ウクライナサッカー連盟(UAF)は25日、元ウクライナ代表FWアンドリー・シェフチェンコ氏(47)の会長就任を発表した。

2004年のバロンドール受賞者・シェフチェンコ氏。ディナモ・キーウミラン、そしてウクライナ代表のエースとして活躍した“ウクライナの矢”は、2022年2月にロシアウクライナ侵攻が始まって以来、世界各国を駆け回って停戦に向けた活動に精を出しつつ、家族と共に生活拠点をキーウに置いている。

UAFの発表によると、首都キーウで会長選挙を実施(日時公表なし)し、94人の選挙人のうち、実に93人がシェフチェンコ氏に投票。サッカーの枠を超えたウクライナの国家的英雄は、新たなサッカー協会会長に即日任命された。

シェフチェンコ氏は旧ソ連時代のキーウ出身。自宅がチェルノブイリ原子力発電所事故の被害に遭うなどした幼少期を経て、19歳で名門ディナモ・キーウのエースに。ミラン移籍後はチャンピオンズリーグ(CL)制覇にバロンドール受賞で名実ともに世界最高の選手となり、ウクライナ代表では2006年のドイツワールドカップ(W杯)に出場。引退後はウクライナ代表監督としてユーロ2020を指揮した。