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 長距離を走り続けるトラックの運転手は男性のイメージがあるが、最近では女性の運転手も見かけるようになってきた。

 長時間車内で過ごす運転手たちは、トラックの中で仮眠を取ることも少なくない。少しでも居心地がいいように、自分仕様に改装して長旅に備える運転手も多いことだろう。

 ルーマニアには、車体も車内もすべてピンク色で統一したトラックで、飼い猫2匹と一緒に走る女性運転手がいる。彼女は“ルーマニアのバービー”と呼ばれているという。

【画像】 ピンクのトラックで走る女性運転手

 ルーマニアアルバ県クラチュネル出身のジョージータさん(35歳)は、ちょっぴり風変わりなトラック運転手だ。

 なにより、トラックの車体がピンク色で、内装もピンク。本人もピンクの衣装を着て長距離を運転している。

 ルーマニアのバービーというニックネームを持つジョージータさんは、トラック運転手として12年間のキャリアを持っている。

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 大学時代は、経営を学びながら学費を稼ぐためにさまざまな店で働き、ヘアスタイリングやメイクにも挑戦した。

 過去にスペインで暮らしたことがあり、現地で何度か他の仕事を探してみたが、結局いつもトラック運転手に魅力を感じたという。

トラックが通り過ぎるたびに、ドキドキ興奮しちゃうの。トラックを運転するのがすごく好きなんだって実感したわ。まるで麻薬のようなものだって気づいたのよ。

 トラック運転手として仕事をし始めてからは、自分のトラックの内装を思い通りにすることを夢見ていたが、完全にピンクにすることを許してくれる会社はないとわかっていた。

 そこでジョージータさんは自分のトラックを購入。ほとんどの時間をトラックの中で過ごすため、多くの時間と労力を費やして内装をピンク色への情熱を反映した居心地の良い空間に変えた。

 そして、ついに自分の好きな色に囲まれるという夢を実現することができたのだ。

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仕事のお供をする2匹の猫ズ

 今は、毎日トラックでルーマニア中を走り回っているというジョージータさん。

 何時間もハンドルを握っているのは孤独になりがちなので、お供にノロセルとピシーという2匹の猫を乗せている。

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 ノロセルにおいては、ある日の突然の出会いがきっかけだったという。

 ジョージータさんのトラックの前に、ノロセルが飛び出してきたのだ。お腹を空かせて怯えているノロセルを見て、保護することにしたそうだ。

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TikTokで猫2匹とのピンクトラックがルーマニア国内で注目

 毎日、一般的に男性的な仕事をしているからといって、ジョージータさんの性格までもが男らしいのかというと、そうではないことが彼女のバービーのような服装からもうかがい知れる。

 自分の女性的な面を決して忘れず、むしろ自分の女性らしさを誇りに思っていると話すジョージータさんだが、駆け出しの頃は違っていたと語る。

トラックの運転手を始めたばかりのころは髪を短く切って、男物の服を買い始めたりしていたの。

でも職業に関係なく、女性は女性であることを忘れてはいけないって気付いたわ。

 ピンク色の衣装を着たジョージータさんが、TikTokで2匹の猫とともにピンク色のトラックをシェアすると、ルーマニア国内で一気に注目を集め始めた。

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 動画では、ジョージータさんが音楽をかけながら走る道中、猫ズは慣れたようにピンク色の内装の中で穏やかに眠る姿が捉えられていて、見る者を和ませているようだ。

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References:Trucker Barbie – Woman Gives Her Massive Truck a Pink Makeover/ written by Scarlet / edited by parumo

 
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女性トラック運転手の愛称はバービー。外装も内装もピンク色に染め、猫2匹を乗せて今日も走る