上田(左)を中心に攻撃陣が奮起し、快勝した日本。そのパフォーマンスにライバルメディアも危機感を募らせる。(C)Getty Images

 日本代表の快勝に、隣国のライバルも熱視線を向けている。

 現地時間1月24日カタールで行われているアジアカップのグループステージ最終戦で日本はインドネシア代表と対戦、3-1で勝利し、グループD2位での決勝トーナメント進出を決めた。

【動画】上田綺世がエースの仕事!華麗な連携から沈めたインドネシア戦の2点目の映像

 接戦の末に敗れたイラク戦(1-2)から中5日。先発メンバー8人を変更して臨んだ日本は、序盤から主導権を握る。そのなかで“頼れるエース”が出色の働きを見せた。

 開始6分、上田綺世が相手ディフェンスとの競り合いからPKを獲得し、これを自分で決め先制点をゲット。1-0で前半を折り返して迎えた52分には、左サイドから敵エリア内に駆け込んだ堂安律のクロスをダイレクトで押し込んで2点目。試合終了間際の後半アディショナルタイム1分にも伊東純也のパスを受けた背番号9がゴールに流し込むと、これが相手のオウンゴールを誘発した。

 イラク戦敗北によって生じたプレッシャーを結果ではねのけた森保ジャパン。格下を相手に地力を見せつけた彼らのパフォーマンスは、韓国メディアも賛辞を贈る。日刊紙『朝鮮日報』は「鮮やかにボールを繋いだ日本。華麗なパスゲームは、韓国が強烈なプレッシャーをかけなければならないことを求めた」と銘打った記事を掲載。「格下のインドネシアを相手に、自分たちのやりたいサッカーを存分に発揮した日本は勢いに乗った」と、決勝トーナメント進出を決めた“宿命のライバル”に対する警戒を強めた。

 韓国代表は現状のまま2位でグループを突破すると、ベスト16で日本と対戦する。仮に実現すれば、64年ぶりのアジア制覇に向けて、“第一関門”となる。

 ゆえにインドネシア戦のパフォーマンスを目の当たりにした同紙は、「日本はイラク戦で見せたように、激しい肉弾戦と、前線からのプレッシャーを負担に感じる姿をしばしば露呈している」と指摘。そのうえで「韓国が対戦する場合には、スムーズなパスワークを展開できないように絶えず苦しめるプレーが必ず求められる」と、決戦に向けたポイントも綴った。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

日本代表の快勝劇に危機感 韓国紙がインドネシア戦で見えた森保ジャパンの課題を分析「絶えず苦しめるプレーが求められる」