ザック・エフロンが主演を務めるA24最新作『アイアンクロー』より、日本版予告篇とポスタービジュアル、追加の場面写真8点が解禁された。

【動画】“呪われた家族”の日常が壊れていく――『アイアンクロー』予告

 本作は、気鋭のスタジオA24が『マーサ、あるいはマーシー・メイ』の鬼才ショーン・ダーキン監督と組み、プロレス界の伝説にして“呪われた一家”と呼ばれたフォン・エリック・ファミリーの実話を映画化した衝撃作。『ハイスクールミュージカル』のザック・エフロンが主演を務め、共演に『逆転のトライアングル』のハリス・ディキンソンや人気ドラマ「一流シェフのファミリーレストラン」のジェレミーアレン・ホワイト、『イエスタデイ』のリリー・ジェームズといった人気俳優たちが名を連ねた。

 1980年初頭、熾烈な競争のプロレス界に歴史を刻んだ“鉄の爪”フォン・エリック一家。父フリッツは元AWA世界ヘビー級王者。そんな父親に育てられた息子の長男ケビン、次男デビッド、三男ケリー、四男マイクら兄弟は、父の教えに従いプロレスラーとしてデビュー、“プロレス界の頂点”を目指す。

 しかし、デビッドが世界ヘビー級王座戦へ指名を受けた直後、日本でのプロレスツアー中に急死。ここからフォン・エリック家は次々と悲劇に見舞われる。いつしか「呪われた一家」と呼ばれるようになったその真実と、ケビンの数奇な運命とは――。

 昨年末にアメリカで公開された本作は、現在行われているアカデミー賞レースをはために、密かに快進撃を続けている。公開以降、口コミを中心に広がりを見せ、現在まで好成績をキープ。とりわけ、観客からの評判が高く、批評サイト「ロッテントマト」ではフレッシュ認定され、観客スコアは94%の支持(1月19日時点)、さらに出口調査「シネマスコア」は「A-」を記録し、この結果はA24タイトルのなかで歴代最高評価となった。

 このたび解禁された日本版予告篇は、エフロン演じる主人公ケビンの「子どもの頃からずっと、“呪われた家族”と言われていた」というモノローグから始まる。元ヘビー級王者の父フリッツから指導を受け、“史上最強の一家”になるため、トレーニングを行う兄弟たち。ケビンは「家族と一緒にいたい。一緒なら何でも出来る」と家族との絆を口にするが、弟たちは「父さんの厳しさは異常だ」「もう耐えられない」と静かに呟く。それに対して父は「フォン・エリック家は勝ち続けるのが宿命だ」とプレッシャーをかけ続け、兄弟たちは重圧に押しつぶされていく。そして、悲惨な事故が起きてしまう。

 衝撃的な物語以外にも、プロレスラー役を演じるために驚異的な肉体改造を行ったエフロンの姿や、元WWE王者のチャボ・ゲレロ・ジュニアが指導を行った迫真のプロレスシーンなど見所が満載。また、予告篇では1970年代を代表するヘヴィメタルバンド、ブルー・オイスターカルトの「(Don't Fear)The Reaper」とカナダプログレッシブ・ロックバンド、ラッシュの「Tom Sawyer」が一部使用されている。劇中の映画音楽は、『不都合な理想の夫婦』やバンド名義で『her/世界でひとつの彼女』の音楽を手掛けてきた、アーケイドファイアのリチャード・リード・パリーが担当した。

 ポスタービジュアルは、栄光のチャンピオンベルトを掲げるケビンを中心に、アイアンクローのポーズを決めるデビッド(ディキンソン)と物憂げな表情を浮かべるケリー(ホワイト)が横に並び、「人生をかけて闘え」というコピーが添えられている。プロレスに一生を捧げた兄弟たちの栄光と挫折を暗示させるデザインだ。

 追加で解禁された場面写真8点は、TVインタビューに応える兄弟や教会で祈りを捧げるフォン・エリック・ファミリーの姿をはじめ、ケビンとデートするパム(リリー・ジェームズ)、バイクにまたがるケリー、アイアンクローを披露するデビッド、音楽好きの末弟マイク(スタンリー・シモンズ)など。1970~80年代のアメリカで彼らが過ごした青春とプロレスの日々を切り取った写真となっている。

 映画『アイアンクロー』は、4月5日より全国公開。

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