今年のギャンブル旅はJRA10場を急がずに回る予定だが、その間に競輪、ボート、オートに地方競馬も引き続き回りたい。

 1月17日に出かけたのは船橋競馬。昨年9月以来だから4カ月ぶりになる。この日のメインは、ブルーバードカップ(1800メートル、9頭立て)。ダート競馬が新体系になり、今年からJpnⅢに格上げされたグレードレースだ。

 これはJRA地方競馬の交流競走の中でもJpnとして格付けされるレースで、ブルーバードカップは従来の南関東準重賞から昇格し、「日刊ゲンダイ賞」の冠もついている。

 実は銀座のバーの女性、あるいは女性レポーターを連れて船橋入りする話が進んでいたが、どちらも都合が悪くなったと連絡があり、船橋ルンルン競馬(古い!)は目前でドボン。まぁ、いつものことだけど。

 コンビニのプリントサービスで、専門紙ケイシュウを購入。船橋まで行く都営新宿線、総武快速の車内で広げる。予想紙を電車の中で見ている人は今や天然記念物のような存在だが、馬券を買うのにスマホの投票サイトのデータ程度では、決定的に足りない。ギャンブルはそんなに甘くないのだ。

 ナイター開催で、平日なのに若者やカップルがメチャクチャ多い。場内を歩いてみて、その理由がわかった。1月16日から18日の開催期間中にゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」とのコラボイベントをやっていて、クリアファイル、ポストカードなどのプレゼントを、事前予約した人などに配布していたのだ。

 昨年9月に出かけた時は、名物のもつ焼きを食べた。この日ももつ焼きと決めて出かけたが、キッチンカーの前は混雑し、30人くらいの行列ができている。並んでいたら、馬券を買うことができない。仕方なく、もつ焼きは断念することに。

 となれば、馬券に集中の一択である。7Rから買い始めた。

 リーディングジョッキー1位は笹川翼、2位は森泰斗、3位が御神本訓史地方競馬は騎手で買うのが鉄則のひとつだ。森は前日の2日目に2勝、笹川と御神本はともに1勝をマークした。この日、森は8鞍、笹川は7鞍で、御神本が2鞍。やはり森と笹川の取捨選択がカギになるだろう。5Rは森が本命を背負ったが、着外に沈んで3連単10万円近い大穴を献上した。森、不調か。

 その7Rの馬券だが、森騎乗の⑦スーパーファルコンが人気になっている。とはいえ、5連勝中の⑧は外せない。⑦はオマケで。結果は①1着、⑧2着、⑦は着外だった。やっぱり森は来ない、か。

 次は8R。森騎乗の⑩ジゼルは4連勝中で、グリグリの本命になっている。迷った末に、ここは2度あることは3度あるか、3度目の正直かの二択。後者に賭けて3連単690円、トリガミだけど的中した。

 9Rには森も笹川も騎乗。森の④ジラルデと、笹川の⑩カナラクリークが人気になっている。森は8Rの勝利で気をよくしているはずなので、④と⑩が1着か2着で、どちらも2着までに入る馬券、12点で勝負。結果は④②⑩3連単4300円をまんまと獲った。

 10Rにも森と笹川の両者が騎乗していたが、これは9Rとは真逆の結果となり、両騎手とも着外に沈む。3連単は4万円台の穴になった。これはドボンだ。

 そうして迎えたメインの11R。交流戦ブルーバードカップには、JRAから3頭が出走した。①アンモシエラ、③バロンドール、④エコロガイアだ。①はJRA坂井瑠星騎手、③は同じく横山典弘騎手が騎乗している(④は笹川騎手)。

 昨年、全国の地方競馬に出かけ、何度か交流戦を観戦したが、JRA勢の強さは際立っていた。9頭立てのうち、内枠にJRA勢が揃って、印も4枠まで固まっている。馬券は①②③④までの勝負。成績をチェックした上で、1着と2着は①か③、そして①と③の両頭が3着までに入る馬券、12点を購入する。これは9Rと同じ買い方だ。

 結果はゴール直前で①が④を首差で差し切り、①④③。人気馬決着ながら、3連単は4890円の好配当になった。これを1000円買っていた。

 12Rもやって、3連単2250円を的中させたことで、この日は6打数4安打、4万円のプラス収支だった。地方競馬の初打ちは、ホンワカ気分で終了した。

(峯田淳/コラムニスト)

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