株式会社コクヨロジテム(本社:大阪府/代表取締役:松浦鉄男)は、2024年1月21日に、物流倉庫内の作業効率化に関するアイデアを募る「実験場コンテスト」の授賞式を開催いたしました。受賞団体の皆様や物流に関する研究者の皆様にご来場いただき、受賞アイデアを称えるとともに、課題感や目指したい未来についての認識を共にしました。

■概要

 応募があった数十のアイデアの中でも、特に革新性・新規性に富んだアイデアについて表彰を行い、受賞団体の皆様、ご来賓の流通経済大学教授矢野様からコメントを頂きました。

今後、受賞団体に対しては弊社配送センターを「実験場」として実装実験する機会を提供し、その実現に向けた取り組みをともに進めてまいります。

■受賞アイデアのご紹介(一部抜粋)

 受賞アイデアの中から、最優秀賞を受賞された2団体のアイデアをご紹介いたします。

ブレイクスルー賞(*1) 最優秀賞>

受賞団体

ARAV株式会社(https://arav.jp/

タイトル

「物流倉庫内におけるフォークリフト操作の自動化・遠隔操作化技術の開発企画」

概要

倉庫内荷役作業において、省人化に繋がる自動化に加え、フォークリフト遠隔操作化の実現を目指すもの。物流現場における働き方の選択肢を拡げることで、人材確保が難化する現状の突破口となることが期待される。

<SEEDs賞(*2) 最優秀賞>

受賞団体

流通経済大学 流通情報学部 小川研究室・天野研究室

小川健一朗 (https://www.rku.ac.jp/faculty/professors/27953/)

天野俊一 (https://www.rku.ac.jp/faculty/professors/27965/)

タイトル

センシングによる倉庫内従業員の“動き”の分析とそのフィードバックシステムの開発企画」


概要
従業員の動きを分析し、音・振動等によって従業員自身へ伝える新たなシステム構築を試みるもの。個々人にとってより良い業務環境の把握・構築により、物流現場のウェルビーイング向上に繋がることが期待される。

*1 倉庫内作業の現状打破に繋がる、より“革新性”の高いアイデアに授与する賞区分

*2 新しい発想でイノベーションの種となる、より“新規性”の高いアイデアに授与する賞区分

■授賞式の様子

 ブレイクスルー賞最優秀賞を受賞されたARAV株式会社代表取締役の白久様は「応募にあたり、自身でフォークリフトのライセンスを取得することから始めたのですが、まず体感したのは空調設備も整わない現場での操作は過酷だということでした。その経験からも、フォークリフト操作の自動化・遠隔化をしっかり形にしていきたいと思っています。」と、実感を基にした熱い想いを語ってくださいました。

 SEEDs賞最優秀賞の流通経済大学准教授の小川様は、「情報化していく社会において、働く人々が他者とのつながりの中に働く意味を見出し、行動を変容させていくためにはどのような技術が必要なのか、今後実装実験を通して研究・システム開発を頑張っていきたいです。」と、働く意味・やりがいを見出せる未来に向けた想いを語ってくださいました。


ARAV株式会社白久様、流通経済大学天野様、流通経済大学小川様

 また、ご来賓の流通経済大学教授の矢野様からは、「お客様からのご要望や起こったことに対して、従業員の努力で対応しているのが物流業界の現状。今後はいかに先を読んだ提案をできるか、付加価値を提供できるかが非常に重要になってきます。今日受賞された様々なアイデアは、そういった先を読んだ物流、付加価値の提供、従業員の働きやすさ等に、色々な形で結びついていくものかと思っています。」と、現在の物流業界の課題と目指すべき未来についてコメントを頂きました。

■今後の展望

 今後、コクヨロジテムは他社や研究機関と共にアイデアを実現し、業界全体でのイノベーションを進めてまいります。それによって、倉庫内作業の効率化・省力化を目指すだけでなく、「倉庫にいなければ仕事ができない」という固定概念の打破、経験の有無にかかわらず様々な人が心地よく働ける環境づくり等、一人一人が主体性を持ってイキイキと働ける、多様性にあふれた物流業界の実現を目指してまいります。

■お問い合わせ 

株式会社コクヨロジテム

未来戦略企画室
TEL:06-6973-9470
Email: logitem_koho@kokuyo.com

配信元企業:株式会社コクヨロジテム

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