1986年から2013年までマンチェスター・ユナイテッドを率いたサー・アレックス・ファーガソン氏が、古巣グアダラハラ(メキシコ1部)に加入を果たした元メキシコ代表FWハビエル・エルナンデスにメッセージを送った。24日、クラブ公式サイトが伝えている。

 “チチャリート”の愛称で知られる現在35歳のJ・エルナンデスは、グアダラハラの下部組織で育ち、同クラブのトップチームでプロキャリアをスタート。2010年夏にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍して世界的に名を馳せると、その後はレアル・マドリードレヴァークーゼン、ウェストハム、セビージャなど欧州の名門クラブを渡り歩いた。

 2020年1月にメジャーリーグサッカーMLS)のロサンゼルスギャラクシー(LAギャラクシー)に移籍すると、公式戦通算82試合に出場し、39ゴール6アシストを記録。MLSオールスターには2度選出(2021年、2022年)され、同年にはLAギャラクシー年間最優秀選手にも選ばれていた。

 しかし、昨年6月に行われたラマー・ハント・U.S.オープンカップ準々決勝のレアルソルトレイク戦で、J・エルナンデスは右ひざ前十字じん帯を断裂。復帰できないままシーズンを終え、昨季限りでLAギャラクシーと契約満了となると、24日に古巣グアダラハラに加入することが発表された。

 14年ぶりにJ・エルナンデスが母国に復帰したことを受け、ファーガソン氏は「チチャリート、ここにいるのは昔のボスだよ」と語り始め、次のように同選手に祝福のメッセージを送った。

「まず初めに、君が古巣のクラブに戻ったことを祝福したいと思う。私が君を見つけ、契約したすべてが始まったメキシコに戻った。君は私たちにとって素晴らしい選手だった」

「素晴らしいキャリアを歩んできた。今は古巣に戻ったことで、自分の経験をさらに加える上に、そこにいるすべての選手に自分の経験を教える機会を得た。それでは、家族によろしく。素晴らしい時間を過ごして、もっと多くのゴールを決めてください。ではご機嫌よう」

(左)チチャリートに(右)ファーガソン氏がメッセージを送った(写真は2010年7月のもの) [写真]=Getty Images