カラバオ・カップ(リーグカップ)準決勝のセカンドレグが24日に行われ、リヴァプールとフルアムが対戦した。

 10日にリヴァプールの本拠地『アンフィールド』で行われたファーストレグは、フルアムが19分にウィリアンのゴールで先制に成功するも、68分にカーティス・ジョーンズの得点でリヴァプールが同点に追いつくと、わずか3分後の71分にコーディ・ガクポが逆転ゴールを決めて、リヴァプールが2-1で先勝した。

 そして24日、フルアムの本拠地『クレイヴン・コテージ』でセカンドレグが行われた。リヴァプールは昨年10月に肩を負傷して離脱していたアンドリューロバートソンが復帰後初のベンチ入りを果たした。

 試合は立ち上がりからフルアムが積極的に攻撃を仕掛けてチャンスをつくる展開となったが、先制点を取ったのはリヴァプールだった。

 11分、ジャレル・クアンサーが対角線のロングボールを放つと、左サイドでルイス・ディアスが競り勝ち、ドリブルを開始。中央へ入り込むと、ペナルティエリア内から右足でシュート。これが相手DFに当たってコースが変わり、最後はフルアムのGKベルント・レノの手を弾いてゴールに吸い込まれた。リヴァプールが先制に成功し、2戦合計で2点差に広げる。

 その後、前半はこのままスコアが動かず、リヴァプールが2戦合計で2点をリードしてハーフタイムに突入した。

 後半もスリリングな白熱した展開となった。54分にはフルアムのアンドレアス・ペレイラのシュートがポストを叩き、跳ね返ったボールを拾ったリヴァプールがカウンターで即座にフルアムのゴールに迫る。得点は生まれなかったが、互いに迫力のある攻撃を仕掛けた。

 すると、77分に試合が再び動く。ハリーウィルソンが左サイドを突破すると、ゴール前でセットプレーの流れで前線に残っていたイッサ・ディオプが合わせ、ゴールネットを揺らした。フルアムが1-1(2戦合計では1点ビハインド)とする。

 得点を取ったフルアムが、ホームサポーターの声援を味方につけて勢いづく。80分には古巣対決となるハリーウィルソンが強烈なミドルシュート。しかし、これはリヴァプールのGKクィービーン・ケレハーが好セーブを見せ、得点を許さなかった。

 セカンドレグはこのまま1-1で終了。この結果、リヴァプールが準決勝2戦合計3-2で決勝進出を決めた。

 決勝は2月25日に『ウェンブリー・スタジアム』で行われ、リヴァプールチェルシーが対戦することになった。

【スコア】
フルアム 1-1(2戦合計:2-3) リヴァプール

【得点者】
0-1 11分 ルイス・ディアスリヴァプール
1-1 76分 イッサ・ディオプ(フルアム)

ゴールを決めたリヴァプールFWルイス・ディアス[写真]=Getty Images