マンチェスター・ユナイテッドに所属するブラジル代表MFカゼミーロに、アル・ナスルが関心を寄せているようだ。23日、イギリス紙『デイリーメール』が伝えている。

 現在31歳のカゼミーロは前所属のレアル・マドリードで数多くのタイトルを獲得した後、2022年夏にマンチェスター・ユナイテッドへ完全移籍で加入。すぐさま中盤の主軸に定着すると、昨シーズンはカラバオカップ制覇やチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に大きく貢献した。しかし、在籍2年目の今シーズンは負傷の影響でここまで公式戦12試合の出場に留まっている。

 そんなカゼミーロにサウジアラビア移籍の可能性が浮上しているようだ。今回の報道によると、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドセネガル代表FWサディオ・マネら国内リーグ屈指のタレント力を誇るアル・ナスルが、経験豊富なブラジル代表MFの獲得を検討しているとのこと。かつてレアル・マドリードマンチェスター・ユナイテッドで共闘したC・ロナウドの進言もあり、巨額オファーの提示に向けた準備を進めているという。

 マンチェスター・ユナイテッドとカゼミーロとの現行契約は2026年6月末までで1年間の延長オプションも付随。しかし、クラブ側は高給取りのスター選手との契約について見直しを検討している模様。レアル・マドリードから同選手を獲得する際に費やした7000万ポンド(約131億円)の一部を回収できる見込みがあれば、来夏の移籍市場での売却に踏み切る可能性があるとも報じられている。

 また、アル・ナスルは同じくマンチェスター・ユナイテッド所属のイングランド代表DFアーロン・ワン・ビサカの獲得にも興味を示している模様。右サイドバック(SB)の補強を目指しているアル・ナスルは、当初トッテナム所属のブラジル代表DFエメルソン・ロイヤルに関心を寄せていたものの、推定2000万ポンド(約38億円)のオファーは拒否されたと報じられている。ターゲットを変更した同クラブは、今月中にワン・ビサカに対する具体的なオファーを提示する可能性があるという。

マンチェスター・ユナイテッドで活躍中のカゼミーロ [写真]=Getty Images