都内の困窮子育て家庭54世帯を支援
親子へ最高のクリスマスを届けるオレンジサンタプロジェクトを開催


子どもの健全育成や社会的孤立対策に取り組む認定NPO法人山口県下関市、代表理事 林 陽一郎)は、スーパーマーケットチェーンの株式会社ライフコーポレーションの協力のもと、生活困窮家庭の割合が多いとされる東京都足立区の子育て家庭を対象に、スーパーマーケット「ライフ」店舗が提供するクリスマスメニューを届ける「オレンジサンタプロジェクト」を開催しました。
今年度は、昨年度のキャンペーン申込者約400家庭の中から、全国の相対的貧困ラインを下回り、昨年度の抽選に外れた54家庭を支援しました。クラウドファンディングで集まったオレンジサンタからの支援金と弊団体に集まった寄附金を基にクリスマスメニューやパーティツールを用意し、協賛企業から寄贈されたお菓子や飲料、キャラクターグッズなどとともに足立区内のスーパーマーケット「ライフ」6店舗にて12月23日(土)~25日(月)の期間で各家庭へ受け渡しました。

本プロジェクトは、弊団体が2018年から開始し、子育て家庭のクリスマスを支援するものです。オレンジサンタは、子どもたちに一生の思い出となるクリスマスパーティーを贈るサンタです。子どもが一番待っているのは、赤い衣装のあのサンタクロースですが、だからこそ少し控えめに、赤をサポートする、赤よりちょっと薄いという意味を込め”オレンジのサンタ”としました。

オレンジサンタのプレゼントには、”お金で買えない願い”が込められています。それは、子どもたちが親や社会からの愛を感じ、社会をしっかりと生き抜く力を育んで、愛着の絆を、未来に引き継いで欲しいということです。
オレンジサンタプロジェクトは、このような願いに賛同いただいた方々を「オレンジサンタ」とし、今支援を必要とする家庭とを繋ぐプロジェクトです。


<プロジェクトに取り組む背景>
クリスマスは、子どもにとって特別な日です。プレゼントに夢を膨らませたり、ツリーを飾ったり、歌を歌うなど、子どもはクリスマスを心待ちにしています。プレゼントをもらったときの子どもの喜びは、子どもの幸福感を高める効果があります。同時に、クリスマスは親にとっても特別な日です。親が子どもに愛情を示す日でもあります。ツリーを飾ったり、ケーキを食べたりする中で、親子で会話をする機会が増えます。クリスマスの時期は、親子で一緒に過ごす時間を大切にすることで、親子間のコミュニケーションを促進し絆を深める効果があるのです。

しかし、クリスマスが親子に必ずしも良い影響を与えるとは限りません。クリスマスのプレッシャーや経済的負担が、親子関係に悪影響を及ぼす可能性もあります。近年では、クリスマスの対応が十分できずに、自尊心を損なう家庭が増えているのです。
昨年実施したプロジェクトの中で行ったアンケートの結果では、足立区の平均的なプレゼント予算は約5,000円でした。全国の平均的なプレゼント予算は、7,961円(「バンダイこどもアンケートレポートVol.260-1.)より)で、約3,000円に近い差があります。その上で、足立区の子育て家庭では、子どもが望むプレゼントを準備できない経験を持つ家庭が約33%に上ります。毎年購入出来ていない家庭は全体の約1.5%ですが、足立区の子ども(3才~15才)に換算すると約1,200人に相当すると考えられます。
昨年度申し込みを受けた足立区の子育て家庭では、約6割を超える家庭が、毎月1万円の貯蓄ができていないことも分かりましたこのような家庭の貯蓄が乏しい環境は、子どもたちへ提供できるイベントの格差が生じる要因となります。そして、その機会格差は、子どもやその親の自尊心を蝕みます。子どもの傷んだ自尊心は、努力・忍耐・協調・自信など生きていく上で必要な力の育成を阻害していきます。
子ども一人ひとりがその子らしく育まれるように、私たちオレンジサンタプロジェクトは、子育て家庭にクリスマスを届けることで、親から、地域から、社会から、自分は大事にされている存在なんだという心持ちをプレゼントしています。



「認定NPO法人 皆繋」とは
社会的孤立対策に取り組む特定非営利活動法人です。「誰もが一人ぼっちにならない社会」の実現のために、主に3つの事業を柱に活動しています。1.地域互助イノベーション事業。最も重要な事業として、子どもの支援を真ん中に置いた地域互助の拠点として、地域交流拠点「子ども第三の居場所 ICS垢田家」の運営を行っている。また、2.福祉の成長牽引産業化事業として、企業のCSR活動の推進やNPOなどの中間支援に取り組んでいる。福祉のデジタル化として、子ども食堂推進アプリ「みんなの食堂」を運営中。3.調査・提言活動事業では、本プロジェクトのオレンジサンタや緊急コロナ支援など、調査を兼ねて取り組み、そのデータから様々な政策提言にも取り組んでいます。

「子ども第三の居場所 ICS垢田家」とは
「ICS垢田家」は、子ども第三の居場所コミュニティモデルとして、2022年3月に開所しました。
「ICS (Inclusive Community Spot)」は、包摂的地域交流拠点を意味しています。小学生・中学生を主な支援対象としながら、子育て世代やシニア世代などさまざまな地域住民が相互に作用しながら支え合える、日常的な居場所を目指しています。スタッフ及びボランティアによる、子どもたちの「預かり事業」を展開し、学習支援や食事提供をすべて無料で実施しています。認定NPO法人皆繋が日本財団の助成を受け、下関市との三者協定によって運営しています。

法人概要
名称:認定NPO法人 皆繋(みなつなぎ)
住所:<本部> 山口県下関市大字冨任91番地
   <東京事務所> 東京都文京区本郷4丁目15-1 GRAVA201
   <下関支店> 山口県下関市新垢田南町1丁目11-11「ICS垢田家」

「子ども第三の居場所」とは

「子ども第三の居場所」は、すべての子どもたちが将来の自立に向けて生き抜く力を育むことを目的として、日本財団が中心となって2016年より全国に開設しています。「子ども第三の居場所」では、特にひとり親世帯や親の共働きによる孤立や孤食、発達の特性による学習や生活上の困難、経済的理由による機会の喪失など、各々の置かれている状況により困難に直面している子どもたちを対象に放課後の居場所を提供し、食事、学習習慣・生活習慣の定着、体験機会を提供しています。同時に、学校や地域、専門機関と連携し、「誰一人取り残されない地域子育てコミュニティ」のハブとしての機能を担っていきます。現在全国に1ヵ所設置されています(2023年1月末時点)。

配信元企業:認定NPO法人皆繋

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