JYPエンターテインメントとソニーミュージックによる日韓合同オーディション・プロジェクト「Nizi Project Season 2」。グローバル・ボーイズグループ・”NEXZ”誕生までの軌跡を考察と共に振り返る。韓国編となる「Part 2」の第7話では、ファイナル進出者が決まる3rd Stageのチームバトル・ミッションがスタート。誰もが脱落候補となる新たなルールが追加され、参加者は全員油断できない状況になった。

【写真】回を追うごとに目を見張る成長を遂げるケン

■2位と3位のチームは脱落者が出る可能性

3rd Stageでは、4人組の3チームに分かれてパフォーマンス。今回新たに加わったルールは、1位のチームのメンバーは全員がNiziキューブ獲得と同時にファイナル進出決定。2位と3位のチームからは脱落者が出る可能性がある、というもの。これまでの「2回、12位になったら脱落」というルールでは1st Stage、2nd Stageで12位だったミラク、ショーンが後が無い状況で脱落の危機に瀕していたが、今回は1位のチーム以外のメンバーは誰でも脱落の可能性があるわけだ。

突然のシビアな告知に、動揺と緊張が走る参加者たち。ファイナル進出がかかった大事な審査となる為、J.Y. Parkは「今回で最終メンバーを選ぶ気持ちで審査する」と語った。

2nd Stageで1位のハル、2位のトモヤ、3位のユウヒがそれぞれリーダーとなり、ハルのチームは、ユウ、ケン、セイタ。トモヤのチームは、ユウキ、ミラク、ショーンユウヒのチームは、エイジ、ソウダイ、タイガ、という編成になった。

■ハルチームの課題曲は、2PMの「Heartbeat

トップバッターは、ハル率いる「Heart Hunter」チーム。彼らにJ.Y. Parkが与えた課題曲は、2PMの「Heartbeat」。失恋を受け止められない自分と葛藤している、つらさ大爆発の楽曲で、ハルは「きれいに歌ってきれいに踊るだけだったら意味の無い曲になってしまう」とメンバーに言い、2PMが歌っている動画をいくつも見て感情表現の仕方を参考にしたり、韓国語の歌詞の意味を分析したりして、表現力に重点を置いて練習を重ねた。

ある日、彼らが練習室に行くと、J.Y. Parkが待っていて4人はビックリ。彼が練習を見に来るのは初めてだ。「今回の審査は非常に重要なので、1人1人の可能性を最大限引き出してから評価したい」と、中間チェックに来たのだった。J.Y. Parkは4人に「評価するのではなく、必要なアドバイスをしに来た」と伝え、ダンスの細かいところまで見て指導した。

J.Y. Park のアドバイスを受けて、4人は表現力を重視するあまり、基礎となるダンスのラインが疎かになっていた事に気付き、1人ずつ動画を撮ってチェックし合ったりして、パフォーマンスの精度を上げていった。

■ 完璧すぎるステージにJ.Y. Park驚嘆

そして本番。引き込まれて見入っていたJ.Y. Parkは、パフォーマンスが終わると、ゆっくりとしっかりした拍手を送った。そして「デビューしているグループのように、メンバー同士の全ての動きのタイミングがアクロバットまで完璧に合っていた」と言い、信じられないという表情で首を振りながら感嘆の声を漏らした。その上、演技力、表現力も優れていて、オーディションのステージのレベルを超えていた、と絶賛の言葉が止まらない。

どうやってこのチームワークが生まれたのか、と尋ねたJ.Y. Parkに、リーダーのハルは「心の底からお互いを信頼して意見を言い合えるメンバーが集まったから」と答えた。

J.Y. Parkは、ハルに「本当に文句の無いパフォーマンス」だったと告げた。そして、彼らが去った後、スタッフに「『Nizi Project Season 2』の中で最高のステージだった。ここまでの(ハイレベルな)ステージを見られるとは予想もできなかった」と、驚きを隠せない表情で語った。

■「リーダーになってほしい人」

第7話では、審査の他に、参加者1人1人に共通の質問をしたVTRをJ.Y. Parkがチェックする様子も流された。彼やスタッフには絶対にわからない、参加者同士だけが知っている事があり、それを知れるのが面白い、と言いながら、J.Y. ParkはVTRのスタートボタンを押した。

最初の質問は「チームリーダーになってほしい人は?」。答えは、全員「トモヤ」。J.Y. Parkは、「これまで何度もオーディション番組をしているが、全員が同じ答えなのは初めて」と驚いていた。

トモヤを選んだ理由は、「トモヤが居ると、練習が無い時にもみんなと楽しむ事ができる」「練習の時、メンバーがどうすれば成長できるか、良くなるかを常に考えている」「ストレスを抱えている参加者の力になってくれる」など、あらゆる面で頼りにされているのがうかがえた。

そんなトモヤが選んだのは…彼自身。「他の参加者が幸せで笑っている瞬間や良い評価を貰った時がシンプルに嬉しくて、みんなを引っ張って大きな目標や夢を叶える為に頑張っていける自信がある」と、力強く語るトモヤを見て、J.Y. Parkは「お茶目で幼い印象だったけど、話す時は考えが深い」と、見た目とは違う彼の一面を知った。

■「一番カッコいいメンバー」

2つ目の質問は「12人の中でビジュアルトップは誰?」。8票を獲得してユウが1位に。J.Y. Parkは「『Nizi Project Season 2』のメンバーは、偶然に意見がまとまるんですね。すごく不思議」と驚いていた。ユウキはユウの事を「顔面国宝」と言い、ユウとルームメイトユウヒは「風呂上がりに濡れた髪でタオルを肩にかけて出てくる姿がカッコいい」と絶賛。それを聞いたJ.Y. Parkは大爆笑だった。そして、ユウが選んだのはハル。「自分が生きてきた中で初めて見た、一重のイケメン」だそうだ。

■「自分が必ずデビューしなければいけない理由」

最後の質問は、「自分が必ずデビューしなければいけない理由」。ユウは、しばらく考えた後、「アイドルを目指そうと思ったきっかけは、家族を助けてあげたいと思ったから」と話し始めた。自分がつらかった時に助けてくれて、一番応援してくれている母親にラクさせてあげたい。少しでも自分の力で親孝行したいのだ、と話す彼を見て、J.Y. Parkは深く感動していた。

そして、ずっと1人でオンラインでダンスや歌のレッスンをしていたユウキは「『Nizi Project Season 2』に出会えた事が奇跡」と言い、「(参加者の)11人は特別で、僕の人生を変えてくれた存在」だから一緒にデビューしたいのだ、と語った。トモヤもユウキと同じ想いだった。

J.Y. Park曰く「長く活動し続けられるグループは、実力はもちろんだがメンバー同士のチームワークが重要」。参加者12名は既に良い関係が築けている様子。今回誕生したNEXZも、強い絆で結ばれたグループになりそうだ。

Nizi Project Season 2<完全版>」は、Huluにて全話独占配信中。また、デビューグループ“NEXZ”による初の冠番組『MiracleZ』が、1月12日よりHuluにて独占配信スタート。毎週金曜夜10時に新エピソードが追加される。

◆文=鳥居美保

3rd Stageに臨む12名/(c)Sony Music Labels Inc./JYP Entertainment