バルセロナのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるデコ氏にはウルグアイ代表DFロナルド・アラウホ(24)を放出する意思がないようだ。スペイン『アス』が伝えた。

センターバックだけでなく右サイドバックもこなしながらバルセロナの最終ラインを支えているアラウホ。冬の早い段階から守備陣の層に難があるバイエルンが関心を示していると取り沙汰されていた。

バイエルンはすでにイングランド代表DFエリックダイアーを迎え入れており、今度は主に右サイドバックの選手を探している状況。今となってはアラウホへの関心はそれほど大きく取り上げられていないが、デコ氏は21日のレアル・ベティス戦の前に改めて残留を強調した。

「アラウホは今も未来も我々のキープレーヤーの1人だ。彼との契約期間はまだあるし、売却は考えていない。重要なのは彼が幸せということであり、これ以上話すことはない」

また、慢性的な財政難を抱えるバルセロナの今冬の補強はブラジル代表FWヴィトール・ロッキのみにとどまる可能性が高いとのこと。中盤補強も噂されているが、デコ氏は同時に厳しい状況にあることを認めている。

「現時点ではフェアプレー(FFP)における余地もなく、契約もできない。我々は仕事に取り組み続けている」

そんな中で明るい話題となっているのが、コパ・デル・レイのウニオニスタス戦でファーストチームデビューしたスペイン人DFパウ・クバルシ。ベティス戦で先発し、22日に17歳の誕生日を迎えたばかりの逸材をデコ氏は絶賛している。

「彼は先日(ウニオニスタス戦で)、非常に良いプレーを見せた。彼のことはよく知っているし、注意を払っている。素晴らしい未来があるし、この時点で(ファーストチームに)来るだけのパーソナリティがある」