※写真はデザインイメージです。

LGBTQ等の性的マイノリティとその家族、アライの尊厳と権利を守り、誰ひとり取り残さない社会の実現をめざす」ことをミッションとする認定NPO法人虹色ダイバーシティ(所在地:大阪市北区、理事長:村木 真紀)は、大阪の天満橋にある常設LGBTQセンター「プライドセンター大阪」に、最大で40名を収容できるスペースを2024年2月8日に新規オープンいたします。これによりセンターのオープンスペースの面積は2倍となり、性的マイノリティやその周囲の人の居場所や相談先、性的マイノリティに関する情報発信などを行う拠点というこれまでのサードプレイスとしての機能に加え、LGBTQやジェンダー平等、SDGsなどの社会課題を学習できる場としての機能を強化いたします。

プライドセンター大阪」は、2022年4月にオープンし、“Remedy for all”(みんなが自分でいられる場所、必要な時に助けを求められる場所をつくり、それをまち全体に広げる)をミッションに掲げ、オープンスペースやLGBTQ関連書籍を集めたミニ図書館、対面相談のできる相談室を提供し、これまでに2,300名を超える方にご利用いただいています。利用者アンケートの結果から、「プライドセンター大阪に期待すること」は、安心できる居場所や相談場所としての役割の次に、LGBTQ関連書籍や資料が閲覧できる図書機能、学校の見学先や授業の受け入れ、イベント開催ニーズが高いことが判明しました。これまでも「プライドセンター大阪」では、研修やセミナー、修学旅行生の見学の受け入れをしてきましたが、限られたスペースだったため、特に修学旅行生の受け入れ時には、1クラスを一度に受け入れることができず、グループに分けて、順番に入れ替わっていただく対応となっていました。そこで今回、オープンスペースをこれまでの面積の2倍となるよう新たなスペースをオープンすることにより、最大40名の見学や研修が可能となりました。また、広くなったオープンスペース内に若者向けの自習スペースを確保し、無料で提供いたします。

新スペースの空間デザインは、「プライドセンター大阪」協賛企業の一つである「積水ハウス株式会社(本社所在地:大阪市北区)」の積水ハウスグループ社員の方によるものです。性的マイノリティの象徴である6色の虹を天井に描くことで、見上げればいつでも虹が見える、訪れる人の心が癒される明るい空間になっています。また、新スペースの主な家具は、SDGs企業として数々のメディアに取り上げられている「(株)パレットハウスジャパン(所在地:東大阪市)」とコラボ製作しました。世界中から来た木製廃パレットや建築足場古材をアップサイクルし、この施設だけのヴィンテージオリジナルの家具をデザイン製造。不要とされた古材が個性を活かした魅力的なテーブルやカウンターに生まれ変わり、社会の中で孤立するLGBTQを癒す場として、訪れた人たちが様々な社会課題を考えるきっかけになると思います。新スペースでは、LGBTQやジェンダーに関する情報だけではなく、「パートナーシップで目標を達成しよう」、「つくる責任つかう責任」といったSDGs目標についても学べる場所にしていきたいと考えています。

虹色ダイバーシティでは、今回の新規スペースオープンによって、社会教育機能の強化や地元大阪の企業や団体との連携を一層深め、より幅広い社会課題に対する貢献を果たしてまいります。

■「プライドセンター大阪」の新たな魅力

1. 物理的・心理的によりアクセスしやすい施設へ

プライドセンター大阪」のオープンスペースは、これまでビルの7階にありましたが、今回2階に新スペースをオープンすることで、街からのアクセスが良好になります。オフィスや官公庁、専門学校が多い天満橋エリアでより一層、道ゆく人の目に留まりやすくなれば、LGBTQも街の中でともに暮らしていることの可視化にも寄与します。
 また、これまではオープンスペースと同じフロアに相談室がありましたが、相談室への出入りが他の利用者から見えてしまうという課題がありました。オープンスペースは2階に集約し、相談室は7階とすることで、静かでプライバシーが守られた環境で相談していただけるようになります。

※個別相談は予約制となっております。詳しくはウェブサイトの「個別相談」ページよりお申し込みください。(https://pridecenter.jp/consulting/)

2. オープンスペースの面積が2倍に。各種イベント開催予定

スペースが約2倍になり、最大40人規模のイベントが開催できるようになります。ユース向けの交流会、社会人向けの勉強会、趣味のサークル活動の拠点など、さらに多くのイベントをセンター内で開催することで、多様な利用者のニーズに応えます。今後のイベントなどのお知らせは、随時、ウェブサイトでお知らせしていきます。

3. 1クラス同時に受け入れ可能。探求の授業、教育旅行での活用促進

 性の多様性に関して扱う教科書が増えている中、適切に伝えられる先生はまだ多くない現状があります。一方で、子どもたちのLGBTQへの関心や、学びたい意欲は高まっています。もともと大阪には全国から修学旅行生が集まりますし、2025年の大阪・関西万博会期中には約120万人の学生が大阪に訪れることが想定されます。そのタイミングと地の利を活かして、修学旅行での利用はもちろん、LGBTQに関する「探求」の授業、SDGs目標やジェンダー平等に関する学習、社会起業に関する教育旅行先として、全国の中高生に「プライドセンター大阪」を活用いただきたいと考えています。

※教育旅行をご検討の方は、ウェブサイトの「お問い合わせフォーム」よりお問い合わせください。(https://pridecenter.jp/contact/)

4. LGBTQの若者向けに自習スペースを無料で提供

コロナ禍以後、リモートで仕事をする人が増えたこともあり、図書館の自習スペースなど、今まで子どもたちが勉強に使っていた公共の場所が混雑しています。若者は大人に比べて経済力もないため、気軽にカフェ等へ行くことも困難です。さらに、家族から理解されずに苦しむことが多く、家で落ち着いて勉強するのが難しいLGBTQの子どもたちも多くいます。そこで、広くなった「プライドセンター大阪」では、若者のための自習スペースを確保し、無料で提供します。センターにはLGBTQライブラリーや、LGBTQに理解のあるスタッフが常駐していることから、LGBTQやジェンダーに関する勉強だけでなく、自分自身や社会についても学べる場所になっています。

■「プライドセンター大阪」のSDGsへの貢献指標

プライドセンター大阪」は、これまでSDGs持続可能な開発目標)の中でも「5.ジェンダー平等」の達成に向けて主に取り組んできましたが、地元大阪の企業や団体との連携、センターの社会教育機能の強化を通じて、あらゆるSDGsの目標達成へ貢献できるよう努めてまいります。

※本リリースの取り組みは、SDGsの中における以下の目標に貢献しています。









「プライドセンター大阪」について

プライドセンター大阪」は、LGBTQに関する情報発信、相談、居場所、イベント実施という機能を持った大阪で唯一の常設の総合LGBTQセンターで、年齢やセクシュアリティ等を問わず、国内外から様々な方が来場しています。2022年4月の開設以来、居場所の利用者数は累計2,300名以上、対面相談、LINE相談は累計900名以上の方が利用しています。イベントへの累計参加者は約4,000名です。


名称:プライドセンター大阪

住所:530-0043 大阪府大阪市北区天満2-1-6 天満橋MSビル 2F

最寄駅:Osaka Metro谷町線京阪本線天満橋駅」徒歩5分

開館時間:月曜、木曜、金曜、土曜 15:00-20:00(スケジュールは変動しますので、ウェブサイトをご確認ください)

電話: 06-7507-2777(開館時間のみ)

メール:staff@pridecenter.jp

ウェブサイト:https://www.pridecenter.jp/

LGBTQとは

レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアルBisexual)、トランスジェンダーTransgender)、クィア(Queer:非典型的な性のあり方すべてを指す)あるいはクエスチョニング(Questioning:特定のあり方に決めない、というあり方)の頭文字で、性的マイノリティの総称として使われている言葉です。

■ 関連リンク

積水ハウス株式会社https://www.sekisuihouse.co.jp/diversity_inclusion/diversity/lgbtq/

・株式会社パレットハウスジャパンhttps://www.pallet-house.jp/

本件に関するお問い合わせ

認定NPO法人虹色ダイバーシティ(大阪府大阪市北区天満2-1-6 天満橋MSビル 7F)

井上、長野 staff@pridecenter.jp

配信元企業:認定NPO法人 虹色ダイバーシティ

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