トッテナムは24日、同クラブに所属しているイングランド代表MFジェームズ・マディソンが全体トレーニングに合流したことを明かした。

 昨年夏にレスターからの完全移籍でトッテナムへやって来たマディソンは、アンジェ・ポステコグルー監督が率いる新たなチームで即座に存在感を発揮した。イングランド代表FWハリー・ケインバイエルンへと旅立ったことで空いた背番号「10」を託されると、プレミアリーグ開幕から11試合連続でスタメン出場し、3ゴール6アシストを記録。8月には自身のキャリア初となるプレミアリーグ月間最優秀選手賞に輝いていた。

 マディソンが攻撃陣の中心に君臨していた期間、トッテナムは開幕から10試合で8勝2分を記録する好スタートを切った。だが、2名の退場者を出し、1-4と今季初黒星を喫した第11節チェルシー戦で、マディソンは足首を負傷。試合後にポステコグルー監督は「想像よりも深刻なものだ。恐らく、我々が彼の姿を見るのは来年になる」と話しており、長期離脱が見込まれていた。

 ポステコグルー監督の言葉通り、マディソンは2023年内に公式戦のピッチに戻ってくることはできなかったが、2024年の早い段階でトレーニングに合流。約3カ月間の戦線離脱を経て、チームに戻って来た。クラブによると、マディソンは26日に控えたFAカップ4回戦のマンチェスター・シティ戦への出場に照準を合わせているという。起用するか否かはポステコグルー監督を含むクラブスタッフ陣の判断となるが、いずれにしても公式戦のピッチでマディソンの姿を見られる日はそう遠くないだろう。

 現在、トッテナムプレミアリーグ21試合を消化した段階で12勝4分5敗を記録し、勝ち点「40」を獲得。順位も5位で、ここから優勝戦線、チャンピオンズリーグ(CL)出場権争いも望める位置につけている。“エース”のFWソン・フンミンAFCアジアカップカタール2023を戦う韓国代表に合流している今、背番号「10」の帰還は“スパーズ”にとって心強いトピックとなるはずだ。

トッテナムの背番号10をつけるマディソン [写真]=Getty Images