犬と人間の絆は深い。飼い主が窮地に瀕した時、犬はどんなことをしてでも救おうとする。その逆もまた同様だ。
アメリカで、犬を散歩中の飼い主男性(65)が凍った湖の池の下に落ちてしまうという危機的状況に見舞われた。 心配した犬はなすすべもなく飼い主男性の元を離れずにいた。
偶然その現場を目撃した人は警察に通報し、すぐに警察官が駆け付けた。
氷の上は一部薄くなっている場所があるため、その場に行って救助すると二次被害が起きる可能性がある。そこで警察官は身軽な犬の協力を仰ぐことに。
犬を呼び、紐をつけた救命用ディスク(フリスビーのようなもの)を渡して飼い主の元に持っていくように頼んだのだ。犬は自分が何をすべきなのかがすぐにわかり、大急ぎでディスクを飼い主にわたした。
紐を引きながらディスクを握る男性を引き寄せ見事救助することに成功。飼い主が引っ張られている間、犬はその横を決して離れることはなかった。
2024年1月18日、北ミシガン州トラバースシティで犬を散歩中の男性(65)がアーバタス湖の氷の下に落ちてしまった。
偶然そこを通りかかった人は、男性が窮地に瀕している状況を察し、すぐに緊急通報(911)した。
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駆け付けたミシガン州警察のカメロン・ベネッツ警察官は、救命用器具であるディスク(フリスビーのようなもの)を使用して男性を救おうとしたが安全に近づけない状況だった。
男性の横には心配そうな様子で立ちすくんでいる飼い犬の姿があった。
犬に協力してもらい救出用ディスクを届けてもらうことに
そこでベネッツ警察官はこの犬に協力を仰ぐことに。まずはルビーという名の犬を自分の方に来るように呼び寄せた。
助けてくれることを察したルビーは大急ぎで警察官のいる場所まで駆け寄ってきた。
ベネッツ警察官はルビーの首輪に、ディスクの紐をまきつけ、飼い主に持っていくように頼んだ。
ルビーは彼の言っていることを完全に理解した。すぐにまた飼い主の元へと走っていき、それを届けたのだ。
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ルビーからディスクを受け取った男性は、ベネッツ警察官と、グランドトラバースメトロ消防署の消防士によって、無事に安全な場所に引き上げられた。
ルビーは飼い主が引き寄せられている間も、ずっと飼い主の横を離れなかった。
男性は16分の間、冷たい氷の中にいたという。その後地元の病院に搬送されたが、無事退院したという。
この時の様子を記録したベネッツ警察官のボディカム映像は、ミシガン州警察のX(旧Twitter)アカウントに投稿した。
Grand Traverse County: Body-cam footage captures daring ice rescue by MSP Motor Carrier Officer Kammeron Bennetts with the help of the victim’s dog Ruby. Great team work and well done! https://t.co/uTblTv3bhV pic.twitter.com/NDKKHZnysu
— MSP Seventh District (@mspnorthernmi) January 18, 2024
男性を救いたいという同じ思いの犬と警察官の見事な連携
この救出が可能になったのは、飼い主を救いたいという犬の強い思いと、町の人を救いたいという警察官の思いが一致し、見事な連携プレイを生み出したことにつきるだろう。
警察官と犬は顔見知りだったわけではない。にもかかわらず、犬は警察官の意図を理解し、的確にそれを行動に移したのだ。
ミシガン州警察はプレスリリースで、「犬のルビーとベネッツの素早い行動と連携のおかげで、水上救出は無事成功した」と述べている。
犬は人間の友というが、まさにその通りで、言葉が通じなくても気持ちを通じ合わせることができ、誰かを救うことができるのだ。
written by parumo
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