコ人ジャーナリストが公開した「2つの物体」だ。2カ月後の11月には、この物体のX線写真が議会で公開されたのだが、

「なんとこのミイラには、本来なら動物の体になくてはならない肺や肋骨が存在していないことがわかったんです。そこで発見者らは地球外生命体、あるいは新種の生き物の可能性がさらに高まったと主張。一方で研究者の中には懐疑的な見方もあることから、今年も遺体の正体をめぐり、多角的な検証が行われることになるでしょうね」(UFO研究家)

 これまでにも、宇宙人ではないかとされる未確認生物を捉えた写真は、数多く残されている。メキシコでの騒動も、まさにそれだ。

 実は世の中には、リアリティーがありすぎる被写体に思わずゾッとしてしまうものが存在する。1993年イタリアナポリの民家で撮影されたという、通称「カポーニ・ピクチャー」と呼ばれるポラロイド写真である。前出のUFO研究家が解説する。

「この写真はフィリベルト・カポーニという人物が自宅の庭で撮影したことから、そう呼ばれているものであり、UFO研究家の間では知らない者がいない、有名なポラ写真です。カポーニ氏がこの写真を撮影したのは、1993年5月9日の夜。突然、家の外からネコのけたたましい鳴き声が聞こえたため庭に出てみると、そこには袋のような奇妙な物体が置かれていました。恐る恐る近づき、足で蹴ってみると、中から不気味な生き物が出てきたというのです」

 その生き物は、土色の分泌物のようなもので覆われている外見で、胸からはチューブのような器具が出ていた。まるで事故にでも遭い、宇宙服が焼けただれたかのような装いで息使いが荒く、瀕死の状態に見えたという。

 慌てて部屋に戻り、ポラロイドカメラを手に庭に戻ったカポーニ氏は、なんとか1枚だけシャッターを切ることに成功したが、2枚目を撮影しようと身構えた瞬間、忽然と消えてしまったというのだ。以降、この「カポーニ・ピクチャー」はUFO研究家の間で「瀕死エイリアン」を捉えた最も有名なポラロイド写真として、語り継がれることになったのである。

ジョン・ドゥ

アサ芸プラス